会見に臨んだ渡部建
「間違った生き方、女性に対する……接し方……これに関しては不徳の致すところといいますか、改めなくては、と……」
「久しぶりに見た渡部さん、だいぶやつれていましたね。7キロほどやせてしまったそうです。ストレスで白髪も増えたそうなんですが、この会見のために前日に髪を黒く染めて臨んだって」(芸能事務所関係者)
“考えが甘かった”会見
「……なんですが、日テレは収録を強行した。それだけじゃなくて、12月6日には、渡部さんが前までレギュラー出演していた同じ日本テレビ系の『行列のできる法律相談所』に生出演する予定まで組まれていたんです。というのも、『笑ってはいけない』と『行列』は同じ制作スタッフが番組を作っているからで。渡部さんにとっては、気心が知れたスタッフが仕切っている現場で復帰するというのは“安心して収録に臨める”と思ったんでしょうね」(日本テレビ関係者)
「想像以上に渡部さんや番組、ダウンタウンへの非難の声……復帰への逆風が強かったんです。“大丈夫だろう”とタカをくくっていた渡部さんサイドも、番組スポンサーから“本当に渡部さんが出るのか?”と説明を求められた日本テレビサイドも大慌てになった。それで急きょ会見を開くことになった、と」(同・日本テレビ関係者)
「まぁ、ここまでいってしまったのは“渡部は逃げた”と日本中から思われてしまったからですよね。“4年ぶりゲス不倫”が報じられた宮崎謙介さんや、“4WD不倫”しちゃった原田龍二さんのように、すぐに会見を開いて頭を下げて恥をかいていたら、こんな状況までにはならなかったはずで。半年で“復帰しよう”と判断したのも、世間の空気というか、怒りを完全に読み違えていますし。“考えが甘かった”と言われてもしかたないです」(スポーツ紙記者)
なんとか早く復帰させたい事務所
「いま人力舎は“火の車”なんです。CMやテレビ番組の違約金は総額で1億円をゆうに超えたそうなんです。会見で渡部さんは“(違約金は)僕のほうで全額払い終えました”とポロッと言っていましたが、アレはウソ。ほぼ全額を人力舎が立て替えて払っていますから」(前出・芸能事務所関係者)
「人力舎には、おぎやはぎ、アンタッチャブル、ドランクドラゴン、大久保佳代子……といった売れっ子芸人たちがいますけど、その中でも、渡部さんの稼ぎは大きな柱のひとつでしたからね。それがポッキリ折れてしまって」(同・芸能事務所関係者)
「ショッピングセンターなどの集客イベント……いわゆる“営業”が完全ストップしちゃったのが痛かった。お笑い事務所はテレビのギャラよりもむしろ営業のギャラで食ってるところが多いですから。最近、ようやく少しずつ元に戻りだしてはいますけど、集客イベントなんてまだ全然無理。“コロナ感染拡大防止”といったような、政府や地方自治体なんかの公共系の営業がやっと再開したくらい。そりゃあ人力舎じゃなくたって苦しくなりますよ」(同・芸能事務所関係者)
「そんなシビアな事情もあって、人力舎サイドは“渡部をなんとか早く仕事に戻したい”と考えていたんです。そこで旧知の『行列』制作チームに“手助けしてもらえないか?”と頼み込んだ。それで『行列』『笑ってはいけない』への出演が決まったと聞いています」(バラエティー番組制作会社関係者)
「このところ、芸人たちからは“さすがにちょっとかわいそう”という声が上がっていたんですよ。渡部さん、正直ほかの芸人たちからは慕われていなかったんですが、この半年間のあまりの叩かれぶりに“もう許してあげたら?”という雰囲気になっていたんです」(同・バラエティー番組制作会社関係者)
「人力舎サイドから、付き合いのある芸人さんやバラエティー番組のスタッフに“番組内で渡部をイジってほしい”と内々に話があったそうなんですよ。渡部さんの相方の児嶋一哉さんが自分のYouTubeチャンネルに陣内智則さんとのコラボ動画《陣内さんが復帰の仕方について考えてくれたぞ。》を投稿したのも、その流れです」(同・バラエティー番組制作会社関係者)
『人力舎』社長を直撃!
「渡部さんとほぼ同期の飯塚さんには共演芸人たちから猛烈な“渡部イジリ”が。『アメトーーク』のオンエアが、あの地獄の会見の直後になってしまったのは偶然でしたけど、そうやって、お笑い界全体で少しずつ渡部復帰へ道筋をつけようとしていたんです」(同・バラエティー番組制作会社関係者)
「でも……恐らくですが、これはもう『笑ってはいけない』の渡部さん出演シーンは“お蔵入り”になっちゃうでしょうね。“復帰よりまず会見が先”と言いながら、実際は会見前にしれっと収録に参加してしまっているわけで。そんな状況で視聴者が番組を見て笑えるとは思えませんし、何よりイメージ低下を嫌う番組スポンサーが首を縦に振らないでしょうからね。出演があるとしたら、ダウンタウンの松本さんの決断なんでしょうけど、松本さんと渡部さん、実はそこまで仲よしでもないんでねぇ……」(前出・スポーツ紙記者)
「渡部さん自身が会見で“これで復帰ではない”“復帰は決まっていない”と言わされてしまったのがね。この半年間の活動自粛がムダになってしまったも同然です。完全に振り出しに戻っちゃった」(同・スポーツ紙記者)
「コロナ自粛中でなかなか身動きがとりにくい中、あの状況で“謝罪会見する”と決める判断も正直、難しいところがあったんです。ここまで遅れてしまったのは、すべて私の責任です」
「渡部に『文春』から取材依頼が来て。インタビューで『文春』に答えるのか、それとも会見をするのか、気持ち的に半分半分でどうしようかと迷ったんですが、結局、『文春』が先になってしまった。昨日の渡部じゃないけれど、私も“文春で始まって文春で収束すればいいな”というのが本音でした。“あのとき会見をやっておけばよかった”といまさらながら思いますが……」
「渡部の奥さんが一般の方だったら、渡部だけの問題として、われわれだけで進めればよかったわけですが、奥さんは女優で、所属する事務所の社長さんもいる話ですから。奥さん……佐々木希さんの事務所社長とはずいぶん話をさせてもらいました。ただ、その中で先方から“会見をやってくれ”とは一切言われていないんです。それをいいことに、ズルズルとここまでずれ込んでしまったのはウチの……私の悪い部分です」
「“お察しください”としか……」
「事務所として“金がないから早く稼ぎたい”なんて、これっぽっちも思っていませんし、事務所のほうから渡部に“早く復帰してほしい”ともいっさい言っていません。それだけは、はっきり否定できます。小さな会社ですが、渡部ひとりのせいで傾く会社にしたつもりはありません」
「……うーん……それは……もう“お察しください”としか……。それが現状です」
「渡部のやったことは法律には引っかからないかもしれませんが、イメージは一生消えないことです。ここから、どう這い上がっていくのか。もしかしたら、芸能生活が終わるのかもしれません」
「……でも、それでも“切れない”ですよ。アイツを切るのは簡単ですが、それでは私も事務所も責任を果たしたことにはならないですから。若いころ、私はアンジャッシュのマネージャーもしていて、渡部は苦楽をともにしてきた仲間です。そんなアイツを不幸にしてしまったその責任は私にありますからね……」