キッチンやお風呂場に水槽、自動車の車内など、さまざまな場面で吸盤を使ったアイテムが活躍している。取りつけるのも外すのも簡単と便利な反面、長く使用していると吸着力の低下が避けられない。そこで今回は、吸盤を復活させる裏技を特集する。ほかのアイテムを併用して吸着力をアップさせる方法もあわせて紹介しよう。
1. ハンドクリームを使う方法が吸盤にイチオシ
タイルやガラスなどに気軽にくっつけて使用できる吸盤。収納などに吸盤つきのフックを便利に活用しているのではないだろうか。だが使い始めの頃は問題なく使えていても、次第に吸着力が衰えてきて、あるとき吸盤が突然落下してしまうことがある。
吸着力が衰えると、水で濡らしたり念入りに空気をぬいたりと、何度くっつけようと試みてもなかなかうまくいかないものだ。ところが、簡単に吸着力を復活させる方法がある。
ハンドクリームで復活
なかでもおすすめなのが、ハンドクリームを使う方法だ。以下の手順で試してみてほしい。
- まず吸盤に付着した汚れを取り除いておく。
- ハンドクリーム少量をとって吸盤に塗る。吸盤の大きさにもよるが、およそ米粒ぐらいの量で十分だ。
- あとは、もとの場所に取りつけるだけでよい。
吸盤が劣化すると、フチに切れ目やヒビができるなどして空気が入り込みやすくなる。ハンドクリームを塗る方法では、劣化して生じた吸盤と壁の間にあった隙間がなくなり、空気が入り込めなくなる。真空状態を作り出しやすくなり、吸着力が復活するのだ。
ハンドクリームはどんな種類を使っても大丈夫だ。適当なものがない場合は、歯磨き粉やシャンプーなどを使っても効果が期待できるので試してみるとよいだろう。
2. 熱湯に入れて吸盤の形状を回復させる
吸盤を長く使っていると、少しずつ形状が変化してくるだろう。はじめはゆるやかにカーブしていた吸盤の内側がだんだん平べったくなってくる。すると押しつけても真空状態が作られにくくなり、重さを支えられずに落ちてしまうのだ。
熱湯で復活
そんなときは、吸盤を熱湯(70~80度)に入れておくとよい。熱いお湯につけて温めることで、平べったくなっていた吸盤がもとのような形状を取り戻し、吸着力を復活させることができる。
注意点としては吸盤を温めすぎないこと。とくに沸騰したお湯はよくないので、熱湯は必ずコンロから移して適温になったところで入れるとよいだろう。
レンジもOK
吸盤を温めれば形状がもとに戻るので、電子レンジを使っても大丈夫だ。耐熱容器に吸盤を入れて、30秒~1分ほど加熱すれば、やはり本来の形状を取り戻し、吸着力が復活しているはずだ。
3. 吸盤の吸着力をアップさせる方法は?
従来の吸着力では物足りないという場合は、吸盤の吸着力をアップさせる方法を試してほしい。
ビニールテープを活用
もっともシンプルな方法としておすすめなのは、吸盤を取りつけるタイルやガラスにビニールテープを貼るというものだ。表面のでこぼこが解消されて空気が入りにくくなり、吸盤の吸着力を十分に発揮できる。真空状態を作りやすくするため、細いテープを何枚も並べて貼るのではなく幅広のものを使うのがよいだろう。
吸盤用アイテムも活躍
吸盤を接着するのに特化したシールや接着剤を使うという方法もある。シールは100円ショップなどでも購入できるし、接着剤も千円程度だ。さまざまなところで使っているすべての吸盤の吸着力をアップできると思えば、無駄にはならないだろう。どちらも簡単にはがすことができるというのも利点だ。
結論
吸盤は長く使用しているとどうしても劣化して吸着力が低下してしまう。定期的に状況をチェックして、そろそろ落ちそうだと思ったら、ハンドクリームや熱湯を使って吸着力を復活させておこう。また吸盤の吸着力をアップさせる方法も、ぜひあわせて試してほしい。