「BIGBOSS SHINJO」が早くも北海道をにぎわしている。札幌市内で4日に開かれた北海道日本ハムファイターズの新監督就任会見で姿を見せ、「優勝しません」などと新庄節で会場を沸かせた新庄剛志氏(49)。かつて本拠地の札幌ドームで見せたサプライズ演出が記憶に残る道民からは、早くも「北海道を盛り上げてほしい」とリクエストが飛ぶ。来シーズンに向けて早くもビッグボス新庄のフィーバーが始まっている。
35社119人の報道陣
就任会見には全国から35社119人の報道関係者が集結。会場が熱気に包まれる中、新庄新監督が現れるとステージが白く見えるほどカメラのフラッシュが続いた。その様子は地元のテレビ局などで午後2時から生中継され、多くの道民が関心を寄せた。
「BIGBOSS」のネーミングは会見場で配られた名刺に記された愛称で、「新庄さんらしい」とたくさんの道産子が笑顔で受け止める。
新庄監督が日ハムの現役選手時代に通っていたという札幌市中央区の日焼けサロン「ビーチタイム」札幌店。店長の戸谷賢一さんは「稲葉さんのGM就任が決まってから新庄監督就任が話題になり、期待していた。現役時代はホームゲームがあるときに来店し、一番性能のいい日焼けマシンで焼いていた。今季は低迷したチーム成績も来期は新監督のパフォーマンスで盛り上がりそう。明るく、楽しく、成績アップを期待したい」と活躍とともに来店を心待ちにする。
「新庄さんらしい」
旭川市のオムカレー・カレー専門店「クレイジースパイス」を経営する斎藤達哉さん(57)は、球団の北海道移転に合わせ、米大リーグ・ニューヨークメッツから日ハムに移籍した平成16年から新庄氏と交流しているという間柄。テレビ中継で監督就任会見の様子を見守ったといい、「自分が目立ちたいと言っているけれど、本当は選手が主役だと思っているはず。道化役を買って出ている姿は新庄さんらしく、予想通りだった」と語る。
店内は新庄新監督をはじめ、多くの日ハム選手から提供されたグローブやユニホームなど数々の品を展示しており、ファンにとっては聖地のような場所。来シーズンに向けては「栗山英樹前監督が『僕ができなかった夢は次の監督がかなえてくれると信じている』と言ったように、世界1の球団にしてもらいたい」と期待を込めた。
就任効果でプレミアムか
11月30日には札幌ドームで初のナイター開催となるファンフェスティバルが実施予定。チケットを先着販売(一部抽選)している日ハムの公式ホームページでは、5日夕方時点で「残りわずか」となっており、新庄新監督の就任効果でプレミアチケットとなっている可能性もありそう。
令和5年には、札幌市から約20キロ離れた北広島市で新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールド)」開業というビッグイベントも待っている日本ハムファイターズ。来シーズンは新庄新監督の就任を歓迎する道民の熱い声援が球場に飛び交うことになりそうだ。