22歳とは思えない堂々とした言葉の選び方だった。2020年東京五輪の追加種目となったサーフィン、そこで活躍に期待がかかるのが大原洋人だ。
普段友人といる時の柔らかな眼差しとは一転、サーフィンを語る時の大原の表情は非常に印象的だった。どこまでもサーフィンが好きで真摯に競技に向き合う、そんな思いが強く伝わってきた。
約1年後に迫った東京五輪、サーフィンは地元一宮で行われる。幼い頃から知り尽くした場所がどのように変わるのか。
「人に見られれば見られるほど、自分は輝ける」
そうはっきりと言った大原、言い切れる日々の自信の積み重ねが感じられた。大舞台でより真価を発揮する、その姿は多くの人をこれからも魅了するだろう。
取材・文 / 中野涼子
写真協力 / スタジオアウパ
18日、2020年の東京五輪で初採用されるサーフィンのテスト大会が行われた。東京五輪会場となる千葉・一宮町釣ケ崎海岸で開幕したこの大会には、大原洋人も出場。村上舜、松田詩野ら五輪代表候補選手も参戦した。
霧による視界不良で競技開始時間が約1時間遅れたものの、次第に天候は回復し、男女1回戦と敗者復活戦を消化している。サーフィンのテスト大会は、18日から4日間の日程で行われ、選手40名と大会組織委員会の担当者が参加予定だ。