宇多津町は、同町臨海部の新都市エリアに、信号機のない円形交差点「ラウンドアバウト」を整備する。四国水族館の来春開業を見据えた周辺整備の一環で、水族館近くの町道の信号交差点を年度内に改良する。ラウンドアバウトの導入は県内初で、増加が予想される交通の円滑化と事故防止を図る。※トップの写真は、県内で初めて宇多津町に整備されるラウンドアバウトの完成予想図
ラウンドアバウトはロータリーとは異なり、「環状路では時計回りに一方通行する」「交差点に進入する車より環状路を走る車が優先される」といった走行時のルールがあるのが特徴。県警によると、交差点を直進できないので速度抑制の効果が期待でき、信号機がないため停電の影響も受けず災害に強いとされる。
宇多津町がラウンドアバウトを整備するのは、町道宇多津駅公園線の香川短期大前の信号交差点。近くのうたづ臨海公園では民設民営の四国水族館が来年3月の開業に向けて整備を進めており、開業後は交通量の大幅な増加が予想されることから導入を決めた。
改良工事では信号機を撤去して円形交差点とするほか、歩行者用の横断歩道を現在と同じく4方向に設ける。事業費は約3千万円で、町が総額約10億円を投じて周辺整備を行う宇多津臨海地区都市再生整備計画事業の一環。
町地域整備課は「来春以降、少しでも渋滞が緩和され、安全に水族館を訪れてもらえれば」とコメント。県警交通規制課は「交差点内の車を優先し、必ず右回りで走行するルールを守って利用してほしい。多くの人が利点を感じ、今後さらに普及することを期待したい」としている。
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