cat_1_issue_oa-shuprenews oa-shuprenews_0_512306633114_女優・奥山かずさが台湾ロケで見せた"奇跡のバックショット"の舞台裏とは? 512306633114 512306633114 女優・奥山かずさが台湾ロケで見せた"奇跡のバックショット"の舞台裏とは? oa-shuprenews 0

女優・奥山かずさが台湾ロケで見せた"奇跡のバックショット"の舞台裏とは?

2020年1月26日 13:00 週プレNEWS

今クールは2本のドラマに出演するなど、女優として着実にステップアップを続ける奥山かずさが、1月27日発売『週刊プレイボーイ6号』の表紙&巻頭グラビアを飾っている。

このグラビアでは、文字どおり自らの殻を破る表現力を披露。2020年、最注目女優の新境地とは?

■「私ってけっこう過酷な状況も好きなんです」

――今回の台湾ロケはどうだった?

奥山 今回の撮影は、実はいい意味でやりにくかったんです(笑)。これまでのカメラマンさんと違ってあまりシャッターも押してもらえないし、今までにやってこなかったことも要求されたりして。だから撮影中は今までにない緊張感がありましたし、戸惑いながら、ちゃんと適応しなきゃとずっと思っていました。

――仕上がった写真はどうだった?

奥山 撮られているときは大丈夫かなって不安でいっぱいだったんですが、仕上がりを見て本当によかったって。自分でいうのもなんですけど、グラビアに関してまだまだ自分に伸びしろがあるんだなって思えたし(笑)、それがすごくうれしかったです。

――ずぶ濡れになりながら、洋服のまま海に入っていったりもしてたよね。

奥山 寒かったですけど、私ってけっこう過酷な状況も好きなんだなと再確認しました。水たまりとか泥水にまみれる自分も嫌いじゃないというか(笑)。

――背中のカットは手ブラというか、上半身に何も身につけない状態での撮影だったもんね。

奥山 はい。あれは写真集でもやってなかったので、自分の中ではビッグイベントでした。これまで際どいビキニとかも多くやっているんですけど、やっぱり布が一枚あるかないかでは感情が全然違うというか。

――やっぱり恥ずかしいもの?

奥山 「めちゃくちゃ恥ずかしい、やめてください!」って感じではないんですが、いつもよりドキドキしましたね。

――あの背中はすごくキレイだったし、ぜひ読者にも見てもらいたいなと。

奥山 はい。キレイに撮っていただけてよかったです。

――一方、ロケ地の台湾はどうだった?

奥山 初めての台湾だったんですけど、ロケ場所の雰囲気がレトロでかわいくて、日本にはない感じだったのが印象的でした。あとはご飯で食べたトリュフ味の小籠包(しょうろんぽう)がおいしすぎて。紹興酒との組み合わせが最高でした。

――今まで紹興酒はほとんど飲まなかったんでしょ?

奥山 そうなんです。今回、初めて好きになりました。でも食べすぎて、次の日カメラマンさんに「あれ、太った?」って言われたので、要注意ですね(笑)。

■ストレス解消は塗り絵とネギ切り

――今クールはふたつのドラマに出演中。それぞれの役柄を教えてください。

奥山 『SEDAI WARS(セダイウォーズ)』は団塊やバブル、ロスジェネといった世代が戦って大統領を決めるファンタジーものです。私はゆとりOLの役柄なので「定時で退社します」みたいな技を出したりするんですけど、バブル世代はシャンパンで攻撃してきたり。

――面白そう!

奥山 ファンタジーなんでビームとかも出しちゃいます(笑)。もうひとつの『ケイジとケンジ』はごりごりの刑事ものというよりかはヒューマンドラマですね。私は検察側の立会事務官なんですが、普段から競い合っている検事たちの様子を観察して、面白おかしく笑っている女子の役です。

――どちらも周りにいそうな役柄なのかな?

奥山 はい、ただただ明るい女子なので、その部分では演じやすいなとは思います。

――セリフを覚えるのは得意なほう?

奥山 正直、あまり得意とはいえないんですけど、やっぱり現場でたくさんNGを出して、周りの皆さんの時間を取るわけにはいかないので、必死でやっています。

――最近、お休みの日は女優業の勉強を兼ねてたくさん映画を見ているんだとか。

奥山 はい。自分の演技の足りないところを考えたときに、まず圧倒的にお芝居を見る量が足りていないと思って、自分の興味あるジャンルもそうでないものも、とにかく片っ端から見ようと思って。

――それは邦画?

奥山 邦画も洋画もです。韓国もフランス映画もなんでも見ます。映画アプリで探したり、あとは友達のオススメを聞いたりして、手当たり次第見ています。そうしているうちに、今まではできなかった"ひとり映画館"にも行けるようになりました。最初は勉強のつもりだったんですが、だんだんと趣味になりつつあります。

――趣味といえば、以前パズルやパン作りが「頭を空っぽにできるからいい」ってハマってたよね?

奥山 最近はその延長で塗り絵にハマってます。以前から塗り絵はiPadのアプリでやっていたんですが、やっぱり紙が好きだなって思って160色の色鉛筆を買ってやっています。映画を見て、塗り絵で頭を空っぽにして、また映画を見てみたいなサイクルです(笑)。

――手を動かす、細かな作業が好きなんだね。

奥山 そうですね。最近はヘルスケアのことも考えて料理もよくするんですけど、効率は悪くてもネギを細かく切るとか、丁寧に切るのがすごくストレス解消になるんです。

――ちなみに得意料理は?

奥山 料理といえるかは疑問ですが、豚キムチです。あとは、キャベツを切って納豆と刻みのりをかけて、そこに麺つゆとマヨネーズをちょっと入れると本当においしいんです。あれはギョッとしますよ!(笑)

――ギョッとするんだ(笑)。

奥山 お兄ちゃんに勧めたら、「それ糖尿病のオススメレシピに載ってたぞ」って言われて。だからたぶん、体にもいいと思うのでぜひやってみてください。

――では、最後に読者にメッセージを。

奥山 今回のグラビアはいつもと違う奥山かずさが出ていると思うので、見ていただいて、気づいてもらえたらうれしいです。女優業もコツコツやっていますし、今年はちょっと大人の色気も出していけたらなと思ってます。

■奥山かずさ(OKUYAMA KAZUSA)
1994年3月10日生まれ 青森県出身 身長164㎝ B83 W59 H86 血液型=B型
○放送中のドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系、毎週木曜21:00~)、『SEDAI WARS』(MBS、毎週日曜24:50~/TBS、毎週火曜25:28~)にレギュラー出演中。公式Twitter【@okuyama_kazusa_】

取材・文/西山麻美 撮影/中村 昇

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フジテレビ・久代萌美アナが熱愛発覚で、上層部から厳重注意された理由とは?

2020年1月26日 06:10 週プレNEWS

昨年11月に6歳年下のYouTuber「北の打ち師達」のはるくんとの熱愛が発覚したフジテレビの久代萌美(くしろ・もえみ)アナ。特に不倫などのスキャンダルではなかったものの、アナウンス室の上層部から目をつけられてしまったという。

「問題になったのは、彼氏との自撮りツーショット写真が週刊誌に流出してしまったこと。事の経緯を聞かれた彼女は『わからない』の一点張りだったそうですが、脇が甘かったことは事実。特に彼女はお酒が大好きですからね。接待要員としてもしょっちゅう駆り出されていたので、無用な飲み会は控えるように言われたとか。酔っぱらった拍子に変な写真を撮られたら、今の時代、一発でアウトになる可能性もある。お酒もほどほどに、ということなのでしょう」(フジテレビ関係者)

久代アナは今年、勝負の年と言っても過言ではない。

「これまで地味な存在だったが、担当番組『ワイドナショー』の発言が話題になるなど、ネットメディアから注目を浴びるようになった。この春に始まるゴールデン帯のバラエティ系新番組のMCを担当する、なんて話も持ち上がっている。30歳にして、いよいよ大ブレイクの予兆を見せているだけに、無用なスキャンダルだけは絶対に避けないといけない。それは彼女も十分にわかっていて、かなりプライベートはおとなしくなっているみたいです」(前出・フジテレビ関係者)

入社から8年、久代アナは無事に大輪の花を咲かせることができるだろうか。

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ホリエモン×ひろゆき「これから日本人が世界で稼ぐためには、ファンづくりが大事になってくる」

2020年1月26日 06:00 週プレNEWS

"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回のテーマは、"安い国"日本。両氏は「海外に行かない人はなかなか気づかないだろうけど、本当に日本のモノやサービスは安くなってる」と語るが、その原因は?

* * *

ホリ まあ、店側は鳥貴族の例(18円値上げしたら、お客さんが減った)もあって値上げをするのが怖いんだろうね。

ひろ 値段を上げたら来なくなる客って「おいしいから」じゃなくて「安いから」来ているだけで、本当のファンじゃないですよね。

ホリ そそ。だからこれから日本人が世界で稼ぐためには、ファンづくりが大事になってくるよね。

ひろ ファンづくりなんて、ビジネスの世界では常識ですからね。例えば、スターバックスクラスのコーヒーを出す店なんて日本中にたくさんありますけど、「おいしいコーヒー」じゃなくて「スタバのコーヒー」を飲みたい人をつくるのが、スタバがやっているビジネスですから。

ホリ それが「ブランディング」ってやつだよね。日本はブランディングをしないで、原価の積み上げで価格設定をしがちなんだよ。

ひろ ですです。別に安いだけなら中国製品とかを買えばいいわけですから。いかに付加価値をつけるかで先進国は戦っているわけで。

ホリ シャンパンなんて原価が1本10ユーロ(約1200円)を超えることなんてほとんどないんだけど、値段をめっちゃ高くしても飛ぶように売れている。

ひろ ワインもシャンパンも原価はそんなもんですよね。ブドウを育てて搾って、樽に入れて出来上がりなので。でも、「シャンパン」と名乗ることができる条件を厳しくしたり、品質管理を徹底することで、ブランドの格を上げて単価も上げている。

「シャンパンと同じ製法で造られた」と宣伝しているスパークリングワインとか、スペインのカヴァとかも十分おいしいんですけど、それがブランディングの違いっすよね。

ホリ シャンパンの例はわかりやすいよね。

ひろ さらにヘンなのが、外国のブランドなら高くても許すんですよね。でも、日本製だと途端に批判する。例えばフランク ミューラーならいくら高くても納得するけど、同じようなことをセイコーがやったら「ぼったくり!」と叩くでしょうから。

ホリ そのことに気づかない限り、日本は安い国から脱却できないな。

ひろ 国も足を引っ張っていますよね。楽天が送料無料を打ち出そうとして、独占禁止法違反の恐れがあると公正取引委員会から怒られるんですから。

ホリ アマゾンに対抗するための策で打ち出したんだろうけど、そのアマゾンはすでに送料無料をやっているのにね。ヘンだよね。

ひろ えぇ。日本ってブランディングがへたってのもありますけど、政府が企業の足を引っ張って、海外の企業が日本に進出する手助けをしているヘンな国でもあるんですよね。

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)

1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。新刊に『夢を叶える「打ち出の小槌」』(青志社)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)

1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく』(宝島社)

構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル

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平均年齢13.6歳の美少女ユニット「821」(ハニー)がついにデビュー!

2020年1月25日 15:00 週プレNEWS

ガールズユニット「821(ハニー)」のデビュー記者会見が24日、都内で開催され、デビュー曲となるデジタルシングル『WHO』の2月28日配信決定が発表された。

「821」は、18年のホリプロスカウトキャラバンで選出されたメンバーにより、19年10月結成。メンバーはリコ(13)、レイア(14)、アオ(12)、カンナ(15)、ユリナ(14)の5人で、その平均年齢は13.6歳というフレッシュなグループだ。

グループ名の「821」は142番目の素数で、1とその数字でしか割れないことから、ユニットそのものが誰にも割れない唯一無二なものであり、ひとりひとりが個性を発揮する特別な存在になっていくことを目指して命名されたという。

今回の選考は18年5月から8月にかけて非公開で実施。その後19年3月から雑誌『りぼん』に連載した少女漫画『きみとゆめみる羊』でメンバーと同名の少女たちが架空のタレントオーディションを通して成長する姿が描かれ、11月の最終話でメンバーの写真とともに実在の物語だったことを公表した。

デビュー曲についてアオは、「821はこういうグループだよというメッセージが込められた、私たちの自己紹介ソングになっています」と紹介。リコは「TWICEさんやRed Velvetさんなど世界的なグループの曲を作った方に作っていただきました。1回聞いたら絶対忘れないメロディーとリズムが聞きどころです」とアピール。

ミュージックビデオ(MV)についてユリナは「演技自体が初めての経験でしたが、特に殺陣のシーンはがんばったので見てほしいです。不思議なストーリーなので、何度見ても楽しめるミュージックビデオです」と話した。

今後の目標を問われると、レイアは「将来の夢は女優さん。欲を言えば石原さとみさんのようになりたい!」と明かし、ユリナも「アクション、コメディの作品に出られるような魅力的な表現者になりたい!」と気合十分。カンナは「みんなと高い目標を持ちながら、グループとしても、個人としても活躍できるよう頑張りたいです!」と息込んだ。

(撮影/武田敏将 取材・文/林 将勝)

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cat_1_issue_oa-shuprenews oa-shuprenews_0_c1a2beb24e51_SNSビジネススターの光と影を、えらいてんちょう・プロ奢ラレヤー・借金玉が大暴露! c1a2beb24e51 c1a2beb24e51 SNSビジネススターの光と影を、えらいてんちょう・プロ奢ラレヤー・借金玉が大暴露! oa-shuprenews 0

SNSビジネススターの光と影を、えらいてんちょう・プロ奢ラレヤー・借金玉が大暴露!

2020年1月25日 06:10 週プレNEWS

■果てしなく稼いでいるインフルエンサー

企業が自社製品やサービスのPRのために、インフルエンサーに支払う費用は、2018年は約219億円だったが、23年には500億円を突破するという(デジタルインファクト社調べ)。

今やインフルエンサーは、トップ層となれば、年収億超えが当たり前の世界。だが、その下を見渡すと、「残念なインフルエンサー」の事例が死屍累々(ししるいるい)になっていて......。

ということで今回はネットでバズった人々をウオッチし続ける3名のインフルエンサー、えらいてんちょう氏、プロ奢(おご)ラレヤー氏、借金玉(しゃっきんだま)氏に登場してもらい、「インフルエンサーの光と影」を存分に振り返ってもらった!

* * *

──まずは皆さんがどのような活動をしているのか教えてください。

えらいてんちょう(以下、えらてん) 実業家としてお店をプロデュースしたり講演したり。ネット上だとYouTubeにチャンネルを開設してそこに動画を投稿するYouTuber活動がメインですね。

プロ奢(おご)ラレヤー(以下、プロ奢) 僕はツイッターで知り合ったいろんな人に奢られたときに聞いた話なんかを発信してます。あとは「note」(*1)などで文章を売ってます。

借金玉 僕も発達障害の当事者としての経験を基にしたライクハック記事とかをnoteで公開するのが主な活動です。

──えらてんさんは、YouTubeでどのような動画を?

えらてん メインチャンネルでは、いろんな宗教の面白話を識者と一緒に解説したりしています。ただ、普段頻繁に動画をアップしているのはサブチャンネルのほうで、こちらに上げているのは、僕の日常生活や思ったことを自撮りして無編集のままタレ流す「クソ動画」(*2)です。

──クソなんですか?

えらてん ええ、クソです(笑)。でも、そういう動画を毎日配信するだけで、YouTubeでは月40万ぐらい稼げたりすることもありますから。これがインフルエンサーだ!

借金玉 なんか自分が今いる場所がすげぇ不安になるな......。

──えらてんさんはYouTubeで一番稼げた動画はいくらくらいですか?

えらてん 動画の広告収入で一番もらえたのは200万ですかね。

借金玉 「宗教マニアが教える入ってはいけない宗教ランキングベスト5」(18年9月18日公開。20年1月22日現在約723万再生)だっけ?

プロ奢 やっぱメガヒット動画はすげぇな。

えらてん 単発的に動画がヒットしたところで、大したことないよ。例えばメンタリストDaiGo(だいご)(*3)さんなんて、ニコニコチャンネル(*4)の会員費が月額550円で、登録者は約13万人、単純計算すれば売り上げは毎月7150万円。事務手数料(14%)や消費税とかを引かれても約5000万円なんだから、大物に比べたら僕なんて全然。

まあ、彼は例外中の例外。月収100万いくインフルエンサーなんて、日本では30人もいないと思うし。

──そもそもの話なのですが、YouTubeで動画を配信することで、お金を稼ぐことができるのは、どんな仕組みなんですか?

えらてん ざっくり説明すると、まず一定の条件を満たした配信者が、YouTubeに自身のチャンネルの収益化を申請して、それが通ったら有料チャンネルを作れたり、SuperChat(スーパー・チヤツト)(*5)を使えたりする。

ただ、一番デカいのは動画に広告を流すことができることで、それにより動画の再生数に応じた報酬が支払われるんです。1再生当たりの単価は動画によってけっこう幅が出ます。

YouTubeはユーザーの年齢層や興味や習慣といった情報を持っているから、企業は細かくターゲットを決めて広告を出稿して、そのターゲットに合致する動画を他企業と競るんです。

そのため、バズってる動画や経済力がある層が見るビジネスについて語っている動画なんかは単価が高くなる、というわけです。

プロ奢 逆に子供向けのおもちゃ紹介動画なんかは、子供自身に経済力はないから単価が下がると。

■"コンセプト"で食っている

──昨年はインフルエンサーを使ったステマ(ステルスマーケティング)が何度か物議を醸しましたよね。

えらてん 僕のところには、企業からステマしてほしいっていう依頼は全然来ないな~。

プロ奢 ギャラとかを動画でさらされるのを警戒してるんじゃない?(笑)。それに今、インフルエンサー向けのステマ案件って、フォロワー増えたての作家とか、普段はOLやっているようなお姉ちゃんとか、金をあまり持ってなくて、広告業界の慣習をわかっていなさそうな人に来るらしいし。

ただ、僕は「5万円くれたらその会社の商品の感想をつぶやきますよ」とツイッターで告知してます。例えば、ナンパ師のハウツー本を紹介したこともあった。

──どんな感想を?

プロ奢 正直に「全然面白くない」と(笑)。でも、その感想を見た人のなかには「そんなにつまらないのか。読んでみたい」ってのも必ずいて、そのうちの1%ぐらいは、ナンパ師の別のコンテンツにも興味を持つ。だから広告として十分成立するんですよ。

借金玉 僕のツイッターにも「商品を送るから宣伝(ステマ)してくれ」ってダイレクトメールがめちゃくちゃ来る。だいぶ前、「このサプリを飲んで男性機能がバキバキになったとツイッターで報告してくれれば、お礼をお支払いします」ってのがあった。無視したけど、アレはちょっと面白かった(笑)。

プロ奢 発達障害者向けのライフハックを書いている人にそんなの宣伝させてどうすんだ(笑)。

えらてん インフルエンサーあるあるだけど、発言内容やその生き方にフォロワーがついているんだから、そういう人に、いくら人気があるからってイメージと違うモノを宣伝させても、誰も興味を持たないよね。でも、インフルエンサーを起用した宣伝って、そういう的外れなモノがかなり多い。

──ツイッターやインスタグラムの「フォロワー数」はその人の注目度、人気度を示すバロメーターだと思いますが、それは広告効果とイコールではない?

プロ奢 もちろん。誰にどんな広告効果があるかなんてフォロワー数じゃ全然わからないですよ。僕は自分とまったく親和性のない広告でも、お金もらえるんならやりますが、クライアントがバカだから僕たちも商売になっているところはある。あ、これは書かないでくださいね。

──わかりました。

プロ奢 でも、書かないでくれ、と言っていたことまで書いてくれたら、OKです(笑)。

──ええ......。

借金玉 話を戻すと、クライアントはインフルエンサーの"コンセプト"をちゃんと理解する必要がある。フォロワー数だけを判断材料にするのは、センスがない。

えらてん あとフォロワーの熱量も大事。同じひとりのフォロワーでも心酔度によって、影響のされ方が全然違う。だから、フォロワー1万人のインフルエンサーがフォロワー10万人のインフルエンサーに劣るとも限らない。

プロ奢 大手企業でも、そのへんのことをわかってないとこ多いよね。

──ステマがバレて炎上するのも、そのあたりのマッチングの悪さがユーザーから見透かされてしまうことが一因かもしれませんね。

借金玉 あ、でも最近、「僕のこと、わかってんな」ってうなったステマ案件があったよ。「発達障害が治るサプリ」の広告塔を500万円でやらないかって依頼があってさ。その代理店から「おまえの需要なんて、そんなに長く続かないよ」って割とダイレクトに言われた(笑)。

一同 (笑)

借金玉 大暴れしてくれれば500万支払うから、このカネで第二の人生を歩め、ということでしょう。悔しいけど「わかってんな」と(笑)。もちろん断ったけど。

えらてん その担当者は借金玉が発達障害の客を抱えているのを、ちゃんとわかってたんだね。

■"本物"は狂気をはらむ

──インフルエンサーになりたいと思っている人は少なくない気がします。

プロ奢 どうでしょうね。ただ、「インフルエンサーになるぞ!」って目を血走らせている人には無理なんじゃないかな。気がついたらずっと同じことを発信し続けるような人じゃないと。

借金玉 業務用5リットルの角瓶と炭酸水を2:1で割ってそれを全部一気飲みするような異常な動画を配信し続ける"ハイボールの人"って人気アル中配信者がいたけど、やっぱり、ハネる人ってどこか狂気を抱えているよね。

──そんなむちゃくちゃな例を出されても(笑)。

えらてん そういう"本物"の話をするなら、N国党(NHKから国民を守る党)の立花孝志代表なんて最たる例でしょ。

──そういえば、えらてんさんは、今ご自身の動画でN国党と立花代表を徹底的に批判していますよね。

えらてん そうですね。でも、彼はやっぱりスゴイですよ。僕は、世間が発見するずっと前から彼をチェックしてたんだけど、2005年にNHKを退職した後から、2ちゃん(2ちゃんねる、現5ちゃんねる)のコテハン(固定ハンドルネーム)でNHKに対する恨みつらみをずっと書き込んでて、最終的にはテロ予告とかヤバイことをやってた。

そんな人がいつの間にやら、政治団体を組織して、賛同者を得て、参議院議員をひとり出すまでになったんだから(笑)。

借金玉 誰にも理解されない異常なことを何年もやり続けて、あるとき突然、風が吹いて空を飛んでいく。それこそが本物のインフルエンサーですよ。

えらてん それに今いる"本物"は、何かしらの第一人者でもある。例えば、イケハヤ(イケダハヤト、*6)さんは、仮想通貨に手を出して億単位の儲けが出てから変わっちゃったけど、最初は東京で高い固定費を払って消耗してないで地方に移住してのんびり生きようよって、ひとつのコンセプトを持ってブロガー黎明期(れいめいき)の王者になった人だし。

立花さんだって、12年にYouTuber活動をスタートしたはじめしゃちょーより早く、YouTubeに自身の動画を投稿してる。彼らは目のつけどころが斬新なんだよ。

借金玉 そういえば、「札束を積み上げて自撮りする」ってことを最初にやりだしたインフルエンサーって与沢翼(*7)さんだよね。

プロ奢 現金を見せたら人が集まるなんて、よく考えたら当たり前だけど、そんなアナログな方法を堂々とネット上でやった、というのは今考えるとすごいことだな。

借金玉 一時期、「金儲け」のジャンルで客を集めていたインフルエンサーの間で、いかに大量の札束を動画や写真で見せるかという競争があったよね。みんなどんどんエスカレートしていって、札束を壁が見えなくなるくらいに積んだり、札束を投げ合ったり、リアリティを出すために紙袋にぎゅうぎゅうに詰めてみたり。

えらてん 最近、大量の札束を本物と証明するように一枚一枚数えて"儲けてるアピール"をする動画を見たな。ところで、そういう動画や写真を撮りたい人のために半グレが札束を高額でレンタルしているって話を聞いたことがある。いや、今話した動画がそうだとは言ってないよ(笑)。

プロ奢 人間は現物に弱いからね。プロフィールに"年商ウン億円"なんてあったら、たちまち人が集まってくる。

借金玉 ツイッターを「インフルエンサー 年商」で検索してみるとうさんくさいヤツがいっぱい出てくるよ。

プロ奢 まぁ、年商とか必要のない数字をプロフィール欄に入れてる人はだいたい嘘つき。ってかだまそうとしてる、そう考えていい。何かあらためて考えると、やっぱりインターネットの世界ってまともじゃないな(笑)。

えらてん ヒカキンさんみたいなちゃんとした人間は奇跡に近い存在だね。

──では最後に、インフルエンサーと呼ばれる人たちは今後、どうなっていくと思いますか? インフルエンサーの市場は今後も拡大し続けるとの予測もありますが。

プロ奢 俺はもうインフルエンサーバブルははじけていると思うな。

借金玉 ネットって、流行して廃れるサイクルがめちゃくちゃ早いから、インフルエンサーの出入りも本当に激しいんですよね。僕自身も、稼げるときとそうでないときの浮き沈みはジェットコースターみたいだし。

えらてん まあ、それでも借金玉はまだ大丈夫なんじゃない? ほらさっき言った、第一人者的なところがあるじゃん?

借金玉 発達障害者の第一人者ってこと? イヤだな。その人生、ツラすぎる。

一同 (笑)

(*1)「note」

2014年に開始した文章、写真、イラスト、音楽などの作品配信サービス。月間アクティブユーザーは、今年1月には1000万人だったのが9月には2000万人突破と現在急成長中。「文章コンテンツのプラットフォームでは、『note』を超えるサービスは当分出てこない」(プロ奢ラレヤー)といわれる強みの理由は、クリエイターフレンドリーな使いやすさと、ユーザーからダイレクトにお金を取れる決済機能。投稿記事の公開は無料と有料が選択可で、記事単位、数記事をまとめたマガジン単位のどちらでも価格設定ができる。値段も100円から5万円までと幅広い。コンテンツ販売時に運営が徴収する手数料は売上額の15~30%程度で、携帯電話のキャリア決済にも対応し、ユーザーと配信者間での決済も簡単。ユーザーが任意の金額を配信者に送金することができる投げ銭機能もある

(*2)えらてんの「クソ動画」

「スマホで即撮影、無編集でアップできるから時間もコストもかからないし、ニュースへの対応もすぐできて速報性も高い。コアなファンが聞いてくれるから再生数もそれなりに稼げる」(えらいてんちょう)とのこと

(*3)メンタリストDaiGo

メンタリストとは本人いわく「心理学に基づく暗示や錯覚などのテクニックを駆使し、常識では考えられないようなパフォーマンスを見せる人」のこと。2012年頃からテレビを中心に大ブレイク。その後、活動拠点をネットに移し、ニコニコチャンネルやYouTubeチャンネル(登録者数176万人)で日々動画をアップしている。著書も多数

(*4)ニコニコチャンネル

動画配信サービス「niconico」内にある、企業や個人クリエイターがそれぞれ専用のチャンネルを設けて動画・記事などを配信できる機能。各チャンネルの視聴は会員登録制で、現在約1400の有料チャンネルがある

(*5)Super Chat

ライブ配信中の配信者に視聴者が100円から5万円の範囲でお金を送ることができるYouTubeの投げ銭機能

(*6)イケダハヤト

2012年に『年収150万円で僕らは自由に生きていく』(星海社新書)を刊行するなど、日本的セミリタイアモデルを提唱するブロガー、実業家だった。東京から高知に移住してのんびり過ごす彼の生き方に影響された人は多かったが、「仮想通貨で儲かりすぎて、そのコンセプトが崩壊しちゃった」(プロ奢ラレヤー)。その後いろいろあって、オンラインサロン『脱社畜サロン』(現みんなの起業準備塾)を立ち上げるも今年初めに主催者のひとりの経歴に疑義が持たれて炎上(主にえらいてんちょうが追及)。その影響からか、サロンは会員数を大きく減らした

(*7)与沢 翼

かつては「ネオヒルズ族」を自称していた実業家。投資や情報商材ビジネスなどで巨万の富を築き2013年頃から"秒速で1憶稼ぐ男"として一時各メディアに登場したが、その後経営していた会社が破綻。現在はドバイ在住。今年3月には著書『ブチ抜く力』(扶桑社)を出版

●えらいてんちょう(矢内東紀[やうち・はるき])

28歳。実業家、"しょぼい企業"の経営コンサルタント、YouTuber、作家、投資家。全国10店舗をフランチャイズするイベントバー「エデン」の創業者。著書に『しょぼい起業で生きていく』(イースト・プレス)、『ビジネスで勝つネットゲリラ戦術詳説』(KKベストセラーズ)など。新著は『「NHKから国民を守る党」の研究』(ベストセラーズ)

●プロ奢(おご)ラレヤー
22歳。本名・中島太一。ツイッターなどで知り合ったさまざまな人に奢られて、そのときに聞いた話や考えたことを文章にしてお金を稼ぐ「奢られ屋」。年収は1000万円。これまで奢ってもらった人は2000人を超える。「他人のカネで生きていく」がモットー。初の著書『嫌なこと、全部やめても生きられる』(扶桑社)が発売中

●借金玉(しゃっきんだま)
34歳。作家。発達障害者。大卒後に就職した大手金融機関での仕事や起業でやらかした経験を基に書いたライフハック本『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』(KADOKAWA)がヒット。『週刊プレイボーイ』にてコラムを連載中。趣味は料理とポエム。ちなみに、弟は『このライトノベルがすごい! 2020』(宝島社)で文庫部門1位を獲得した作家の宇野朴人

取材・文/武松佑季 イラスト/寺崎 愛

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日本の働く人をスキルアップさせ、稼げる高度人材へと養成。「第2義務教育」が日本を救う

2020年1月24日 10:20 週プレNEWS

『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏が、日本の働く人をスキルアップさせ、稼げる高度人材へと養成するためのアイデアを語る。

* * *

ロボットやAIを駆使して生産性を上げる第4次産業革命と深刻な人手不足が同時進行するなか、企業の求める人材像が二極化している。

その一極はデジタルツールを使いこなせる高度人材だ。テクノロジーの発展に合わせてより付加価値の高いビジネスを手がけないと企業は存続できない。そのため、企業は高給を払ってでもデジタル化やAI化に対応できる高度人材を囲い込もうと躍起だ。

そして、その反対側の極には、手間はかかるが誰でもできる業務をこなす労働人材がいる。デジタル化やAI化の対象にするにはコストがかかりすぎる仕事だ。ただし、生産性が低いので、何年働いても賃金は低いまま。非正規職やアウトソーシングによって代替されるリスクは今後さらに高まることになるだろう。

つまり、企業の人材ニーズは高い給与を支払ってでも働いてもらいたい高度人材と、AI化やロボット化の枠外に置かれるような仕事を安い給与でこなす人材へと分断されるのだ。

当然、企業は終身雇用を維持しようとは思わない。デジタル化、AI化などにより、企業の仕事内容は刻々と変わる。その時点で新ビジネスに対応できる専門知識やスキルのない社員はリストラされる。

企業がテクノロジーの進化に合わせて適材適所で人材を確保する動きを強めるため、世界は今よりさらに激しい競争と淘汰(とうた)、そして格差が深刻化する時代になるだろう。

格差是正のために、富裕層から重点的に税金を徴収して貧困層に手厚く回す再分配政策に力を入れるべきだという意見がある。しかし、稼げる人と稼げない人が二極化するこうしたシーンに対応するには、もはや不十分だ。それだけでは、稼げる人が生み出されないまま、日本経済が国際競争に負けて沈没することになってしまうからだ。

そこで、ひとつ"暴論"を提唱してみたい。それは、日本の働く人をスキルアップさせ、稼げる高度人材へと養成するため、「第2義務教育制度」を導入するのだ。

現在、義務教育は小中学校の9年間だけだが、これを高校まで延長する。さらに、社会人になった後にも、一定期間経過後に数年間の「第2義務教育期間」を設定し、大学などの教育機関に特別なコースを設けて専門的な知識やスキルを学べるようにするのだ。学び直しにかかる費用は義務教育だから国の負担となる。

もちろん、その間の最低生活費も行政から支給されるようにする。財源は公共事業のように将来への投資として建設国債で賄えばよい。入学資格に年齢制限はなし。「義務教育」ではあるが個人に強制はしない。

こうすれば、日本の格差を大幅に緩和することができる。「第2義務教育制度」を活用してスキルアップすれば、デジタル人材などとして企業に雇用され、高い収入を期待できるからだ。

また、企業は優秀な人材を確保することで業績が上がり、国家財政も個人の所得税と企業の法人税が増えて潤う。個人、企業、国家の3者が豊かになれば、日本も元気になるはずだ。

このアイデアを実現不可能な絵空事と一笑する人もいるかもしれない。ただ、そうでもしないと格差は深刻化する一方ではないか。日本はもっと危機感を持つべきなのだ。

●古賀茂明(こが・しげあき)
1955年生まれ、長崎県出身。経済産業省の元官僚。霞が関の改革派のリーダーだったが、民主党政権と対立して11年に退官。『日本中枢の狂謀』(講談社)など著書多数。ウェブサイト『DMMオンラインサロン』にて動画「古賀茂明の時事・政策リテラシー向上ゼミ」を配信中

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cat_1_issue_oa-shuprenews oa-shuprenews_0_ef4c003abae3_北海道と千葉市が見送り。秋元司議員の「IR疑獄」拡大で、カジノ誘致レースに大異変! ef4c003abae3 ef4c003abae3 北海道と千葉市が見送り。秋元司議員の「IR疑獄」拡大で、カジノ誘致レースに大異変! oa-shuprenews 0

北海道と千葉市が見送り。秋元司議員の「IR疑獄」拡大で、カジノ誘致レースに大異変!

2020年1月24日 06:10 週プレNEWS

2025年頃の開業を目指すカジノ誘致レースに異変が起きている。

昨年秋の段階で、カジノ誘致を「予定または検討」していた自治体は北海道、東京都、千葉市、横浜市、名古屋市、大阪府・市、和歌山県、長崎県の8つ。ところが、昨年末から年明けにかけて、北海道と千葉市が相次いで誘致見送りを表明したのだ。全国紙社会部デスクが解説する。

「北海道は希少な動植物の保護、千葉は台風災害の復興優先を主な理由に挙げましたが、そんな説明をまともに信じる人は誰もいない。2自治体の誘致見送り表明に、IR汚職スキャンダルの影響があるのは間違いありません」

秋元 司(つかさ)衆院議員(自民党を離党)が、中国のカジノ関連業者から賄賂を受け取ったという収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕されたのは昨年12月25日。年明けの1月14日には、さらなる収賄容疑で再逮捕されるに至った。

「この中国業者がカジノの開業を目指していたのが北海道でした。同社は北海道比例選出の船橋利実(ふなはし・としみつ)衆院議員にも100万円を渡したと供述しており、ほかにも中国系カジノマネーが政界に流れた可能性は否定できません。

また、千葉市については、熊谷俊人(くまがい・としひと)市長がこの中国業者と昨年2度も面談していたことが明るみに出ている。2自治体は、こんな状況ではカジノ誘致など危なっかしくてとてもできないと判断したのでしょう」(社会部デスク)

となれば、残る候補地は6つ。カジノ開業は当初3ヵ所とされているので、立候補自治体がライセンスを手中にする確率は2分の1にまで高まったわけだ。国際カジノ研究所の木曽 崇(たかし)所長が言う。

「カジノ業者は人口の多い首都圏でカジノをやりたいというのが本音。その首都圏では、千葉市がレースから脱落した上、東京都も検討段階にすぎず、小池百合子知事はまだ誘致を口にしていない。当然、正式に誘致を表明している横浜市の当選確率が高まったと考えるべきです」

また、カジノビジネスに詳しいあるシンクタンク研究員は、横浜に加えて以前から当確と目されてきた大阪、そして首都圏や関西圏以外の"地方枠"として長崎が有力候補に浮上したと断言する。

「地方枠の筆頭候補だった北海道が撤退し、残るは長崎、和歌山の争い。しかし、和歌山は大阪とあまりに近すぎる。地域バランスを考えるなら、横浜、大阪、長崎の3ヵ所で決まりでしょう」

ただ、巨額利権が渦巻くカジノの立地選定は、まだまだひと筋縄でいきそうにない。自民党関係者が言う。

「東京五輪が終われば、東京の経済は落ち込む。それを防ぐため、小池都知事と自民党都連が水面下でカジノ誘致に合意するというシナリオがささやかれています。もし合意できれば、自民は都知事選に独自候補を擁立せず、小池支持に回る。そうして小池再選を決め、知事選後の今年秋に電撃的にカジノ誘致を表明するというものです。

これなら、カジノ誘致が知事選の争点にならず、カジノ批判票が野党系候補に流れることもない。誘致レースに正式に参戦すれば、商圏が巨大な首都圏だけに、東京が立地に選ばれるのは確実です。"太客(ふときゃく)"はカジノをハシゴする傾向にありますから、横浜との距離の近さはむしろプラスに働く可能性もあります」

最終局面に差しかかったカジノ誘致レースは混沌(こんとん)としている。

写真/時事通信社

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旅人マリーシャの世界一周紀行「黒いマリア様のいるパワースポットでの出会い」

2020年1月23日 15:00 週プレNEWS

現地在住の友達がいるというのは本当にありがたいことで、そろそろ次の場所へ行かないと......と思いつつも、居心地が良すぎて動けない。

スペインのバルセロナに住むアナのホスピタリティーはとどまるところを知らず、ステイさせてもらっている私と旅友ゴンジー(チリ人)は、今日も彼女に連れられてモンセラットの山へ行くことになった。アナの愛犬アイカも一緒にね。

モンセラットには「黒いマリア像」がいる「サンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂」があり、キリスト教の聖地と言われている。

バルセロナから車で約1時間、車窓からは雄大な岩山の景色が見えてきた。

ニョキニョキとした独特な形の奇岩はどこかトルコのカッパドキアを思い出させるが、あのガウディのサグラダファミリアも、この山からインスピレーションを得たものだとか。確かに"とんがりコーン"のような形はそれっぽい。

まず山の中腹、標高725mの地点は小さな街のようになっていて、そこから見下ろす景色は絶景で、大きく息を吸えば空気はすこぶる美味しい。

また崖に面して、9段の大きな四角い石が螺旋階段状に積み上げられたオブジェ「天国への階段」は、頂上に人が立っている印象的な画像をインスタで見たことがあるかもしれないが、後付けしたようなフェンスがあり近付けなくなっている。

以前は登ることもできたそうだが(実際、日本人が登っている動画などがありました!)、インスタ映えで有名になり登る人が後を絶たなかったため、安全性と芸術を守るためフェンスが付いたとか。

もし落ちたら、まさに「天国への階段」だものね......。

正直、ちょっと登ってみたかったなーなんて思いは隠しておくことにして、アーチの前でみんなで写真撮影をしていると、

「ねぇ、あなたたちの写真を撮るから、そのあと私のも撮ってくれない?」

かわいい金髪の女の子に声をかけられた。彼女はミラといい、ハタチくらいのトルコの血が入っているロシア人。

写真を撮ってもらったあと、私たちがカメラを向けると、足を上げたり、宙に浮いてみたり、さすがロシア人だから(?)、さながら体操選手のようなさまざまなポーズを繰り広げた。どうやらインスタ用のようだ。

「私、ひとりで来ているんだけど、あなたたちに参加していい?」

気さくで人懐こいミラがそう言い、私たちのパーティーは4人と1匹になった。

今回、私はいつもの一人旅とは違いずっと友達とグループ行動しているが、ミラを見ていたら普段(旅人モード)の私はこんな感じなのかなと思った。

続いて、サンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂へ。「ラ・モレネータ」と言われる黒いマリア像を見るためにゴンジーとミラと行列に並んだ(アナはアイカがいるから外で待機)。

教会内に入ると、正面の祭壇の2階にはイエス・キリストを膝に抱いた黒い聖母マリア像が透明ケースに収められていた。黒マリア像が右手に持っているのは、世界や全宇宙を象徴するといわれる球だそう。

マリア様なのに黒って......ただならぬ威圧感というか、右手では宇宙を支配(?)しているし、ちょっと怖いパワーを持ってそう......、なんて思ったり。

教会の後はゴンドラに乗って、一気に標高1236mの奇岩の頂上へ登る。さらに絶景は広がり、私たちはここでランチを取ることにした。

アナが作ってくれたサラダは、アボカドとオリーブ、クルミやひまわりの種、クランベリーが入っていて、ベースには小さいパスタと、グリーンは「canonigos(キャノニゴス?)」という日本ではあまり見かけない葉ものが入っていた(英名はコーンサラダ、和名はノヂシャというらしい)。

絶景&アナ特製サラダ、これがとっても美味しかった!

ランチの後はトレッキング。高身長の人たちと歩くのはチビの私にとって、足の長さの違いゆえ、ハードと知っている。

若干、ひより気味の私だけれど、せっかくの絶景なのだからとみんなの後を金魚のフンのようにひっついて歩いた(ちなみにアイカがテンション高く走るから余計に速い)。

みんなに体力を心配されながら、ゴンドラの最終時間が近いので1時間くらいのトレッキングで折り返し。帰り道は終電に急ぐ人たちでいっぱいだった。

社交的なアナは周りの人たちとおしゃべりし、そして、私にこう言った。

「ねぇ! マリー、アンドラ行きたいって言ってたよね? この彼が明後日、車で行くみたいだから乗せてもらいな!」

え? そんな偶然ある? ラッキー!

アンドラとはフランスとスペインに挟まれたミニ国家。この旅で行きたいと思っていて、どうやって行こうか思案していたけれど......、全く知らない人の車で?(まぁ、これまでの旅もいつもそんな感じだけど)

次回、私は知らない男たちの車で、初めて訪れるミニ国家「アンドラ」へと向かうのであった。

この出会い、黒マリアの力だったりして?

●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。コラム連載は5年間半を超える。Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】

女子2人組ユニット「地球ワクワク探検隊」としても活動。Youtube配信や国内外各地のPR活動、旅先のお酒やお話を提供するイベント「旅するスナック」を月2回、東京・虎ノ門で開催。
【https://www.youtube.com/channel/UCJnaZGs8hyfttN9Q2HtVJdg】

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U-23日本代表にセルジオ越後「メダル獲得など夢物語。3月の強化試合は本番メンバーで戦え!」

2020年1月23日 06:10 週プレNEWS

年明け早々、残念なニュースだ。U-23アジア選手権兼東京五輪アジア最終予選(タイ)に臨んだU-23日本代表(五輪代表)が早々とグループリーグで敗退した。初戦のサウジアラビア戦の敗戦(1-2)を見て、これでは次のシリア戦も危ないなと思っていたけど、この結果はショックだし、情けない。

日本はパスをよくつなぎ、ボール支配率も高かった。でも、ドリブルやワンツーなど思い切った仕掛けがないから攻撃の形をつくれない。相手が引いて守っているのに、遠めからシュートを打つなどの工夫もなく、やみくもに突っ込むばかり。どうやって点を取るのか、意図や狙いが見えなかった。

そして、相手がボール際で激しく当たってくると、途端にバタバタとして落ち着きを失う。軽率なプレーでPKを与えたり、試合終盤に勝ち越し点を許したりと、同じミスを繰り返した。

オーバーエイジ(OA)、さらに大半の海外組が不在だった今大会は、招集された選手にとって、五輪本番に向けての貴重なアピールの場。でも、合格点をあげられるのは右サイドの橋岡(浦和)くらい。スタミナもスピードも高さも激しさもあって、苦しい試合のなかでもしっかり自分の役割を果たしていた。ポスト酒井宏樹といっていい。

でも、残念ながら、そのほかの選手は厳しい。はつらつとしたプレーもなければ、表情にも余裕がなかった。なぜあんなにプレッシャーを感じていたのか。理解に苦しむよ。

そして、そんな選手たちをほぐすのは監督の仕事だけど、森保監督の表情もさえなかった。シリアに負けた直後のインタビューで「勝負強さが足りない」と言っていたのも余裕のない証拠。選手に責任転嫁しているように聞こえた。選手交代を含めて、なるほどという采配も見られなかった。

もちろん、堂安(PSV)、久保(マジョルカ)、冨安(ボローニャ)らの海外組、さらにオーバーエイジが加われば、ガラッと変わるかもしれないという期待はある。でも、五輪本番まで半年しかないのに、まだチームの形が何も見えていないのは苦しい。このままではメダル獲得など夢物語だ。

打開策があるとすれば、3月の強化試合(27日・南アフリカ戦、30日・コートジボワール戦)だ。国際Aマッチデー期間に行なわれるので、選手の招集に制限がない。ここでオーバーエイジも含めた、本番を想定したメンバーを呼ぶしかない。相手は両国とも東京五輪出場を決めている。そういう相手にどういうサッカーができるか。

同期間には、A代表もW杯アジア2次予選(26日・ミャンマー戦、31日・モンゴル戦)があるけど、相手との力関係を考えれば、すでに最終予選進出は決まったようなもの。五輪代表優先の人選でなんら問題はない。

日本人はオリンピックが大好き。そしてせっかくの地元開催だというのに、今回の敗退について世間からは怒りの声があまり聞こえてこないし、メディアも冷めているように感じる。ほかの競技・種目と比べ、サッカーが期待されていない今の状況は本当に残念。なんとか巻き返してほしいね。

(構成/渡辺達也)

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落合陽一×杉山 央(森ビル)「日本の強みは『空間設計』と『盆栽感』」

2020年1月23日 06:00 週プレNEWS

大手ディベロッパーの森ビルと、世界で活躍するアートコレクティブ・チームラボの異業種連携によって、2018年6月に東京・お台場にオープンした「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」(以下、チームラボボーダレス)は、今も入場待ちが生じるほどの人気スポットとなった。

2019年8月には米TIME誌の「World's Greatest Places 2019(世界で最も素晴らしい場所 2019年度版)」にも選出されるなど、早くも日本の新しい名所として認知されている。

このチームラボボーダレスの企画運営室室長を務める森ビルの杉山 央(すぎやま・おう)は、学生時代から都市、アート、テクノロジーの3分野が重なる表現の魅力にとりつかれていた。やがて森ビルに就職し、都市そのもののデザインを構想する側に回り、世界にも前例のない美術館を作り上げる――そんな杉山と落合陽一(おちあい・よういち)が「テクノロジーとアート」「都市とアート」の未来について語り合う。

* * *

杉山 それから、これは特に若い人たちに耳を傾けてもらいたいのですが、僕はメディアアートや、AIも含めたテクノロジーを用いた表現領域こそ、今後日本人に勝機がある分野ではないかという仮説を持っています。

平面的な表現が優位だった時代が長く続いてきましたが、その分野では例えばハリウッドがあるアメリカには結局勝てなかった。けれども近年、デジタルのクリエイションの幅が平面的なモニターの限界を飛び越えて、空間、実社会にまで広がってきています。チームラボもまさに空間を使って表現していますよね。

こうなると日本にとってはチャンスです。というのも、世界的に活躍する建築家を多数輩出していることからもわかるように、日本人って昔から、間のとり方や自然と人工の調和のさせ方など、空間設計の能力が秀でていると思うんですね。その長い歴史があるから、ARのようなコンテンツの素材となるコンテクストも豊富ですしね。

落合 カンバススケールや映像スケールより大きくて、建築スケールより小さい領域も日本人は得意だと思います。

小さい住居を基本とした文化に付随するようなスケール感。箱庭と茶室。つまり、インスタレーションや身体性のあるアート。さらには茶碗とか壺とか、もっと小さいスケールもいけます。僕は作品を制作するときに、よく「盆栽感のあるアート」とか「盆栽感マシマシで」とか、そういう尺度で構想します。

ただ、僕が思う問題点は、アートってパチモノが出てくると価値が棄損されるじゃないですか。テクノロジーを使うメディアアートのパクりやすさは、今後この分野がメインストリームになっていけばいくほど無視できない問題になると思うのですが。

杉山 そうなると、有名になって突き抜けたり、ブランドになることが勝利だと思いますね。似たようなものが出たとしても、「チームラボっぽいね」って言われたら勝ちでしょう? 例えば、ルイ・ヴィトンの偽物を持っていることが恥ずかしいと思う人がいれば、本物の価値がさらに高まる、というような。

落合 なるほど。

杉山 別の問題としては、テクノロジーに依存するアートだと、どうしても数年前の作品が表現のリッチさで見劣りするといったことが生じます。落合さんの言葉でいうなら「解像度」ですね。落合さんは、ピクセルから解放されたものを作りたいとおっしゃってましたよね。

落合 そうそう、解像度で語ると5年もすれば古くなってしまうから。先日オープンした日本科学未来館の常設展示ではかなり多くの鏡を使っているんです。鏡って解像度がほぼ無限だから。杉山さんは、次はどんな野望を用意していますか?

杉山 冗談みたいな話なんですけど、地下空間に展望台をつくったら面白いかなあと。当たり前ですが展望台は景観を通じて都市を見せる施設です。

でも都市を見せること、理解することは、眺望だけではない。その街の文化を見せることでも「展望」になると思いまして。だからあえて窓がない地下空間で、そのエリアで生まれる文化やポップカルチャーを紹介する展望台ができたら楽しいなあと。

落合 僕も、いろんなゼネコンの方に「ビルを埋めて、窓をすべて8Kモニターにしたら面白いですね」ってよく言います。で、地下100mから地下都市を一望する展望台を作る(笑)。

杉山 あ、そっちか! それも面白い。

落合 エレベーターで昇らない、ものすごく高い解像度のモニター100枚で見せる展望台とか、やりたいですよね。

ところで先日、京都の刺繍職人さんの話を聞く機会があって、お弟子さんをとったらどんな修行をするのかと聞いたら、縫い方なんかは教えないんっていうんです。代わりに片づけや掃除をしたり、一緒に祭りに行ったり、納品先の人とお酒を飲んだり、配達に行ったり......といったことを2年間みっちりやらせる。

そうすることで、京都という"生態系"の中で刺繍がどう受容されているか、活かされているかを人付き合いもろとも肌で知ることが修行なんだということです。生態系があるから生存戦略がわかりやすいんです。

だけど、メディアアートには生態系がありませんよね。お台場に本場がひとつできても、京都の町で刺繍が生きていくようなエコシステムはまだ確立されていません。そういうなかで、後進をどう育てていくかがわれわれの課題だと思うのですが。

杉山 僕は「ネクスト・チームラボはどこにいるんですか」と聞かれたら、「チームラボの中に育っていますよ」と答えます。

例えば建築だったら、かつての時代なら優秀な若手は丹下健三事務所や、もう少し後なら伊東豊雄事務所で働いて、学んで、やがて30過ぎて独立していく、という流れがありました。チームラボはチームラボで、やはり巣立っていった人もいれば、新たに入ってくる人もいます。

落合 確かに、すでに「元チームラボ」の人が活躍し始めていますね。ただ、直系のメディアアーティストが育つかどうかはまた別で。

それと、僕はやっぱり、日本に足りないのはコレクターだと思う。

杉山 結局、メディアアーティストが提供するのは物ではなく体験です。すると、入場料といった形でしかマネタイズできないんですよね。お客さんに所有欲をかきたてるようなものかといわれたら、まだ溝がある。

落合 そうそう。アイドルのカレンダーを買ってくるように、「チームラボボーダレスを自宅でも」って買うようには......。

杉山 ならないかなあ、やっぱり。猪子さんの言葉で衝撃的なのが「質量のあるものはダサい」。

落合 そう、あれは俺の青春の言葉でしたね。2011年頃でしたっけ。けっこう影響がありましたよ、僕の人生で。

杉山 みんなだんだんと、質量のないものに価値があるという風になっていますよね。

最近、メディアアートも保存性の問題があるけど、ダンスや演劇や古典芸能こそ、3Dでアーカイブする必要があるんじゃないかなと思っているんです。今の技術なら確実にできるじゃないですか。人間国宝の方が踊っている様子を完璧にスキャニングしておけば、いつでも実空間に取り出せるわけですから。

落合 大学で現代アートの講義をするとして、昔だったらマルセル・デュシャンはこれこれこうで、ジョン・ケージはこれこれこうだとか説明していたところ、今はYouTubeで本人のインタビューとか講義が観られますからね。それは、この1世紀の間に必死にアーカイブしてきたものをデジタルでウェブ空間に載せ直したからです。

杉山 そうそう、それをこれからは平面じゃなく、立体に置き換えて保存しておく。

落合 とりあえず撮っておけ、ということですね。

話を戻して、メディアアーティストの生存戦略ですが、僕は最近、コレクターを頑張って開拓しようとしています。一年で200作品くらいは売りたい。そうしないとマーケットが育たないから。

チームラボボーダレスだって、入り口のマインドセットひとつでお客さんの反応が変わったんだし、「アートひとつ持っていないなんてカッコ悪い」みたいな感覚を皆さんに持っていただきましょう。

杉山 そこはいろいろ選択肢があると思いますよ。アートの鑑賞って突き詰めれば「他人の考えを理解する」こと、要するに他者を知ることでしょう。それができる人は感受性が豊かで、自分のクリエイティブ性も高まるし、そういう人こそ魅力的とされる社会になっていくと思います。

だって、AIが人間の仕事を奪っていくとなったとき、何が残るのかといったら、アートぐらいしか残るものはないでしょうから。

■「#コンテンツ応用論2019」とは? 
本連載は昨秋開講された筑波大学の1・2年生向け超人気講義「コンテンツ応用論」を再構成してお送りします。"現代の魔法使い"こと落合陽一准教授が毎回、コンテンツ産業に携わる多様なクリエイターをゲストに招いて白熱トークを展開します。

●落合陽一(おちあい・よういち) 
1987年生まれ。筑波大学准教授。筑波大学でメディア芸術を学び、東京大学大学院で学際情報学の博士合取得(同学府初の早期修了者)。人間とコンピュータが自然に共存する未来館を提示し、筑波大学内に「デジタルネイチャー推進戦略研究基盤」を設立。最新刊は『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』(SBクリエイティブ)

●杉山 央(すぎやま・おう) 
学生時代から街を使ったアート活動を行ない、卒業後は森ビルに入社。チームラボとの異色の提携を企画・進行し、2018年6月に東京・お台場にオープンしたミュージアム「チームラボボーダレス」の企画運営室室長を務める

(構成/前川仁之 撮影/五十嵐和博)

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