【茂木】現在放送中のTBS系列のドラマの大がかりなロケが、5日から9日まで、町内で行われた。那珂川に架かる橋を一時封鎖したり、週末の町役場を劇中の「村役場」として丸2日間提供したりするなど、町が全面協力。町ではほとんど経験のない、大規模ロケになった。
ドラマは「インハンド」(金曜午後10時放送)。14日と21日に放送予定の第10話、最終話のヤマ場の主要な舞台に町が選ばれた。降って湧いた重大事案に揺れる架空の「栃木県相羽(あいばね)村」の設定で、町によると、ロケ期間中、町の一般住宅なども含め13カ所で撮影が行われた。
5日には、那珂川に架かる県道芳賀茂木線の大瀬橋を数時間封鎖した。8日には、議員控室で記者会見の場面を撮影。数十人のスタッフとキャストが張り詰めた空気の中、リハーサルを繰り返しながらワンカットずつ丁寧に撮影が進められていた。9日にかけて、町長室なども撮影に使われた。
近年、町内ではCM撮影など年間5件程度ロケがあるが、映画「茶の味」(2003年公開)で牧野(まぎの)に民家のセットを造り1カ月半撮影して以来の規模という。
ロケ地選定から約1カ月間、町職員ら約10人がロケ先の調整や一日100食以上に及んだ弁当の手配などまで雑多な手配で協力した。制作会社の清水貴紀(しみずたかのり)さん(36)は「茂木には自然の中に昔風の街並みが残っている。鎌倉山からの景色が素晴らしく、撮影のイメージが膨らんだ。町もとても撮影に協力的でありがたかった」などと話した。
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2020年東京五輪・パラリンピックを前に、全国のアスリートを訪問している女優の綾瀬(あやせ)はるかさん(34)が13日、那須塩原市寺子の那須トレーニングファームを訪れ、CMの撮影を行った。夫婦で障害馬術日本代表を目指す同ファーム社長の広田龍馬(ひろたりゅうま)さん(42)と、妻思乃(しの)さん(35)も出演し、綾瀬さんとの対談や競技の実演などを行った。

撮影は大会の最高位スポンサーを務めるパナソニックが2014年から展開する「ビューティフルジャパン」の一環で実施。綾瀬さんはアンバサダーとして全国を巡りアスリートの挑戦などを紹介している。
本県は、馬術の障害飛越競技で国内最高峰の「全日本障害馬術大会」で、共に優勝経験のある広田さん夫妻が選ばれた。

この日、綾瀬さんは厩舎(きゅうしゃ)や広田さん夫妻による障害馬術を見た後、自身も騎乗し低い障害飛びに挑戦。広田夫妻との対談では競技の魅力などを聞いた。
CMは8月上旬ごろ、パナソニックのホームページで公開される予定。シドニー五輪の出場経験がある龍馬さんは「多くの人に見てもらい、馬術競技を知ってほしい」と期待を込めた。
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宇都宮市出身の直木賞作家門井慶喜(かどいよしのぶ)さんが洋館の魅力を語る豪華写真集「日本の夢の洋館」が、建築書出版社・エクスナレッジから発行された。
明治維新以降、西洋からもたらされた洋館は日本近代史を物語る「証人」ともいえる。歴史小説を執筆し建築マニアとしても知られる門井さんが、洋館の傑作を巡りながらユーモアを交えて解説する。撮影は、写真家枦木功(はしのきいさお)さん。
旧帝国図書館(明治期)、大阪市中央公会堂(大正期)、築地本願寺(昭和期)など時代ごとに分類した計30件を取り上げた。本県関係では、栃木市出身の文豪山本有三(やまもとゆうぞう)が暮らした旧山本有三邸(東京都三鷹市)を紹介。大谷石を生かしたモダンな意匠の洋館は有三の生涯や作品を展示する記念館として親しまれている。
新1万円札に採用される渋沢栄一(しぶさわえいいち)が所有した洋風茶室「晩香廬(ばんこうろ)」と鉄筋コンクリート造りの書庫「青淵文庫(せいえんぶんこ)」は東京都北区の飛鳥公園内に所在する。「長生きというのは、するものですね。明治・大正期の実業家である渋沢栄一は、晩年、ふたつの建物をプレゼントされました」。門井さんは柔らかな口語体で案内を始め、読者は一緒に洋館巡りを楽しむ気分を味わえる。

A4判、192ページ、4104円。
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JAはが野は12日、真岡市八條の本店で記者会見を開き、2019年産(18年10月~19年6月)イチゴの販売額が前年比6・9%増の101億1300万円と初めて100億円を突破し、5年連続で過去最高を更新したと発表した。JA全農とちぎによると、単位農協が1シーズンに生産したイチゴの販売額が100億円を超えるのは全国初。

JAはが野によると、生産技術向上や消費者ニーズに対応したパッケージ規格の活用が主な要因という。19年産イチゴの出荷量も3・1%増の8488トンに上り、販売額・出荷量ともに22年連続の全国1位が確実という。
販売額の内訳は、とちおとめが6・8%増の100億200万円、スカイベリーが8・7%増の1億1100万円。
管内の生産農家は前年比12軒減の550軒、栽培面積も2ヘクタール減の171ヘクタールに減少している。こうした中、総合的病害虫防除(IPM)の普及により安定した生産体制を確立。1キロ当たりの単価が前年比41円増の1191円に上昇したことも、販売額を押し上げる要因となった。
会見で国府田厚志(こうだあつし)組合長は「100億円突破の勢いを、管内の真岡市で来年3月に開催される初の全国いちごサミットにもつなげていきたい」と話した。
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県民の日の15日、幸楽苑ホールディングス(福島県郡山市、新井田昇(にいだのぼる)社長)は、ラーメン店「幸楽苑」の県内全24店舗で通常440円の「中華そば」を10円で提供する。各店舗先着100人が対象となり、101人目以降で当日麺類を注文した人には、16日以降に使える中華そばの無料券を配布する。
県民の日に合わせ、本県単体で10円ラーメンを実施するのは今回が初めて。県民の日を祝うとともに、日頃の感謝の気持ちを込めて実施するという。
10円ラーメンの注文は当日午前10時半(フードコート内の店舗は営業開始時間)からで、先着100人に満たない場合も午前11時半になり次第、終了となる。注文は一人1杯まで。
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大麻を販売する目的で所持したなどとして、県警組織犯罪対策2課と宇都宮南署は12日、大麻取締法違反(営利目的所持など)の疑いで、真岡市、自称石材会社会長の男(50)=同法違反罪(所持)で起訴=ら5人を逮捕したと発表した。県警は乾燥大麻など約15キロ(末端価格7500万円相当)を押収しており、県内では記録が残る1989(平成元)年以降で最多という。
ほかに逮捕されたのは茨城県筑西市や同県桜川市の34~48歳の男4人。3人は真岡市の男の会社の従業員で、1人は知人という。
県警によると、共謀し4月11日、真岡市荒町のビル3階で大麻草約43グラムを所持したとされる。また真岡市の男ら3人は同日ごろ、同市上大曽の倉庫内で大麻草110本と大麻草の苗49本を栽培した疑い。県警によると、5人とも「自分たちで吸うためだった」と供述しており、営利目的については否認しているという。
県警は倉庫から大麻草のほか栽培に使う器具などを押収。倉庫で収穫した大麻草をビルに持ち込み、乾燥などの加工と保管をしていたとみている。県警は営利目的で大量に所持、栽培した可能性があるとして販売経路などを捜査している。
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インナーメーカーの小林縫製工業(栃木市川原田町、小林雄一(こばやしゆういち)社長)は、メディカルケア関連の製品開発に乗り出した。第1弾として開腹手術後、おなかに身に付ける自宅療養アイテム「おかえり安心快腹(かいふく)帯」を製品化した。
インナー製品は大手メーカーなどとの競争が激しくなっているといい、「これまでにない『快復サポート』という新たな分野をつくり、差別化を図ろう」(小林社長)とメディカルケア関連に参入した。

快腹帯は、2016年に開発した独自素材「ピーチテック」を使う。素材の表面は柄や色などのプリント加工に適したポリエステル素材で、肌に触れる裏面は綿でできているのが特徴だ。
形は腹巻きと同様だが、薄くて伸び縮みし、ずれ落ちないようひもで調整できる。男性用と女性用があり、それぞれのデザインとサイズを用意した。
小林社長は「アウターに響かず着心地も良い。おなかをしっかり抑えてくれる上、ファッション性も備えているので、回復期を快適に安心して前向きに過ごしてもらえる製品」と話す。
今月末から同社ホームページなどで発売予定で、1枚5千円前後を見込む。
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【鹿沼】東小6年の青柳純(あおやぎじゅん)さん(11)と同3年の陽(はる)さん(8)姉妹が、5月に行われた民謡民舞少年少女東京大会(日本民謡協会主催)で優秀な成績を収め、8月の全国大会出場を決めた。三味線と民謡を習って2年と3年の姉妹は「民謡を歌うことは気持ちいい。練習して上位に」と声をそろえる。指導陣も「若いだけに吸収力がすごい。将来が楽しみ」と太鼓判を押す。
姉妹が三味線、民謡を習うきっかけは3年前。朝日町の自宅敷地にある倉庫で、父の緑郎(ろくろう)さん(59)の祖母が使っていた三味線が見つかった。母の麻美(あさみ)さん(45)は「何かの縁」と即、子どもに習わせたいと思ったという。
知人の紹介で三味線の西派西寿会の師範教授、西満佐禮(にしまされい)さん(76)=本名・斎藤禮子(さいとうれいこ=の元に通い、民謡は日本民謡協会師範教授の岡田貢峰(おかだこうほう)さん(69)の門をたたいた。
村井町の教室で月2回のけいこ。先に妹の陽さんが通い、1年後に姉の純さんが習い始めた。三味線は姉妹の曽祖母が使っていた年代物を最初から使った。子ども用でなく、初めは抱えるのも大変だったという。
東京大会では、純さんは小学校4~6年の部に出場、「那須湯もみ唄」で優秀賞を獲得した。陽さんは1~3年の部に「日光和楽踊り」で挑戦し、準優勝に輝いた。純さんは「もう少し力強く歌えば良かった」と反省点を挙げ、陽さんは「うまくできたが口の開き方に注意したい」と話す。
岡田さんは「のみ込み、覚えが早い。自分の唄としてしっかり練習すれば結果は出る」と言い、西さんも「実力はあります」と続ける。青柳姉妹は「ずっと民謡と三味線を続けたい」と話し、全国大会までの2カ月、けいこに全力を傾ける。
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【那須烏山】烏山高3年の生徒が6日、同校で市名物のカレーコロッケづくりに挑戦した。地域社会で活躍する人材育成などを目指す烏山高の地域学習「烏山学」の一環で、7月の山あげ祭での販売を目指す。
3年目を迎えた烏山学は、本年度から全学年で実施される。集大成となる3年生は「地域医療・地域福祉の課題」「烏山線に外国人観光客を呼び込もう」など九つのプログラムに分かれて活動する。
「幻のコロッケを復活させよう」では、12人の生徒が旭2丁目の服部均(はっとりひとし)さん(64)からカレーコロッケ作りを教わった。レシピ通りにカレー粉やジャガイモ、ニンジン、ひき肉などを混ぜ合わせ、キツネ色になるまで油で丁寧に揚げていった。
大野隼人(おおのはやと)さん(17)は「最初は難しかったが徐々に慣れてきた。山あげ祭での販売に向け、家で練習したい」と話していた。
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高円宮賜杯第39回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県予選(県野球連盟、下野新聞社主催)最終日は8日、宇都宮市の駒生球場で決勝を行い、横川中央学童(宇都宮)が3-1で藤岡学童(栃木)を下し初優勝を飾った。
横川中央学童は攻守がかみ合った。三回に小川亜怜(おがわあれん)のタイムリーヒットで先制すると、四回には岸田顕人(きしだけんと)、五回には再び小川がタイムリーを放ち3点を先行した。投げては小川が7回を1失点に抑える好投を見せ、相手の追撃を振り切った。
藤岡学童は小林壮駄(こばやしそうま)、福地乃愛(ふくちのあ)の継投で対抗。六回に福地の犠飛で1点を返し逆転に望みをつなげたが、反撃はそこまでだった。
優勝した横川中央学童は8月18~23日に行われる全国大会へ、準優勝の藤岡学童は8月3、4日に行われる関東大会に出場する。会場はいずれも東京都内。
■そつない攻撃光る 横川中央
少ないチャンスをしっかり生かして横川中央学童が初めての全国大会出場を決めた。緊迫したロースコアゲームを制し、箕輪桂佑(みのわけいすけ)主将は「辛い練習を乗り越えて結果を出せた。とにかくうれしい」と笑顔で話した。
横川中央学童と藤岡学童の決勝は、両チームが攻守に質の高いプレーを披露する好試合となった。その中で勝敗を分けたのは、横川中央学童の勝負強さだった。
「エンドランや積極的な走塁などで得点を狙っていく、細かい野球が持ち味」。堀野誠(ほりのまこと)監督がそう話すように、チームは得点圏に5回走者を送り、このうち3回をしっかり得点につなげた。
三回、2死二塁から小川亜怜(おがわあれん)がセンター前にタイムリー。四回は死球で出た渡辺陸人(わたなべりくと)を岸田顕人(きしだけんと)がレフト線へのタイムリーで返した。犠打や相手のミスも絡めてのうまい試合運びが光った。
五回にも再び小川がタイムリーヒットを放ちリードを広げると、小川は投げても1失点の好投。勝利の原動力となったエースは「焦らずに打たせて取るピッチングができた」と納得の表情をのぞかせた。

チームは横川中央小の児童で構成され、実戦を含め練習は週5日と豊富。その練習で培われた実力は、いよいよ8月の全国大会で試される。
箕輪主将は「バントなどの小技をもっと確実なものにして日本一を目指したい」ときっぱり。さらなる高みを目指す選手たちの「挑戦の夏」がスタートした。