外苑前でフレンチと和食のフュージョンレストラン鳴神を営む鳴神正量。
パリを訪れた際に、日本式の餃子を提供する「餃子バー」に出会い、日本でも受けるのではないかとオープンした。
ニンニクがたっぷり入った餃子を頬張り、その後味を切るようにビールを流し込み、また餃子を頬張り・・・というのは日本における王道の食べ方と言えるだろう。
もちろんそれは幸福な反復運動であるのだが、同店ではワインに合う餃子を実現するべく、ニンニクを使用しないという決断に踏み切った。
メインとなるのは『肉ギョウザ』と『野菜ギョウザ』。
どちらにも肉と野菜は入っているが、割合を入れ替えることにより、肉肉しさとジューシーさを強調している。
トッピングにパクチー、みょうがなどをたっぷり乗せたメニューも用意されている。
フレンチらしく餃子とともに供される3種類の自家製ソースはどれも魅力的だ。
ショウガがきりっと効いたトマトソースにはニンニクも入っているので、ビール餃子党にも嬉しい。
ハーブソースは白味噌とビネガーベースで新鮮ながらくせになること請け合いだし、黒ごまスパイスを効かせた黒ラー油ソースは辛党の心もつかむことだろう。
メニューには『オニオングラタンギョウザ』という、フレンチと餃子の融合をなんとも明快に体現したメニューもある。
見た目はそのままオニオングラタンスープだが、スプーンを沈めると中から水餃子が現れるボリューミーな一品。
種類豊富なボトルワインはもちろん、グラスワインも 、赤、白、スパークリングがそれぞれ2種類ずつ用意されているので、料理に合わせて楽しんでほしい。