児童の不審死が起きた双葉保育園
「炎天下、バスに閉じ込められて、どんなに暑かったんやろうかと。そう考えると、いても立ってもいられなくて娘と花を手向けにきたんです……」
「同園は2台の送迎バスがあり、その日は朝と帰りでバスを替えていました。冬生ちゃんは、駐車場に置かれていた朝の送迎バスの中で倒れていたんです。すぐに病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認されました。死因は熱中症によるものでした」(地方紙記者)
園長は「気づかなかった」
「冬生ちゃんは後部座席で寝ていたため、園長はそれに気づかずに、降ろし忘れたのです」(同・地方紙記者)
「送迎バスは園長が1年半前から運転手を担当していました。本来はもう一人添乗員が必要なのですが、バスに乗っていたのは園長だけ。さらにその日は出欠確認をするカードを冬生ちゃんからは受け取っていませんでした」
「冬生ちゃんは寝ていたようですが、泣いているほかの園児に気を取られてしまって、彼に気づかなかった。また、到着時は、出迎えた職員がバスに忘れ物がないかを点検することになっているが、それをしていなかった」
「園児が無断欠席の場合、担任が保護者に確認します。もし給食があれば、そこでも一人分多いとなって冬生ちゃんに気づけたはず……。すべてのチェックから漏れるなんて、普通の保育園じゃあり得ないことです」
聞こえてきた園長の“パワハラ”
「よか評判ですよ。毎年、年末に園内で餅つきをやっとるんですが、“来年もよろしくお願いします”ってお餅をお裾分けしてくれる。非常に心遣いのある保育園ですよ。
「ここ数年で、同園に対する苦情は数件程度。たとえば“園で猫を飼っているが、不衛生ではないか”といったようなクレームでした。問題の多い保育園という認識はないです」
「大きな改善命令や指導はしたことはなく、問題のない園でした」
「40代の女性園長は“子ども嫌い”を公言していて、ずっと独身。あの保育園は家業として継いだだけで、子どもにえらい厳しい人らしい。双葉保育園に通っていた近所の子も“私も叩かれたし、倉庫にも閉じ込められたことがある”って言うとった」(近所の主婦)
園長の信じられない言動
「あの園長は、子どもにひどいことをする人。特に嫌われている園児がいたんですが、“あんたのお父さんは好かん”ってその子に面と向かって言うんですよ」
「学校に置いてある卒業アルバムを取り出してきて、その子のお父さんの写真の目を園長が黒く塗りつぶしたという話もあってね……」
「朝のバスで寝ていた冬生ちゃんにお仕置きとして、わざと閉じ込めたのではないか。そのことを園長が忘れてしまい、起きてしまった事故なのではないか」
「歯に衣着せぬ人だから、職員を厳しく怒るんです。ときには怒鳴ったりするから、若い職員はすぐ辞めちゃうんです」(別の保護者)
「保育園はどこも慢性的な人手不足ですよ。朝7時ごろ開園すると、早出の職員が数人出勤して、登園児童を預かります。0歳児なら、抱っこやおんぶをしなければならず、通常出勤の職員が来るまではてんてこまいです。
「カレーとパンケーキが大好きな子だった。お母さんは、彼のためにそれをよく作ってあげていたわね」(別の近所の主婦)
「どうか、お察しください。もう、涙が止まらなくて……」