アンチエイジング医療の第一線で国際的に活躍する、ハーバード大学医学部教授・根来秀行ドクターによる講座です。
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いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
根来 こんにちは根来です。
いし さてさて根来先生、みなさまお待ちかねの
カラダ年齢若返りのための新連載、血管に続き第2弾のテーマは何ですか?
根来 ハイ。「ホルモン年齢を若く保つ!」です。
早速ですがいしまるこさん、そもそもホルモンて、なんだかわかります?
いし はっ、改めてそう聞かれるとなんだっけ???
根来 ホルモンは全身をかけめぐり、体が上手く機能するようにサポートしている化学物質です。体内で日夜生み出されているんですよ。
いし ふむふむ。どれくらいの種類があるんですか?
根来 実は100種類以上もあるんです。
いし そんなにあるんだ。いったい、体のどこから出るんですか?
根来 ホルモンを分泌する内分泌細胞は、体のあちこちに存在して、それぞれ特定のホルモンを血液中や体液中に分泌するんです。
いし 分泌されたホルモンはどうなるの?
根来 血液や体液にのって全身を循環し、遠く離れたさまざまな器官で働きます。ところで、私たちの体を構成する細胞はどれくらいあるかご存知ですか?
いし えっと、60兆個くらいですよね。
根来 そうですね。これらの膨大な数の細胞は、ホルモンと自律神経によって統率されているんです。つまりホルモンは体の二大制御機構の一つ。
無意識のうちに体を動かし、メンテナンスして、体内環境を一定に保つ役目を果たしているのです。
いし なるほど〜。
根来 エネルギー代謝や体の発育、生殖機能の維持など、生きていくうえで不可欠な役割を担い、精神的ストレス、外傷、感染などに対する防御反応にもかかわっています。
若さと健康は、ホルモンによって保たれているといっても過言ではありません。
いし ホルモンさまさまですね!
根来 残念ながら、ホルモン分泌は20歳を過ぎると徐々に減少していきます。
いし OH!
根来 40代では20代の半分、60代では4分の1にまで減ってしまいます。
その結果、ホルモンバランスが乱れ、老化が進み、さまざまな不調や病気を招いてしまうのです。
いし 前にもうかがいましたが、何度聞いてもドンヨリする話だなあ。
根来 ドンヨリしている場合じゃないですよ。アワエイジ世代のキレイと元気は、今あるホルモンをどう活用するかによって大きな差が出てくるんです。
心してくださいね。
いし ひぃ〜ん。心しますぅ。
取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二