3月15日(日)に最終回を迎える清野菜名と横浜流星W主演ドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)。清野と横浜の撮影最終日に密着、クランクアップまでの様子を追った。
3カ月間の撮影が終わり安堵の雰囲気
3月中旬、都内のスタジオにて行われた撮影。「シロクロ」の中で、何度も目にしてきたであろう廃屋でのシーン。廃屋内は、スモークがたかれ、少し暗くなっている。この日は雨が降っており、外はどんよりした天気だった。
しかし、そんな天気ですら雰囲気を作り出し、最終回の最後を飾る重要なシーンにはピッタリ。
撮影が始まるまで、横浜と清野はスタッフと談笑したり、和やかな時間が流れていた。しかし、いざカメラの前に立つと二人はミスパンダと、直輝の顔に。カメラの角度や、立ち位置などを修整しながら、場面の質を高めていった。
テストを終え本番となるが、本番は一発OK!あっという間に撮影が終わり現場は「ただいまのシーンをもちまして清野さん、横浜さん、オールアップです!」の声とともに、拍手に包まれた。
清野と横浜はハグをして、たたえ合うかのように互いに拍手を送った。そして、二人にはスタッフから花束が。まずは、横浜からスタッフに対してコメント。
「原作が多い中、皆さんとともに一から、挑戦的なオリジナル作品を作れたことに意味があると思いますし、僕の財産にもなりました」と作品に対しての愛情を伝えた。
直輝という、難しい役どころについては「正直3カ月間、直輝でいることが、思ったよりしんどい時もありましたが、それを超すような経験をさせていただけて、幸せでした。本当にありがとうございました」とコメントした。
また、清野は「イェーイ!」と両手を挙げ、元気にあいさつ。続けて「原作のないものだったので、一つずつ、みんなで試行錯誤しながら作り上げた作品というのは、私の財産になりました。この独特な世界観をどう表現していくか、最初の撮影の頃は苦労しました」と横浜と同じように、原作のない“オリジナル作品”に挑む大変さを明かす。
「皆さんと一致団結して撮影していって、回を重ねるごとに、『いい作品ができているな』という実感が出てきました。そして、視聴者の方もちゃんとついてきてくださっているのを、毎週毎週実感することができました。最後まで、よろしくお願いいたします」とコメント。
その後は、スタッフから飲み物が配られ、全員で円になり乾杯。少しの時間だが、3カ月間一つのチームとなり動いた頑張りをねぎらう。
清野と横浜も、スタッフに対して「ありがとうございました」「お疲れさまでした」と丁寧にあいさつ。
どの作品もそうだが、特にオリジナル作品は放送されるまで、反響が想像できず不安なこともあるだろうし、清野も言うようにたくさん“試行錯誤”したのだろうと思うと、なんだか記者は泣きそうに。
しかし、撮影が終わっても最終回に向けてさまざまな媒体の取材や、コメント撮りが始まる。清野と横浜は、またスイッチを入れ直し、仕事に励む。
「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」最終回は、3月15日(日)放送。
すべての復讐(ふくしゅう)が終わった直輝(横浜)は、レン(清野)を利用してしまったことに責任を感じていた。彼は、春男(升毅)と佳恵(椿鬼奴)を訪ねて謝罪する。春男は、レンをミスパンダにした直輝に怒りをぶつける。
直輝は、佐島(佐藤二朗)に会いに行く。あずさ(白石聖)と一郎(きづき)が犯した罪と自分の過ちを背負って生きていくと語る佐島。直輝は佐島に「自分自身に決着をつけようと思います」と告げる。
神代(要潤)は直輝から、ミスパンダの正体を聞き出そうとする。直輝は「ミスパンダは、もう現れません」と答えるのだった。
復讐を遂げたにもかかわらず、直輝の苦しみは深まる。直輝は、自分のしたことが間違っていたのではないかと思い詰める。
そんな中、突然、パンダちゃんねるの配信が始まる。「どうして…!?」と驚く直輝。配信の映像には、拘束された神代とミスパンダらしき人物が映っていた。
ミスパンダらしき人物は、飼育員の手を離れてこれからは好きにやると言い「アタシが嫌いなグレーなヤツを片っ端からボコボコにしていきます!」と宣言する。
■撮影=阿部岳人