同じ年齢の子どもがいるご家庭で、片づいている家と片づかない家では何か違うのでしょうか?
それは、いたってシンプル!「簡単ルール」です。その簡単ルールをどう作るかが鍵になります。
今回は、使いやすいインテリアと子どもが自分から片づけられる簡単ルールを整理収納アドバイザーの岩佐弥生さんからご紹介します。
岩佐 弥生
整理収納アドバイザー、一児の母。
まず「なに・いつ・どこ」を決めよう!
子どもがまだ小さいうちは、子どもの遊ぶ場所は全てを子供部屋で行うというよりも、場面に合わせてリビングや他の部屋を使うというご家庭が多いでしょう。そこで、「なに」、「いつ」、「どこ」をしっかり決めることが「使いやすいインテリア」成功の大事なポイントです。
●「なに」…なにを使っているか?これから使うか?という意味で、アイテム(モノ)のことです。
子どもが普段何を使っているのかを把握しておきましょう。
(例)おもちゃや絵本、衣類、園での持ち物、学習で使うモノ 等
●「いつ」…いつ使うか?という意味で、使用している頻度を考えます。
(例)毎日使う、たまに使う、めったに使わない 等
●「どこ」…今どの場所で使っているか?または、どこで使うと便利か?を考えます。
お子さんの年齢を考え、リビングや子供部屋等どこの部屋で使うと便利かを明確にしておきます。
(例)子ども部屋で身支度をさせたい場合
なに…園バッグ、通園着、靴下、ハンカチ、ペンケース等
いつ(頻度)…毎日持っていく
どこ…子ども部屋で
ここまで決めたら、決めた部屋のどのスペースに収納用品を置くかを決めていきましょう。
この時、スペースの確保と、子どもが取りだしやすく・戻しやすそうか?を頭に入れながら収納用品を選んでいきます。
<成功ポイント>
・とりあえず収納用品を買ってから置き場所を決めてはいけない
・「なに」は、頭で考えるよりも紙に書いて「リスト化」する
・使う頻度の高いモノから置き場所を決めよう!
・準備や片づけがしやすいよう、子どもが持っていく&使うモノは収納をまとめて「動線を短く」させる
子どものおもちゃ収納は「見える化」
子どもは目に見えるモノを使う傾向があります。
蓋のあるBOXはおもちゃが見えないので結果使わなくなってしまったり、戻すのが面倒になります。
本やおもちゃを戻すのは動作回数「1~2動作」がベストです!
また、BOXやケースにおもちゃを入れる場合は、ラベルを貼ってあげます。ラベルは文字だけより「イラスト・写真」がおすすめです。
<簡単!イラストラベルの作り方>
写真提供:著者
我が家では、購入時におもちゃが入っていた箱の一部を切り抜き、強力両面テープをつけて貼っています。
簡単で無駄がなくておすすめです。
散らかり防止!「遊ぶエリアを作ろう」
部屋中におもちゃが点在していると片づけが面倒になるので、遊ぶエリア(ゾーン)を決めます。
我が家ではプレイマット内で遊ばせ、おもちゃの収納場所を近くに作り、「片づけ動線」を短くしています。
細かいブロックもプレイマット内で出すルールにすれば部屋の至るところに落ちている状態を防げて、ママも掃除がラクです。
※遊ぶエリアはお子さんの人数や空間スペースによって決めます。
★汚れた部分だけ洗えて便利 コルクマット 8枚組 ( 無地 )
コルクマット 8枚組 ( 無地 )
汚れてもお手入れがしやすく必要な時に追加ができ、遊ぶエリアを自由に作れて便利です。
★丸洗いできていつも清潔 アーバンリサーチ ドアーズ抗菌・防臭加工はっ水加工ふっくらマット ( グレーボーダー )
アーバンリサーチ ドアーズ抗菌・防臭加工はっ水加工ふっくらマット ( グレーボーダー )
座り心地の良さと丸洗いが魅力!また「モノトーンカラー」でお部屋のインテリアにもこだわりたい方にもおすすめです。
片づけ場所は「分散させない」
戻す場所が複雑になると子供は理解しづらいものです。片づけ場所は分散させずできるだけまとめて、子どもがどこに戻したらいいかをシンプルにさせます。
★スポンジ素材だから安心 EVAキッズおもちゃ箱 ( ホワイト )
EVAキッズおもちゃ箱 ( ホワイト )
※同じシリーズを買い足せるのはインテリアに統一感が出てGOOD
同じシリーズがあり買い足せるのでインテリアに統一感が出ます。本体が木製なので「できるだけ長く使いたい」という方におすすめです。
幼児期から始められる!毎日少しの習慣づけ
たまにするお片づけは、子どもは面倒に感じるものですが、言語と同じで幼児期から日常的に片づけるのを続けていれば、それが普通になっていきます。
●1歳~2歳目安
「型はめパズル」は子どものお片づけ習慣におすすめのおもちゃです。遊びの中で「しまう」と「キレイになる」を学べます。この頃はおもちゃの収納場所を“おうち”と呼び、「おうちに帰してあげよう!」と言いながら一緒にバイバイさせるのもおすすめです。
●3歳位~5歳目安
使ったモノを元に戻せるようにし、園の準備も自分でできるようにします。
お片づけは「夜寝る前」や「出かける前」等タイミングを決めて少しずつ習慣づけていきます。
幼児期は、楽しみながらお片づけをしていくのが経験上おすすめです。
「お掃除の歌」をかけたり、ママと一緒に「片づけ競争」もゲーム性があり楽しいです。
お片づけできたら好きなキャラクターのシールを手に貼ってあげるだけで喜んでくれますよ。
<成功ポイント>
・できなくて当然と考え、ママは完璧主義にならない
・できたら「褒める&ありがとう」の言葉を忘れない
・朝起きたら・帰ってきたらキレイになっているのが気持ちいいと感じさせる
幼児期だからこそ、楽しむことでお片づけをしてくれたり、習慣化させることも早いと感じています。
いろいろおと忙しい中でママが負担となってしまっては本末転倒です。簡単ルールを活用し、子どものペースに合わせ徐々にステップUPしながら気楽に実践してみてください。
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。