確固たる地位を築いた食べ物、焼き鳥。
居酒屋の定番メニューながら、ミシュランガイドで星が付く店も登場し、日本料理の代表各と言える焼き鳥。
焼き鳥を提供する店は星の数ほどもある。だからこそ、選びに苦労する人も多いのではないだろうか。
気軽にぷらっと入れる下町の居酒屋から、デートにも使える洒落たダイニングまで、タイムアウト東京が自信をもって勧める、東京の焼き鳥の名店5軒を紹介しよう。
外苑前、焼鳥 今井
千駄木の人気焼き鳥店、焼鳥今井が2016年に外苑前に移転し、30席のスタイリッシュなカウンタースタイルの店に変貌(へんぼう)を遂げた。
オーナーでシェフの今井充史が、鶏から野菜まで厳選し魂を込めて焼いたひ品々は、味はもちろん、その斬新なアプローチで焼き鳥に対するイメージを刷新してくれる。
今井が考案した独自のコースは、パリパリのバゲットの上に乗せられた上品な鶏のレバーパテから始まり、旬野菜のサラダ、今井が選ぶ6種の焼き鳥、日替わりの野菜グリルで構成される。
値段も4500円と手頃だ。
東日本橋、江戸政
昔から界隈の住人に愛される小さな焼き鳥店、江戸政。
屋台時代のカウンターを使用するなど、店内には風情がある。
美味なる名物『たたき』は、生か焼きを選ぶことができるが、おすすめは断然、生。
丁寧に叩いた鶏肉を団子状に丸め、上からタレをかけて供されるたたきは、ねっちりした食感が特徴。
噛むほどに肉の味とタレが混ざり合い、口中に幸せが広がるというオツな味。
ほんの少しワサビを添えるのを忘れずに。
大塚、蒼天 南口店
大塚と言えば、蒼天。
ひとひねりきいたお通しからはじまり、いずれの串も一品料理も手抜かりがないクオリティ。
『背肝』や『さえずり』、『てっぽう』などの希少部位は頼みたいが、「肉詰め椎茸」もおすすめ。
椎茸のエキスをたっぷり蓄えたつくねはしっとりジューシーに焼き上がっており、噛み締めるほどに味わいが増す。
『さしみ盛り合わせ』も忘れずに頼んでみてほしい。焼き物とはまた違う、鶏の味わいと食感がたまらない。
中目黒、いぐち
コースのみを提供するこの店では、小さな前菜から始まり、串焼き5種、砂肝やセセリ、季節の野菜をピンチョススタイルで一つずつ供する。
異なる部位を一口ずつ楽しめるので、部位ごとの味わい、食感の違いを楽しめる。
中でも、タマネギとともに食すセセリや、脂を落としながら香ばしく焼き上げた牛モツは印象的。
様々な味を少しずつ楽しみたいという欲張りな人や、デート利用におすすめ。要予約。
荒木町、焼鳥 おがわ
2013年にオープンして以来、連日満席の賑わいをみせる。
前菜から始まりデザートまで付く全10品の『焼き鳥フルコース』のほか、『ハーフ』『おためし』など、コースでの注文が基本。
素材に軍鶏やホロホロ鶏を使用し、1本1本丁寧に焼き上げられる焼き鳥は、見た目も味も上品な味わいだ。
塩やタレでさっぱりと味わう『刺身3点盛』や、バケット付きの『白レバーのパテ』もおすすめだ。