[ソウル 31日 ロイター] - 大韓航空は3月31日、機内でのピーナッツ提供を中止したことを明らかにした。同月、ナッツアレルギーを持つ十代の男性乗客2人を降機させる事件が発生し、批判が集まったためだ。
USAトゥデー紙などによると、2人のうち兄の方には特に重度のナッツアレルギーがあり、周囲でナッツを配ることをやめるよう求めたにもかかわらず、航空会社側は拒否。2人は米アトランタ発マニラ行きの便に乗っていたが、経由地のソウルで降ろされたという。
大韓航空は、数週間以内にナッツ成分を含む機内食の提供を中止すると説明した。
同社では2014年、当時副社長だった趙顕娥(チョ・ヒョンア)氏が、機内でのナッツの提供の仕方に問題があったとして接客責任者を降機させ離陸を遅らせる事件が発生。「ナッツリターン」事件として有名になるなど、ナッツとは浅からぬ縁がある。