健福 六本木店
六本木界隈でベジタリアン向けレストランの少なさに途方に暮れている人には、健福 六本木をおすすめしよう。東京・国立で1986年から営業している台湾素食専門(肉、ニラ、ニンニクなどを使わない台湾料理のこと)の中一素食店が運営する六本木店では、本店同様、台湾素食の理念に基づいた料理が楽しめる。たっぷりの野菜と、大豆、グルテン、湯葉、蒟蒻などで作られた植物性由来の“肉”を巧みに使った料理の数々を楽しめる。ビーガンやマクロビをうたっている他店と比べると、ヘルシーなだけでなく、味付けもしっかりしており、食べ応えがある。平日のランチは、『麻婆豆腐』や肉とカシューナッツを炒めたものなど、4種の中から好きなものを選べ、玄米または精白米がついて950円。
よろにく
骨董通りを一本入った細い路地にある高級焼肉店よろにく。店内は、黒を基調としたモダンな雰囲気で、カウンター席、個室、ボックス席などがあり、シチュエーションごとに使い分けることが可能。アラカルトも用意されているが、せっかく訪れるのであれば、ぜひおまかせコースを頼みたい。コースの一品一品が一般的な焼肉店で看板をはれるレベルで、誰しもが満足するはずだ。焼き方や食べ方にも工夫が凝らされ、焼肉を一番美味しく食べるにはどうすれば良いかということが考え抜かれた一連の流れには感嘆する。コースメニューを食す間は、肉の焼き加減にもよろにくのスタッフが常に気を配ってくれる。有名店ながらそれにおごらない進化を続ける焼肉店だ。
バルバッコア 六本木ヒルズ店
人気シュラスコ料理専門店のバルバッコア。希少価値の高い牛肉の部位や、ブラジル独特の食材が並んだサラダバーなど、全50種類近くある料理をビュッフェスタイルで楽しむことができる。また六本木ヒルズ店は、1994年に1号店としてオープンした表参道本店に次ぐ約200席をも有する大型店だ。バルバッコア初のプライベートルームも完備。ぜひこの機会にゆっくりと、グローバルな人気を誇る同店の料理を楽しんでみてはどうだろうか。
カルネヤサノマンズ
2015年末にオープンして以来、大絶賛されているステーキハウスのカルネヤサノマンズ(Carneya Sanoman's Purveyors)。系列の精肉店から仕入れる上質な国産牛と、定番イタリア料理を食べられる。ワインリストはイタリア産が中心で、種類は少ないが美味しいパスタもあり、アペタイザーは牛肉のカルパッチョやカプレーゼなどから選べる。イタリア料理も美味しいのだが、ほとんどの客の目当ては牛肉だ。店の中央にある冷蔵ショーケースで、料理される前の肉を見ることもできる。ステーキは種類もサイズもいろいろあり、優柔不断な人や異常に腹が減っている人には、その日特選の牛肉と豚肉の盛り合わせ『DABオールスター』を勧めたい。
レフェルヴェソンス
青山の曲がりくねった裏通りにある長谷寺から西麻布方面に進むと、多くの人が東京のフレンチレストランの頂点と認めるレフェルヴェソンス(L'Effervescence)がある。オーナーシェフの生江史伸が率いる同店は、ミシュラン二つ星を獲得し、アジアのベストレストラン50に3年連続でランクインするなど、国内外から数々の称賛を得ている。主要スタッフは、元々は客だったが同店の料理を愛するあまりに仲間に加わった面々ばかりだ。『美しい秋に囲まれて』は、茶色と緑色の食材が、食べていると思わず心地良さを感じる一品。こんがりと焼いたハトのあぶり焼きはキャンプファイヤーをイメージさせ、肉をカットする場面では硬さと軟らかさの見事なバランスを感じる。レフェルヴェソンスという名前自体も、人生を楽しみ、粘り強く夢を追求すれば、偶然にも幸福なできごとが実現するということの重要性を証明している。店名を決定するタイミングでは、フランス人の友人3人が同じ店名を発案したらしい。