筋肉が増加した、実験結果。
常日頃からタンパク質、タンパク質と口酸っぱく言って(書いて)いる『ターザン』。ある日編集部若手・キドが鼻息荒くやってきた。
「聞いてください! 食べるだけで運動と同じような筋力アップ効果があるタンパク質が発見されたそうです!」 そんな都合のいい話あるわけ…否、本当らしい。そのタンパク源はスケソウダラ。
「スケソウダラのタンパク質をラットに6週間与え、ふくらはぎの速筋量の変化を測定したところ、乳製品や卵などを与えた場合よりも筋肉量が増えました。しかも特別な運動をさせることなく、筋肉が増加したのです」(APP研究会の愛媛大学大学院・岸田太郎教授)
人間の筋肉量も増加!
でも、人間の場合はそううまくいかないですよね?
「人間でも似た実験をやっています。65歳以上の女性19人が、3か月間毎日スケソウダラのタンパク質を4.5g食べ、全身の筋肉量を測定したところ、こちらも特に運動していないのに下肢で平均1.5%も増加しました。65歳以上といえば特に下肢の筋肉が衰えがちな世代。にもかかわらずスケソウダラを食べて筋量が増えたのです」
実は身近な食材なのだ。
いや、でも、スケソウダラってそんなに食べなくない?
「白身魚のフライや魚肉ソーセージの主原料なので、結構馴染みはありますよ。ほら、クロダさんも食べたくなってきたでしょ? もうアラフィフなんだから、食べて速筋つけてください。さらに筋トレもすれば完璧です!」
そう言って魚肉ソーセージを手渡すキド。確かにスケソウダラで速筋が増えるなら悪くないかも。なにせ速筋は大きなパワーを出す源だしね!