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日本の人口は西暦3000年に2千人 最下位・鳥取の逆襲あるか

2018年6月20日 15:30 NEWSポストセブン

 すでに日本は人口減少時代に突入している。都道府県別に見た場合、人口はどう変動していくのか。

 国立社会保障・人口問題研究所の最新推計(2017年4月公表)によると、現在約1億2670万人の日本の総人口は35年後の2053年に9924万人と1億人を割り、約100年後の2115年には5056万人へと半減。200年後には約1380万人、さらに西暦3000年になるとわずか2000人にまで激減すると予測している。ベストセラー『未来の年表』の著者でジャーナリストの河合雅司氏がいう。

「現在、赤ちゃんを産んでいる女性の8割は20代、30代ですが、今後50年でこの年齢層の女性は半減します。つまり人口減少はこの先もずっと続くということです。

 一方で人口を分析すると、日本の未来をかなり正確に予測できます。6年後には国民の3人に1人が65歳以上となり、2033年には3戸に1戸が空き家となる。2040年には全国の自治体の半数以上が消滅の危機に晒され、2050年には全国の居住地域の約20%が誰も住まない“無人エリア”と化します」

 これは「一極集中」が叫ばれる東京にも言えることだ。東京も2040年頃から人口が減少し始め、2100年代に入ると500万人を割る事態になることが予測される。現在の約1370万人から、わずか100年で3分の1にまで減ってしまうのだ。


 人口減が国民生活に与える問題も深刻化している。これら“国難”は日本全体を一気に襲うわけではない。人口減少の荒波を真っ先に受け、公共・福祉サービスから住民が切り離される可能性が高い県がすでに指摘されている。それはどの県か。

 最新の総務省の人口推計によれば(2017年10月1日現在)、前年より人口が増えたのは東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、福岡、沖縄の7県のみ。逆に減少率が激しかったのが秋田、青森、高知などだ。なかでも秋田は今後30年で人口が4割以上減り、青森や高知も3割以上減る非常事態に直面する。こうした地域では福祉が整わず、さまざまなサービスが受けられないというケースも出てくる。

 では、肝心の対策だが、これまで最下位を独走してきた鳥取県(57万人)が、そのロールモデルになるかもしれない。

「鳥取は将来的には人口が50万人と、ほぼ小さな地方都市クラスにまで縮小することが予測されています。そのため早くから積極的な移住政策を取り始めるはずです」(河合氏)

 例えば移住者への優遇措置による、人口減を抑える方法である。移住者への住民税優遇、ライフライン、大学までの教育費無料、住居も無料といった“フリープラン”などを打ち出せば、減少抑制だけでなく増加の可能性もある。

 人口増で仕事も増え、県全体が活性化していけば、「鳥取の逆襲」という人口減対策の見本となるだろう。

※週刊ポスト2018年6月29日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_cb10ee6e0c04_"バッシング=正義"の風潮強まるのは危険 不健全な思考に cb10ee6e0c04 cb10ee6e0c04 "バッシング=正義"の風潮強まるのは危険 不健全な思考に oa-newspostseven 0

"バッシング=正義"の風潮強まるのは危険 不健全な思考に

2018年6月20日 15:00 NEWSポストセブン

 森友学園の国有地売却に絡む財務省による公文書改ざん問題で、佐川宣寿・財務省前理財局長や麻生太郎・財務大臣の口から発せられた、忖度やウソ、ごまかしの言葉が世間を揺るがせている。なぜ、大人は嘘ばかりつくのか。

「ウソをつくと閻魔様に舌を抜かれる」──幼い頃から聞いたこのことわざを信じるわけではないけれど、悪いことをすれば相応の罰が下される。これは私たちがウソをつかず、ごまかしもしないでいる1つの歯止めになっている。しかし、彼らは違った。何のための法なのか。中央大学法科大学院教授の野村修也さんに聞いた。

 * * *
 佐川宣寿氏が不起訴になったことに対して、“不起訴ありきだったのではないか”“政権への忖度か”など、不満の声も聞こえますが、あの判断は専門家からすると不自然ではありません。むしろ、起訴されるようなこととなれば、“世論への忖度”を疑います。

 しかし逆に、不起訴になったことで「問題はなかった」「みそぎは済んだ」という声を上げるのも間違いです。「法律」と「道徳」の関係性には、“法律は道徳の最小公約数”という考え方があります。道徳という広い規範の中にごく一部、法律で定められ、違反すれば罰則を受けるルールがある。

 だけど、罰則を受けなかったからといって、その行為が「正しい」というわけではなく、“悪いことには違いないけど、裁くほどのことではない”ということなんです。多くの人は、道徳と法律の大きさが同じだと思っているから、罰則を受けないことに腹を立てます。

 だけれども、悪いことはすべて裁かれるわけではない。だとすれば私たちは、その人に道徳という範囲で、反省させるために、同じことを二度と繰り返さないために、信頼を回復させるために、どうすればいいか、あきらめずに考え、声を上げなくてはいけません。

 ウソやごまかしに満ちた社会にウンザリ、といいますが、本当にそうでしょうか。閉塞感の原因はウソやごまかしの蔓延ではなく、ウソやごまかしについての一方向のみの報じ方、捉え方にあるのではないでしょうか。「ウソは悪だ」「ウソつきは悪者だ」と責め立てるだけでは、行き詰まるのは当然のことです。

 そんなことよりも、なぜウソをついたのか、その背景にどんな人間関係や、思惑や、正義があったのか。“悪さ”を整理することで、社会で今なにが起こっていて世の中がどっちの方向に向かっているかが見えてきます。例えば、日本大学アメフト部の井上奨・元コーチの“ウソ”については、彼の置かれた立場の難しさや、一方で権力への色気など、彼の思惑に思考を働かせることで、もしかしたら同情の余地もあるかもしれません。

 最近、恐ろしいと思うのは、「バッシング=正義」という風潮が強まっていることです。過激な物言いで他者を批判する人が、“物言える人”として支持される。その構図は非常に危険です。

 こうした空気が満ちてくることで、人は“他人に危害が加わってほしい”という興味を持つようになり、特に権力を持つ人が地に堕ちれば、自分の気持ちが浄化され溜飲が下がる、という極めて不健全な思考を持つようになります。しかし、それが実は虚しい。この虚しさこそが、ウンザリ、閉塞感の正体なのではないでしょうか。

 私たちは、自分の生活の中で、日々起こっていることについて考え尽くすこと、多面的に見ること、考えを洗練させることに力を注ぐべきであり、それが豊かな社会を作ります。ウンザリしていてはもったいないですよ。

※女性セブン2018年6月28日号

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斎藤工、成田凌、滝藤賢一、清野菜名 勝ったのは誰だ?

2018年6月20日 15:00 NEWSポストセブン

 スマホ向けゲームアプリ「PUBG MOBILE」のTVCM発表会に、出演者の斎藤工、成田凌、滝藤賢一、清野菜名が登場した。同ゲームは、最大100人のプレイヤーが、マップ内に配置された武器や車両、装備アイテムを駆使して生存競争に臨むバトルロイヤルゲーム。最後の一人まで生き残ったプレイヤーの画面には「勝った!勝った!夕飯はドン勝ちだ!!」のメッセージが表示される。


 発表会では4人がゲームで実際に対戦、最後の一人に残ったのは清野だった。斎藤は「女性が強い時代なんだな」とその強さに脱帽した。なお、滝藤はPUBGの武器の象徴であるフライパンをCMで使ったが、この日もフライパンを手にしていた。


■撮影/平野哲郎

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年間1万2000件の老人ホーム事故は、こうして闇に葬られる

2018年6月20日 11:00 NEWSポストセブン

 老人ホームでの事故が相次いでいるのに、政府はそれに関するまとまった調査をしていない──そこで本誌・週刊ポスト(6月11日発売号)は「介護付き有料老人ホーム」の事故件数に関する聞き取り調査を行なった。対象は有料老人ホームから事故報告を受ける全国112自治体である。

 結果は1年間の事故総数が実に1万2206件、うち死亡は85件だった。調査結果に対して、こんな反応が寄せられた。

「これほどたくさんの事故が起こっていることを知って驚いた。母が入居している施設は大丈夫なのでしょうか」(東京都・50代男性)

 自身の家族を預ける老人ホームの実態を心配する声が相次いだが、中でもとりわけ多かったのは「家族に知らされないケースもあるのでは」という不安の声だ。

 実際に事件化した事例がある。2016年8月、大阪府の介護付き有料老人ホームで看護師が人工呼吸器の電源を入れ忘れ、68歳の女性利用者が死亡した。2か月前にも別の看護師がこの女性の呼吸器の電源を入れ忘れる事故を起こしていたが、家族や運営会社に伝えられていなかった。介護評論家の佐藤恒伯氏はこう指摘する。

「仮に自治体に報告があったとしても、すべてが家族に伝えられるわけではありません。むしろ大半の事故が家族に知らされないままであると考えたほうがいい」

 家族への報告について制度上はどうなっているのか。

 介護保険法に基づく省令には「事故が発生した場合は、市町村、当該利用者の家族、当該利用者に係る居宅介護支援事業者等に連絡を行う」とある。家族への報告は義務化されている。しかし「どの程度の事故をどう伝えるかまでの取り決めはない」(厚生労働省老健局高齢者支援課)という。

 事故報告を受ける自治体にも明確な取り決めはない。

「家族への事故報告については、各事業所の管理者を対象にした集団指導講習会で適宜、指導やお願いをしていますが、事故をどの程度の段階で伝えるかのマニュアルはありません」(神奈川県高齢福祉課)

 つまり、施設側に“お任せ”ということだ。では、施設を管理する運営会社には何らかの運用ルールはあるのだろうか。

 大手運営会社は、「事故に該当するものは全てご家族様にも連絡しています」(ニチイ学館)、「事故はすべて起きた時点で、程度が小さくても行政とともにご家族にも報告しています」(老人ホーム等を運営する“さわやか倶楽部”)と説明する。

 会社により細かい運用に違いはあるものの、少なくとも「事故が起これば家族に報告する」という方針は共通している。ただ、すべての施設が徹底した報告をしているわけではない。関東近郊の施設に母を預けた吉田達正さん(仮名・50代男性)はこう嘆く。

「85歳の母の膝に痣を見つけました。しかし、施設から報告は一切なかった。ヘルパーさんに指摘したが、強く抗議すると、母が雑に扱われるのではないかと心配になり、やんわりした言い方しかできませんでした」

 中部地方にある有料老人ホームの施設長が衝撃的な証言をする。

「利用者が重度の認知症の場合、施設側が黙っていれば、『どうせ本人は家族に伝えられないんだから』と報告しない職員もいます」

 事故発生から発見まで時間が経過していると家族に報告されにくい。

「黄色い痣は見て見ぬふりをされます。打撲すると、赤い痣、青い痣、最後に黄色に変化していく。黄色い痣は事故からかなり時間が経過した証拠。その時点で家族に報告すると、『なぜ早く言ってくれなかったのか』となる可能性がある。そこまで気付かなかったのであれば、このままにしておこうとする」(佐藤氏)

 本誌調査によると、打撲は年間3351件、うち死亡も3件起きている。“バレなければいい”で済まされるケガではない。

●末並俊司(ジャーナリスト)と本誌取材班

※週刊ポスト2018年6月29日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_468eff74d875_河合奈保子 1987年に欧州で撮影されたラスト写真集の追憶 468eff74d875 468eff74d875 河合奈保子 1987年に欧州で撮影されたラスト写真集の追憶 oa-newspostseven 0

河合奈保子 1987年に欧州で撮影されたラスト写真集の追憶

2018年6月20日 07:00 NEWSポストセブン

 先日亡くなった西城秀樹の名を冠する「HIDEKIの弟・妹募集オーディション」で1980年にデビューした河合奈保子。多くのファンの脳裏には、ステージでスポットライトを浴びて歌う姿や、浜辺で弾ける笑顔を見せる姿が焼きついているのではないだろうか。


 そんな彼女の普段は見せない表情を写したのが、現役時代最後の写真集『トレフェン』(1987年、ワニブックス刊)だ。オーストリアなどで撮影された写真は、どれも大人の女性として強い輝きを放っていた。写真は、写真集に収録されなかったアザーカットを、撮影した故・武藤義氏の作品ファイルの中から発掘したものだ。

【プロフィール】かわい・なおこ/1963年、大阪府生まれ。1980年「HIDEKIの弟・妹募集オーディション」で優勝し、同年『大きな森の小さなお家』でデビュー、日本レコード大賞新人賞を受賞。翌年『スマイル・フォー・ミー』でNHK紅白歌合戦に出場するなどトップアイドルとなり、計36曲のシングルをリリース。1996年の結婚を機に活動を休止後は表舞台に出ておらず「永遠のアイドル」と呼ばれる。

◆DVD-BOX『河合奈保子 プレミアムコレクション~NHK紅白歌合戦&レッツゴーヤングetc.~』。アイドルからアーティストへと変化していく河合奈保子の軌跡をたどる3枚組DVD。1万7820円。

◆撮影/武藤義

※週刊ポスト2018年6月29日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_e7d1724f0af9_ネットもスマホもなかった時代、学年誌が子供達の情報源に e7d1724f0af9 e7d1724f0af9 ネットもスマホもなかった時代、学年誌が子供達の情報源に oa-newspostseven 0

ネットもスマホもなかった時代、学年誌が子供達の情報源に

2018年6月20日 07:00 NEWSポストセブン

 平日の放課後は、友達の家に集まってファミコン。土曜日のお昼、授業が終わるとお腹をすかせて家に帰る。テレビで松田聖子や西城秀樹が歌うのを見ながら母の作った昼食を食べる──小学生だったあのころに、少しだけ戻ってみませんか?

「誌面に載っているヘアアレンジを見て、“伊藤かずえ風ポニーテール”をやってみたのが、私の初めてのおしゃれだった」(40代女性)

「ハレー彗星の特集を読んで親に望遠鏡を買ってもらった」(40代男性)

 子供のころ、『小学一年生』をはじめとした学年誌に掲載されたニュースや芸能、スポーツ、ファッションの情報に胸を躍らせた人は多いはず。そんな人たちに喝采をもって迎えられたのが『学年誌が伝えた子ども文化史 【昭和50~64年編】』(小学館)。大好評で重版となった前作(昭和40~49年編)に次ぐ2作目だ。

「当時の読者になつかしんで読んでもらうのはもちろん、小学生の目線に立って作った記事を集めているので、今の子供たちが読んでも楽しめる。さらにあのころ親だった祖父母世代にとっても思い出深い内容なので、3世代で読んでいるご家庭もあるようです」(同書の編集担当)

 昭和50~64年にかけては、小学生を取り巻く環境が大きく変化した時代だった。教育評論家の石川幸夫さんが解説する。

「暗記による知識量の増大に重きを置く『詰め込み教育』に批判が集まり、授業の内容が変わり始めた時期でした。当時は1時間目から6時間目まできっちり授業があって、土曜日も午前中は学校。子供たちが学校にいちばん長くいた時期で、先生との距離が近かった。1クラスの人数も多かったので、教室に活気があった。電子ゲーム機の登場をきっかけに、子供たちの遊び場が屋外から室内へ切り替わった時代でもありました」(石川さん)


 次々にアイドルが登場し、女の子たちはピンク・レディーの振り付けを覚えるのに夢中になり、聖子ちゃんカットに憧れた。エリマキトカゲやウーパールーパーなど変わった動物が流行するなど、振り返れば子供たちが夢中になれるものがたくさんあった。

 まだネットもスマホもなかった時代、学年誌が子供たちの大事な情報源だった。

「学年誌がいちばん発行部数を伸ばしていた時期。小学生の7割は読んでいたのではないでしょうか」(石川さん)

 当時生まれたファミコンやカラオケなどは一時的な流行にとどまらず、日本が誇る文化として定着し、松田聖子も健在。早見優のように“ママドル”として生き残っている元アイドルもいれば、昭和60年に大ヒットした荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』が再び注目を浴びるなど、昭和50~64年に花開いた文化は今に通じている。

 なかでも、当時も現代も変わることなく、子供たちの心をわしづかみにしているのが、オリンピックだ。

 学年誌ではオリンピックのたびに特集が組まれた。『学年誌が伝えた子ども文化史』にも、モントリオールオリンピックでの女子バレーの金メダルや「コマネチブーム」、ロサンゼルスオリンピックでの山下泰裕選手の活躍ぶりがピックアップされている。

「1964年の東京オリンピックをきっかけに、子供にとってもオリンピックが身近になり、夢中で応援した。日本人選手が活躍すると、彼らに憧れてスポーツを始める子供が増えました」(石川さん)

 2020年には再び東京でオリンピックが開催される。『学年誌が伝えた子ども文化史』を家族みんなで繰りながら、過去の日本人選手の活躍やエピソードを振り返り、2年後の夏への期待を膨らませてみてはどうだろう。

※女性セブン2018年6月28日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_fa71788cdada_村田兆治氏「投げられないときはいつも山道を40km走った」 fa71788cdada fa71788cdada 村田兆治氏「投げられないときはいつも山道を40km走った」 oa-newspostseven 0

村田兆治氏「投げられないときはいつも山道を40km走った」

2018年6月20日 07:00 NEWSポストセブン

 日本球界12年ぶりの白星を挙げ、すでに3勝をマークした中日の松坂大輔(成績は6月13日現在)。松坂は2011年にトミー・ジョン手術(※フランク・ジョーブ医師によって1974年に考案された肘の側副靭帯を再建する手術。初めてこの手術を受けた投手にちなんで名付けられた)を受けた。同じ手術を1983年に受けたのが“マサカリ投法”で215勝を挙げた元ロッテ・村田兆治(68)だ。

「松坂がどれだけ見えない努力をしてきたか、私にはよくわかります。術後はスポンジを握るだけでも指がむくんだ。投げられないときはいつも山道を40キロ走った。また先発完投して勝てるようにならなければと必死だった」

 復帰後、村田は6年間で59勝。41歳まで投げ続けた。1985年4月14日の西武戦で1073日ぶりの勝利を挙げたとき、普段は無愛想な同僚・落合博満が、くしゃくしゃの笑顔で走り寄ってきたという。

「試合後もアイシングのためトレーナーが遅くまで残ってくれるなど、スタッフに支えられた。松坂も感謝を忘れないこと。野球ができているのは、ソフトバンクとファンのおかげなんですから。復活というにはまだ早い。オールスターでは9連続三振を目指してほしいね」(村田氏)


 打者の復活劇も記憶に残る。村田のライバル、元南海の門田博光(70)は1979年のキャンプでアキレス腱を断裂してシーズンを棒に振った。しかし翌1980年に41本塁打を放って復活した。1981、1983年には本塁打王を獲得。1988年には44本塁打、125打点で二冠に輝き「不惑の大砲」と呼ばれた。

「“ホームランを打てば全力で走らなくていい”と自分を鼓舞しましたね。引退まですべての生活をリハビリに費やした。電車通勤で足を鍛え、朝から足を風呂で温めた。地味な努力の積み重ねです」(門田氏)

 元中日の谷沢健一(70)はプロ9年目の1978年頃、持病のアキレス腱痛が悪化。選手生命が危ぶまれたが、1980年に打率3割6分9厘で2度目の首位打者に輝いた。

※週刊ポスト2018年6月29日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_38deea87e8e0_野良猫との接触や鳥類からうつる感染症、死亡例もあり 38deea87e8e0 38deea87e8e0 野良猫との接触や鳥類からうつる感染症、死亡例もあり oa-newspostseven 0

野良猫との接触や鳥類からうつる感染症、死亡例もあり

2018年6月20日 07:00 NEWSポストセブン

 ペットとキスをしたり、一緒に寝たり…今や当たり前になった光景ですが、実は要注意! 過度なスキンシップは、飼い主に感染症を引き起こすだけでなく、最悪の場合、死に至らしめることもある。飼い主なら知っておきたいペットからの感染症について紹介する。

 今年1月、福岡県の60代の女性が、動物から人に感染する、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症により死亡していたことがわかった。

 厚生労働省によると、女性が亡くなったのは2016年5月。女性がエサを与えていた野良猫のうちの1匹から、同じ菌が確認されたことから、厚生労働省は猫から感染した可能性があると考えている。同感染症による死亡例は国内初。動物からうつる感染症で、人が亡くなることもあるのだ。

「野良猫に限ったことではありません。家庭で飼っているペットからも感染することはあります」

 と話すのは、白金高輪動物病院顧問の佐藤貴紀さんだ。

 動物から人に感染する病気を総称して、“動物由来感染症”という。世界保健機関(WHO)で把握されているだけでも、その感染症の数は200種以上。それらすべてが日本に存在するわけではないが、国内でも数十種類は確認されている。
 

◆ひっかれたり、なめられると感染

 
 動物由来感染症の中でも、特に近年増えているのが、パスツレラ症だ。パスツレラ菌は犬や猫の口の中に普通にいる常在細菌。かまれたり、ひっかかれたり、なめられたりすることで、この菌が人にうつり、発症するという。

 ほとんどの場合、皮膚が赤く腫れる程度の症状ですむが、傷が深いと骨髄炎になることもある。

 ほかにも、ドブネズミなどの尿から感染するレプトスピラ症や、キタキツネから感染するエキノコックス症、ミドリガメやイグアナなどからうつるサルモネラ症、インコやオウム、ハトなどのフンに含まれるクラミジア菌を吸い込むことで感染するオウム病なども、主な動物由来の感染症として挙げられる。

厚生労働省によると、鳥類からうつるオウム病には、毎年数十人が感染。2017年には妊婦2人の死亡例が報告されている。エサを口移ししたりすると感染するので注意が必要だ。

 動物から人に感染する病気は多々あるが、その認知度がかなり低いのが問題だと、前出の佐藤さんは指摘する。

 福岡県が独自で行った調査では、飼い主の約6割が動物由来感染症の危険性を認識していなかったという。

「かわいい容姿に惑わされがちですが、動物は必ず、なんらかの病原体を持っています。毎日お風呂に入るわけでもないですし、肉眼で見えなくても毛の間や足裏などに細菌やウイルスが付着していることも多いんです」(佐藤さん)

 今は昔と違い、ペットの飼育場所が外から室内へ変わってきている。一緒の布団に寝たりと、ペットと人との距離が近くなり、動物由来感染症に感染するリスクは増えているのだ。

 厚生労働省においても過度な接触を避けるよう、呼びかけている。

※女性セブン2018年6月28日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_70df135f89ab_シニア人気の亜鉛サプリ 過剰摂取で吐き気、腎機能障害も 70df135f89ab 70df135f89ab シニア人気の亜鉛サプリ 過剰摂取で吐き気、腎機能障害も oa-newspostseven 0

シニア人気の亜鉛サプリ 過剰摂取で吐き気、腎機能障害も

2018年6月20日 07:00 NEWSポストセブン

 今や多くの人が摂取する健康食品の副作用について国が調べたデータベースが存在することは、あまり知られていない。「国立健康・栄養研究所」は長年にわたって健康食品の情報をデータベース化している。

 同研究所は、「『健康食品』の安全性・有効性情報」としてインターネット上に掲載している。国内外の研究者が健康食品の素材や成分を調査した結果や論文を改めて精査し、科学的なエビデンスの裏付けがあると判断したものだけをデータベースに掲載しているという。

 世界中の研究を取捨選択し、科学的に有効なものだけを抽出する。客観性があり信頼のおけるデータベースに掲載された健康食品のリストは855件にも上るのだ。そのデータをもとに摂取する際の注意点をみていこう。

「サプリメント」は通常の食事ではわずかしか摂取できない栄養分を効率よく摂取する補助食品として老若男女に人気だが、日本健康食品・サプリメント情報センター理事の宇野文博氏が解説する。

「服薬と同じく、サプリでも副作用による健康被害が生じることがあります。米国では、毎年2万3000人以上がサプリを原因として救急外来を受診しているという報告もあります」

 シニア男性に特に人気の高いサプリが亜鉛だ。亜鉛は不足すると成長障害や免疫力低下のほか、生殖機能の低下や脱毛などを引き起こすため、いつまでも“現役”でいたい男性に亜鉛サプリの愛用者は多い。

 データベースでも、〈俗に、「味覚を正常に保つ」「生活習慣病を予防する」などといわれ、亜鉛欠乏症や栄養失調による病気の治療、味覚減退の改善など、一部にヒトでの有効性が示唆されている〉と評価されている。

 だが、過剰摂取によって、神経症状、吐き気、嘔吐、腎機能障害などのリスクも指摘されている。『買ってはいけない健康食品 買ってもいい健康食品』(だいわ文庫)の著者で、科学ジャーナリストの渡辺雄二氏はこう指摘する。

「亜鉛は体に必要な金属ミネラルですが腸での吸収率が低く、過剰に摂取すると粘膜が吸収を受けつけず、嘔吐や下痢として体外へ排出しようとします。同時に他の金属ミネラル、鉄や銅が吸収されにくくなり、貧血が生じます。また亜鉛を長期的に過剰摂取すると、体内に残った亜鉛が腎臓に作用して腎機能障害を起こす怖れもあります」

 データベースでは、〈アルツハイマー病に亜鉛の蓄積が関わっている可能性がある〉とも記されている。

※週刊ポスト2018年6月29日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_331a0a3bb027_ハイジャックに遭った時の対処法と「スカイ・マーシャル」 331a0a3bb027 331a0a3bb027 ハイジャックに遭った時の対処法と「スカイ・マーシャル」 oa-newspostseven 0

ハイジャックに遭った時の対処法と「スカイ・マーシャル」

2018年6月20日 07:00 NEWSポストセブン

 6月9日、年間延べ3億人が利用する新幹線の中で発生した殺傷事件。小島一朗容疑者(22)は、1人を殺害し、2人を負傷させた。逃げ場のない“密室”、あるいは不特定多数の人物が利用する施設では、そうした“事件”が発生した際に咄嗟の判断と機転が生死を分ける。不測の事態に巻き込まれたとき何ができるのか。

 危機管理コンサルタントの丸谷元人氏は、新幹線や地下鉄など乗り物における危機回避の鉄則として、「【1】逃げる、【2】隠れる、【3】戦う」の順序を崩さないことが重要だと指摘する。だが、この鉄則が当てはまらない乗り物もある。飛行機のハイジャックだ。

 成田空港を飛び立った旅客機は安定した気流に乗り、シートベルト着用のサインも消えた。幼い子供は妻の膝に乗り、眼下に広がる太平洋の海原に見とれている。

 その時、最悪の事態が起こった。ビジネスマンにしか見えなかったスーツ姿の男が乗客の一人にアイスピックを突きつけたのだ。鉄道と違い、逃げる別の車両もない。航空ジャーナリストの青木謙知氏が語る。

「命を守る観点からいえば、ハイジャックに際しては、目立つことなく、おとなしく座っているのが一番です。飛行機の客室は、最大でもワンフロアにつき50メートルほどしかありませんので、そもそも逃げることも隠れることもできない。

 犯人を刺激すると、自分だけでなく、周囲の方々に危害が加えられる可能性も出てくるので、とにかくパニックを起こさないことが重要です」

 国内航空会社のパイロットも次のように指摘する。

「ハイジャック事件で、事態が動くのは緊急着陸の後です。『スカイ・マーシャル』など特別な人員が同乗している場合を除き、飛行中の機体には、警察や軍隊が突入できませんから、ともかく無事に緊急着陸するまでは、黙って犯人の指示に従うことが、命を守ることに直結します」

 スカイ・マーシャルとは、拳銃を携行して旅客機に乗り込む私服警官で、日本でも2004年から運用が始まった。彼らはすべての旅客機に乗り込むわけではなく、事前にテロ情報などが寄せられた場合に搭乗するといわれているが、活動の詳細は公開されていない。

「スカイ・マーシャルの役割は、ハイジャック犯にコックピットを渡さないことなので、もし事件が起きた際に彼らが同乗していれば、飛行中の機内で展開があるかもしれません。しかし、その際にも、一般の乗客が勝手に動いてしまうと、彼らの作戦に支障をきたしてしまうでしょう」(同前)

 飛行機から無事に脱出するには、警察や軍隊の突入を待つか、交渉により解放されるか、二つに一つ。あえて乗客たちができることは、当局が犯人を制圧・説得するための時間確保に協力することくらいだという。

※週刊ポスト2018年6月29日号

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