左上から時計回りに、丸川珠代氏、市井紗耶香氏、塩村文夏氏、水野素子氏、吉良佳子氏
女性候補者たちの舌戦!
「しかも当事者意識のない政治家が多い。麻生財務相のように年金をもらっているかどうかさえわからない政治家もいます。こういう人たちに政治をまかせていたら生活は変わりません。私は違う。年金は将来設計の柱になる」
「短大を卒業後、非正規で働き、年金を払いながら奨学金を返す苦しい20代を過ごしました。非正規雇用は低賃金で企業に使われ、この賃金の安さなどに引っ張られて正社員の実質賃金も上がっていないといわれています。非正規雇用で受け取れる年金は月5万〜6万円にしかなりません。安心して年をとれないのに、この国は武器・防衛装備品を爆買いしている。このままでいいのでしょうか」(4日、JR品川駅前)
国民民主党の新人で宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員の水野素子氏(49)は2児を育てるシングルマザー。子どもを学校に送り出した後、電車で約1時間かけて出勤するビジネスウーマンだ。
「宇宙開発は生活の安全を守る技術でもある。例えば人工衛星を使い、土砂災害を避ける安心な都市計画を行う。お年寄りの交通事故が多発しているが、人工衛星のレーダーを使った自動ブレーキ装置で事故を未然に防ぐことができる。みなさんの生活を安全に守りたい」(4日、JR高田馬場駅前)
「宇宙航空の技術で世界の1番を目指す」と宣言した。
共産党の現職で党中央委員の吉良佳子氏(36)は、ブラック企業対策の実績をアピール。国会でこの問題を追及し、厚労省に悪質な企業名を公表させることに成功した。労働基準法違反の企業は400社以上にのぼり、一定の歯止めをかけることができた。
「自民党議員が『LGBTは生産性がない』などと差別発言をしましたが、子どもを産むとか、誰を好きになるとかは個人の問題。政治家に口出しされる筋合いはない。自分の人生は自分で決める、それぞれの人生を支える政治こそが必要。夫婦別姓や同性婚を認める法律を野党は国会に提出しています。反対しているのは安倍首相、自民党、公明党。多様な生き方を認めようとしない政権に日本の未来を託すわけにはいかない」(5日、京成上野駅近く)
菅官房長官がクギを刺す理由
「オリンピック・パラリンピックは、子どもたちにとっても誇りを持て、日本人でよかった、日本って素晴らしいと思ってもらえる大会にしたい。高齢化が進んでもなお安定した社会を築き、文化が豊かで平和を愛する国だということを、大会を通じて世界の国に伝えたい」
それもそのはず。この東京選挙区の情勢は読みにくいとされているからだ。もともと投票行動の読めない無党派層が多いうえ、れいわ新選組代表の現職・山本太郎氏(44)が想定外の“爆弾”を見舞った。
「辺野古新基地建設で都民にもっと強い問題意識を持ってもらいたくて立候補した。米軍基地の受け入れを沖縄以外の都道府県に平等に負担してもらうための議論がそろそろ出てきてもいいのではないか」(4日、JR秋葉原駅前)
「政治の道に行きたいと決意したのは子育ての当事者が少なすぎるからです」
「はじめてわが子を抱いたとき、この子のことは何があっても絶対に守ると誓いました。子育ては本当にたいへんですが、子どもたちの笑顔を見ていると疲れが吹っ飛ぶ。ただ、いまの日本の子育ては本当に温かいものなのか、疑問に思うことがたくさんあります。例えば、病児保育。ここ東京はものすごく少ない」