高松市と坂出市を結ぶ県道さぬき浜街道・旧高松坂出有料道路の暫定2車線区間(延長約7キロ)の4車線化について、県は3日、2024年度末の完了と供用開始を目指すと発表した。高松、坂出両市にまたがる五色台トンネル(1437メートル)の南隣に新たなトンネル(1370メートル)を建設する。瀬戸中央自動車道の坂出北インターチェンジ(IC)のフルインター化完了と時期を合わせ、人と物の流れを活性化させる。
旧高松坂出有料動路は高松市香西北町から坂出市林田町までの延長約10キロ。1981年に暫定2車線で開通した。交通量の伸び悩みから完全4車線化を先送りしてきたが、11年3月の無料化後に交通量が急増したことなどから4車線化を決定。19年度から2車線区間の拡幅に着手している。
県によると、4車線化工事の総事業費は約90億円で、内訳は新トンネル工事が56億円、道路拡幅などが34億円。新トンネル建設は高松、坂出の両側から進める計画で、工事の発注手続きは坂出側が今年9月ごろから、トンネル手前に橋りょうを建設する必要がある高松側は来年4月ごろから行う。24年秋に完成する見通しで、道路の拡幅工事の完了に合わせて供用を開始する。