cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_8hv2munpu9x5_みちょぱ、元ジャニーズ大倉士門と熱愛 「私が面倒見る」と同棲開始 8hv2munpu9x5 8hv2munpu9x5 みちょぱ、元ジャニーズ大倉士門と熱愛 「私が面倒見る」と同棲開始 oa-newspostseven 0

みちょぱ、元ジャニーズ大倉士門と熱愛 「私が面倒見る」と同棲開始

2021年3月24日 12:05 NEWSポストセブン

 芸能人が多く暮らす都内の高級マンションに、今年2月、新たな人気者が加わった。2020年のテレビ番組出演本数ランキング・女性タレント部門で4位に入った、カリスマギャルモデルの「みちょぱ」こと池田美優(22才)だ。

 みちょぱは以前から母親と同じマンションで、隣同士の部屋に住んでいると公言していた。今回も母親を連れての引っ越しだったようだが、一緒にやって来たのは母親だけではなかった。

「みちょぱには以前から交際している彼氏がいるのですが、その彼と新居で同棲を始めたんです。お母さんも同じマンションの違う部屋に住んでいるので、親公認の仲。お相手は、大倉士門さん(28才)です」(みちょぱの知人)


 大倉は京都府出身で、かつてはジャニーズ事務所に所属。関西ジャニーズJr.の一員として活動していた時期がある。大学進学での上京を機にジャニーズ事務所を退所したものの、10代女子向けのファッション誌『Popteen』に読者モデルとしてスカウトされると瞬く間に人気に火がつき、同誌の「好きな男の子モデル」アンケートで1位を獲得したこともあるイケメンだ。

 3月中旬、本誌・女性セブンは新居に出入りするみちょぱと大倉の姿を、幾度となく確認している。

 みちょぱは2月16日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、自身の恋愛観について「ひとめぼれとかは絶対にない。友達から急に好きになったりする」と話している。その言葉通り、ふたりの出会いは古く8年前に遡る。

 2013年、当時中学生だったみちょぱが、大倉が活躍する『Popteen』の別冊で読者モデルデビューしたのがきっかけだった。みちょぱは翌年の7月号から専属モデルに“昇格”し、表紙を飾る人気モデルに駆け上がる。カリスマモデル同士になった2人は、仕事を共にする機会が増えていった。


 2015年には音楽ユニット『ROYALcomfort』のミュージックビデオで共演すると、切ない失恋ソングに合わせ、息ピッタリに恋人役を演じている。

 この“好演”があまりにリアルだっため、ネット上では以前から交際が噂されてきた。そのたびにふたりは「兄妹のような関係」と否定してきたのだが、いつしか恋人関係に発展していたようだ。

「いまから3年くらい前だったと思います。みちょぱからアプローチして、つきあうことになったようですよ。彼女は見た目で勘違いされちゃうんですけど、ああ見えて一途なんです。しかも彼の前では乙女。スマホで撮影した写真にラブラブなメッセージを書き込んだり、彼のために料理をする機会も増えたみたいです」(前出・みちょぱの知人)


 昨秋には、図らずもふたりの仲が「明らかになってしまった」事件も起きている。

「去年の10月14日、大倉さんが新型コロナに感染したことを所属事務所が発表したのですが、その日の夜に、今度はみちょぱさんが『感染者との濃厚接触が確認された』として、翌日に出演予定だったイベントの延期が発表されたんです」(芸能関係者)

 ふたりの関係を勘ぐっていた一部のファンの間では「カップル感染なのでは?」などの声が上がっていたという。

 みちょぱは常々、「25才までに結婚したい」とメディアで話している。このタイミングでの同棲は結婚を見据えての準備とも受け取れるが、理由はほかにもあるという。

「大倉さんは今年に入って所属事務所を辞めているんです。いまはフリーで活動しているのですが、独立直後で何かと大変みたい。そんな彼の姿を見たみちょぱが、『私が面倒を見る』と新居に呼び寄せたんです。彼女は彼のカリスマ時代を間近で見ている。もう一度輝くときまで支える覚悟のようです」(前出・みちょぱの知人)


 交際と同棲について、みちょぱの所属事務所は「プライベートは本人に任せています」と回答。

 みちょぱは過去に交際した男性の人数を4人と明かし、「遊び人」「ギャンブラー」「少年院送り」など、インパクトの強い歴代彼氏のエピソードを披露してきた。

 5人目のエピソードも期待しています。

※女性セブン2021年4月8日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_ylpeilncs7mb_“電波のドン”菅首相の東北新社認定取り消しは「形だけの処分」 ylpeilncs7mb ylpeilncs7mb “電波のドン”菅首相の東北新社認定取り消しは「形だけの処分」 oa-newspostseven 0

“電波のドン”菅首相の東北新社認定取り消しは「形だけの処分」

2021年3月24日 11:05 NEWSポストセブン

 コロナ対策では優柔不断な菅義偉首相だが、こと総務省の接待問題では人が変わったように素早い“火消し”に動いた。

「接待を受けた側」の谷脇康彦・総務審議官ら官僚を国家公務員倫理規程違反で早々に処分し、「接待した側」の首相の長男・正剛氏が勤務する東北新社の一部の放送事業認定を取り消す方針を決めた。

 しかし、処分だけが先行し、肝心な真相解明は何も進んでいない。国会に参考人招致された東北新社とNTTの社長も、高額接待の意図を明らかにしようとはしなかった。

 なぜ、東北新社やNTTは総務官僚や歴代総務大臣らと頻繁に会食する必要があったのか。菅政権が幕引きを急ぐのは、接待問題の本当の構図を知られたくないからだ。

 総務省は放送と通信の巨大な「電波利権」を牛耳る官庁である。


 内閣官房参与にして、本誌・週刊ポストでNHKの「Eテレ売却」を提言した高橋洋一・嘉悦大学教授が利権の実態を語る。

「放送や通信に利用される電波(周波数帯)は大きなビジネスを生むため、先進国ではどの事業者に電波の利用権を与えるかを入札で決めるが、日本は総務省が割り当てる。

 だから新たに電波が欲しい事業者や、あるいはすでに電波を持っていて既得権を守りたい事業者は総務省の役人や大臣を接待するわけです。公平な入札ではなく、役人の裁量で電波の割り当てを決めるという利権構造にこそ問題の本質がある」


 電波行政に詳しい山田肇・東洋大学名誉教授もこう指摘する。

「日本の放送や通信事業などの電波ビジネスは、欧米のようなオークションを導入すれば、2兆円の国庫収入を生むとも言われています。これは、事業者が毎年支払う電波利用料(2019年度は約690億円)とは別の収入です。

 総務官僚はそれほどの価値を生む電波を、いわば無料で割り当てることで、放送局や通信事業者に睨みを利かせてきたわけです」

 その頂点に立つのが菅首相だ。総務大臣時代から放送・通信行政の制度改革を進め、逆らう官僚は飛ばし、自分に従う官僚を抜擢することで“電波のドン”として大きな影響力を持つ。

 菅政権が「携帯料金4割値下げ」を打ち出せばNTTドコモをはじめ携帯各社が横並びで値下げプランを発表し、「家計負担軽減のためNHK受信料を下げるべき」と言えばNHKが従う姿勢を示しているのは、菅側近官僚に「電波割り当て」の権限を握られているからに他ならない。


 接待問題の舞台となった東北新社の衛星放送も総務省の裁量行政で恩恵を受けてきた。さらに今回、東北新社の事業認定が取り消されるのは衛星8チャンネルの1つで契約数が約700世帯しかない「ザ・シネマ4K」だけであり、正剛氏が役員を務めていた「囲碁・将棋チャンネル」などは取り消しの対象ではない。

 そのことからも、菅政権が放送法違反に問われた東北新社に経営的ダメージが小さい“形だけの処分”を下して幕引きを図ろうとしていることがわかる。

※週刊ポスト2021年4月2日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_dvww5js6j5t3_子供の自己肯定感を高める声かけ 「去年の本人と比較」も効果的 dvww5js6j5t3 dvww5js6j5t3 子供の自己肯定感を高める声かけ 「去年の本人と比較」も効果的 oa-newspostseven 0

子供の自己肯定感を高める声かけ 「去年の本人と比較」も効果的

2021年3月24日 11:05 NEWSポストセブン

 コロナ禍で、自由な行動が制限されているなか、誰もがストレスを抱えている。

 家族が自宅で過ごす時間も増え、イライラにまかせて、思わず強い言葉で子供を叱りつけてしまう親もいるだろう。しかし、そういった言葉は確実に子供を傷つけている。

 では、子供を傷つけることなく、さらには自己肯定感を高めるには、どんな言葉をかければいいのだろうか。うちの子専門家・大場美鈴さんの著書『楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』(あさ出版)を参考に、“不機嫌ワード”をいかに変換すればいいかを紹介する。

◆自己肯定感を高める声かけ


【許容範囲内なら大目に見る】


Before「なんでこんなことするの!」

After「うん、グチャグチャだね」

 食べ物をグチャグチャにしてテーブルに擦りつける、壁にお絵かきをしてしまうなど、掃除や後片付けが大変な遊びをされても、怒るのは控えよう。帝京短期大学生活科学科学科長の宍戸洲美さんはこう言う。

「“グチャグチャだね”“いっぱい描いたね”など、見たままの感想を述べるのがおすすめ。頭ごなしに怒ると自信をなくします。ただし、”汚れるから、次はこの紙に書いてほしいな”

などの代替案の提案を」(「」内、以下同)

【物事の善し悪しを多方面から見るクセをつけさせる】


Before「ダメダメ。やめておきなさい」

After「○○はメリットだけど、××はデメリットだと思うよ」

「物事にはいい面と悪い面があります。大人でも思い込みで判断しそうになるのだから、子供はさらにその傾向が強いといえます。特に、一方向の情報だけで大事なことを決定しそうなときは、本人の意思を尊重しつつも、”

○○はメリットだけど、××はデメリットだと思うよ”と、多方面から判断できるような材料を与え、自分でどうすべきか考えるきっかけを作ってあげましょう」


【去年の本人と比較する】


Before「小学生になってもこんなこともできないの?」「〇年生ならみんなできるよ」

After「去年よりだいぶできるようになったね」

 子供の発達には個人差がある。得意な分野は実年齢+2才ほど成長が早く、苦手な分野は実年齢−2才ほどゆっくりと成長するという場合も。そのため、「〇年生ならみんなできる」など、平均と比較しても意味がない。

「何ができるようになったのか、昨年のいま頃の本人と比べるのがフェアであり、子供の自信にもつながります」


【相槌だけでもいいから、なるべく否定はしない】


Before「でもさ~」

After「うんうん、そっかそっか」

「仕事や家事で忙しい中、子供の話を延々と聞くのは疲れるもの。ですが子供は、否定せずに最後まで話を聞いてもらえるだけで、自分のことを“受け入れてくれた”と思い、安心感が得られるもの。ですから、なるべく話の腰を折るような否定的な一言は挟まないこと。“話を聞く”というのが、親子の信頼関係を深めるために最も大切なことです」

取材・文/番匠郁 イラスト/サヲリブラウン

※女性セブン2021年4月1日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_q9co7qoar9ds_◆上戸彩 芸能関係者がみんな驚く“スゴい気遣い” q9co7qoar9ds q9co7qoar9ds ◆上戸彩 芸能関係者がみんな驚く“スゴい気遣い” oa-newspostseven 0

◆上戸彩 芸能関係者がみんな驚く“スゴい気遣い”

2021年3月24日 08:06 NEWSポストセブン

 出演した番組は必ず話題になる上戸彩さん。周囲からはその人柄も大絶賛されています。

 芸能関係者は「ある脚本家の誕生日には上戸さんは誕生会会場に2時間前に入り、自ら買ってきたデコレーショングッズで会場を飾って、会を盛り上げる。レストランでたまたま一緒になったときには、気づいたらこちらの分まで上戸さんが会計をしてくれている…」とエピソードを披露。

 また、お世話になった人へのお礼状は欠かさず、手土産ももらった人がうなるようなものをチョイスするそうです。さすがの気遣いですね!

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_bfgfvyicfm1u_聖カタリナ学園 「松坂世代」の越智監督は和田・鳥谷らプロも一目置く闘将 bfgfvyicfm1u bfgfvyicfm1u 聖カタリナ学園 「松坂世代」の越智監督は和田・鳥谷らプロも一目置く闘将 oa-newspostseven 0

聖カタリナ学園 「松坂世代」の越智監督は和田・鳥谷らプロも一目置く闘将

2021年3月24日 07:05 NEWSポストセブン

 2年ぶりに熱戦が繰り広げられている第93回選抜高校野球。春夏通じて初めて甲子園の土を踏むのは、離島からの出場で注目を集めた大崎(長崎)を筆頭に、21世紀枠の4校を含めた計8校。

 その中の一校、聖カタリナ学園(愛媛)を率いる“松坂世代”の監督は、知る人ぞ知る闘将だった。『松坂世代、それから』などの著書があるスポーツライターの矢崎良一氏がレポートする。


 * * *
 センバツ甲子園大会5日目──。優勝候補にも挙げられている東海大管生(東京)と対戦するのが、初出場の聖カタリナ学園だ。1925年開校の名門女子校だったが、2016年に男女共学化。これに伴い創部された新興野球部が、わずか5年にして甲子園出場を果たした。

 この聖カタリナを率いるのが越智良平監督。1980年生まれ。野球界で言うところの“松坂世代”になる。この世代も40歳となり、高校野球の監督としては若手から中堅どころに差し掛かったあたりか。今大会にも出場している敦賀気比(福井)の東哲平監督が、2015年センバツを制覇し、この世代初の甲子園優勝監督となっている。

 とはいえ、今大会出場校の中でも、明徳義塾(高知)を率いる甲子園通算51勝の馬淵史郎監督や、春夏7度の優勝を誇る大阪桐蔭・西谷浩一監督、プロ野球経験者の常総学院(茨城)・島田直也監督のように、高校野球ファンなら誰もが顔と名前が一致するような知名度はまだない。

「自分の名前云々ではなくチームとして、いつかはそういうところまで行きたいという気持ちはあります。でも今はまだ、(明徳の)馬淵監督なんかに向かっていってはガツンと跳ね返されて、それでもなんとか食い下がって…とやっているうちに少しでも力を付けて、というような段階ですね」


 越智はそんな素直な思いを口にする。それでも、そんな無名の監督の戦いぶりを注目し応援する人が全国に数多くいる。昨秋、四国大会で準優勝しセンバツ出場を確実にした時には「あの越智が甲子園に出るのか」と多くの野球関係者が喜んだという。それは、越智がこれまでの野球人生の中で築いてきた人脈の広さに他ならない。

 聖カタリナの部員名簿を見ると、地元愛媛の出身者だけでなく、関西や、遠く神奈川からの越境入学者もいる。まだ甲子園未出場の新興チームとしては珍しいだろう。これは、越智の高校時代のチームメイトが神奈川の硬式チームの監督をしていることから、「越智に預ければ間違いない」と送り出してくれているのだという。

 それほどの人望を集める越智良平とは、どんな人物なのだろう?

◆“松坂フィーバー”を目の当たりにした宇和島東時代


 宇和島東の遊撃手として2年生の春夏、3年夏と3度の甲子園に出場した越智。上甲正典監督(故人)に率いられた宇和島東は「牛鬼打線」と呼ばれる強力打線が売り物で、越智たちの代も2年秋の四国大会で対戦した高知商のエース藤川球児(元・阪神)を打ち崩し10―2で圧勝している。

 のちに藤川は、「投球の癖で球種がバレていた」と述懐しているが、それでも高校生離れした球威を持つ藤川のボールをしっかり打ち返せるのは、宇和島東の打力の高さに他ならない。165cmそこそこと上背のない越智も、「ホームランを打て。(打球が)飛ばないヤツは使わん」という上甲監督の教えを受け、力強いスイングを身につけていった。

“松坂大輔フィーバー”に湧いた3年夏の甲子園では、3回戦で常総学院に敗退。松坂との接点はなかったが、横浜高校の初戦を球場に行きバックネット裏から観戦した。

 初回、松坂が投じた先頭打者への初球。打者が見送ったストレートは低く構えたミットに吸い込まれた。主審がストライクとコール。宇和島東の選手たちは「あのコースは打てない」と言い合った。しかし、ホテルに帰ってビデオで見ると、低めギリギリと思っていたその球は、なんとド真ん中のストレートだった。見る角度の問題はあるが、想像を超えるボールのキレとノビ。

「松坂の球速は、スピードガンで150km前後。今なら高校生でもそれくらい出せる子はいるし、プロならもっと上の数字を出している投手が何人もいる。でも、あの時の松坂のボールには数字だけじゃない凄さがありました。何だったのかな? 一度、試合で打席に立って体感してみたかったなぁ」

 越智はしみじみとそう言う。


◆「控えの主将」に恐怖を感じた早大時代


 甲子園3度出場の実績を糧に早大に進学したが、大学では挫折を経験する。

 1年生の頃からベンチ入りし、代打や途中出場で試合出場もしていた越智はレギュラーの有力候補だった。しかし越智が入学した翌年から早大はアスリート推薦の制度が整備され、全国的に名前の売れた有力選手が続々と入学してくるようになった。

 越智と同じショートには、鳥谷敬(現ロッテ)、センバツ優勝の沖縄尚学の主将だった比嘉寿光(現・広島球団職員)が入り、彼らは入学早々に三遊間でレギュラーとして起用された。その翌年には田中浩康(現DeNA二軍守備コーチ)が入学し、セカンドのポジションも埋まった。越智はレギュラーからはじき出される。

 シートノックではレギュラーの彼らの後ろに付き、2番手3番手で打球を受ける。しかし、控えという引け目はなく、鳥谷や比嘉に「しっかりやれ」と檄を飛ばした。「常に(ポジションを)獲ってやろうと思っていましたから」と越智は言う。

 そんな姿を見ていた野村徹監督(当時)の強い推薦で、4年生になると主将に任命される。他校が松坂世代のスター選手を主将に据える中、「控えの主将」だった。監督の指名に「はじめは恐怖しかなかった」と越智は言う。

「試合に出てプレーで引っ張ることはできない。もし勝てなかったら、間違いなく『キャプテンが控えだから』と言われる。そんな仕事、俺にやれるか? と葛藤がありました」

 主将に就任した越智は、100人を超える部員を見事にまとめ上げる。早大はエース和田毅(現ソフトバンク)が、江川卓(元・巨人)の持つ六大学通算奪三振記録を塗り替える大活躍。春秋のリーグで連覇を果たす。


 ドラフトの目玉として試合のたびにメディアの取材が殺到する和田がチーム内で浮くことはなかったし、鳥谷、青木宣親(現ヤクルト)田中、武内晋一(元ヤクルト)と力のある下級生たちがレギュラーの多くを占めても不満を持つ4年生はいなかったという。

 秋のリーグ戦。シーズン最後の早慶戦は、1回戦で早大の優勝が決まった。消化試合となった2回戦の前夜、野村監督から「これまで出場機会がなかった4年生を試合に出したい」という提案を受ける。しかし越智を中心とした4年生のスタッフは「それなら経験のために下級生を起用してほしい。そのほうがチームのためになる」と逆に進言し、翌日の試合はそうなった。

◆「指導者への道」を決断させた鳥谷の存在


 卒業後の進路は、社会人野球でプレーを続けたいという願望があった。その思いを断ち切らせたのは、一緒に野球をした“凄い”選手たちだった。中でも鳥谷は、野手としては別格だった。


 各シーズンの公式戦が終わると、大学JAPANのメンバーだった鳥谷は合宿や海外遠征などでチームを離れることが多かった。その時には越智が代わりにショートに入り、1番青木、2番越智という打順が組まれた。

 意地もあったのか、そこで越智はよく打った。「ポジションを獲ってやる」と手応えも感じていた。鳥谷がチームに戻ると、「越智さん、よく打ってるらしいですね」と声を掛けてきた。その表情から「絶対に負けない」という思いが伝わってきた。そして試合に出場しはじめた鳥谷は、越智を上回る勢いで打ちまくり、シーズンが始まると当たり前のようにショートを守っていた。越智は言う。

「あのレベルになると、こっちがちょっとくらい頑張ったって勝てない。嫉妬とかはなかったです」

 それが決断する決め手になった。

「一緒に練習してきて、鳥谷がどんなレベルかはわかっています。自分とのレベルの差もわかる。鳥谷は間違いなくプロに行く選手。その鳥谷と勝負出来るレベルの選手が社会人に行く。そこに自分が行っても、果たして勝負になるのか……」

 越智は、もう一つの夢であった指導者の道を目指すことを決める。体育科の教員免許を取得するために2年間、科目等履修生として大学に残ることになった。

 生活費を稼ぐためにアルバイトも始めたが、それでも野球の練習がなくなった分、時間の余裕ができた。その時間を使って、自分の引き出しを増やすために、いろんな場所に足を運び、いろんな人と会って話を聞いた。

 たとえば当時、毎年のように強力打線で甲子園を席巻していた智辯和歌山。甲子園通算最多勝利の記録を持つ高嶋仁監督(現・名誉監督)の指導を実際に見てみたかった。宿泊費を節約するために自動車で和歌山に向かい、1か月間、車中に何日も寝泊まりした。 日本の高校野球界で最初にメンタルトレーニングを取り入れたとされる浪速高校の小林敬一良監督(当時)の元に足を運んだこともある。

 練習を見て、監督の話を聞くだけでなく、帰宅途中に学校近くの食堂に寄る生徒たちと同じ席に座り、本音で会話をしたこともある。そうした時間を過ごしているうちに、自身の経験の中で身体に染みついた「野球とはこういうものだ」という固定観念が次第になくなっていった。

「これまで自分が所属したチーム、宇和島東にしても早大にしても、力のある選手が集まってきて、厳しい規律のあるチームでした。でも、真逆のスタイルのチームもある。いわゆる“管理野球”に対して“自主性野球”みたいな表現がよく使われるのだけど、どちらが正しいということではなく、どちらも勝つための方法論なのだと思いましたね」

◆初監督業は石川県屈指の公立進学校だった


 2年後の2005年、知人に紹介された石川県の金沢市立工業高校で外部コーチとして採用される。

 野球部の後援者が経営する会社に午前中勤務し、午後から学校で練習を手伝う毎日。石川はそれまで縁のない土地だったが、高校野球の指導者になれるなら日本中どこに行ってもいいと思っていた。これを機に石川に根を下ろす。

 その年、石川県の教員採用試験に合格。小松商業で教壇に立ち、野球部長となる。そして2年後、人事異動で小松高校に赴任。ここで初めて監督の職に就く。

 小松高校は県内屈指の進学校で、なおかつ公立校。強くするために有望な中学生をスカウトしたくても、ままならない。「勉強が出来る子がいたら、ぜひ」と中学を回っても、指導者に相手にしてもらえなかった。

 また、勉強優先のため練習時間の制約という、選手としても指導者としても初めての経験もした。「年中無休で練習するのが当たり前の環境で育ってきた人間なので、週に一度練習休みを入れることも最初は不安でした。でも、そうすることで逆にパフォーマンスが上がることに気付かされました」と振り返る。

 強豪校や、これまで交際がなかったチームでも、連絡すれば、相手校の監督が「越智君の頼みなら」と快く受けてくれた。だから、練習試合の相手には困ることはなかった。胸を貸してくれた監督たちには今も感謝の気持ちがある。星稜、遊学館といった全国レベルの強豪校の壁に跳ね返される中で力をつけ、ようやく甲子園が狙えるようなチームができつつあった就任8年目の年、思わぬ誘いを受ける。

◆聖カタリナ初代監督就任も「行き過ぎた指導」で謹慎


 地元・愛媛県の女子校である聖カタリナ高校が男女共学となることが決まり、硬式野球部を創部することになった。初代監督への就任依頼だった。

 さすがに即答はできなかった。すでに妻子がいる。現在教えている生徒たちのこともある。それでも「いつか公立高校の監督として結果を残し、私学の強豪からオファーが来るような監督になりたい」という目標があった。

 それは2014年に他界していた恩師・上甲監督の歩んだ道でもあった。宇和島東で実績を残した上甲は、私学の済美高校の監督として招かれ、ここでも日本一を勝ち取っている。済美も女子校を男女共学化した際の初代監督だった。

 悩み抜いた末に、越智は愛媛に行くことを決心する。

 1年目、「せめて野球ができる人数が集まってくれたらいいのだが」と危惧していた部員は、なんと36名が入部。この一期生たちで臨んだ最初の夏の愛媛県大会で、いきなりベスト8に進出する。オール1年生での快挙。「“まさかまさか”と言いながらも、“行けるんだったら行っちゃえ”と思ってました。さすがに甘くはなかったですね」と笑う。

 彼らが3年生になった2018年の夏には本気で甲子園を狙ったが、3回戦で敗退。その秋、二期生の代のチームが四国大会に出場を果たすが、初戦で明徳義塾に惜敗。創部3年で驚異的な成長スピードだが、県内では「まだ甲子園に行けないのか」と言われることもよくあったという。

 愛媛は野球どころゆえにファンの目線が高い。そして恩師の上甲が済美で成し遂げた、創部2年足らずで甲子園に初出場、初優勝を果たした記録がある。「普通ならありえない記録なんですが、愛媛県ではそれが標準になってしまいました」と越智は苦笑する。

 だがイケイケだったチームに、思わぬ形でストップが掛かる。2019年1月、越智ら指導陣の「行き過ぎた指導」を理由に、チームは活動を自粛。越智は謹慎となった。

 越智の高校時代、宇和島東は上甲監督が選手を猛練習で追い込むことで強いチームを作ってきた。練習試合で負けたら日付が変わるまでグラウンドを走らされたこともある。ノックの時には監督と選手が怒鳴り合い、ケンカ腰でやりあった。それでも、夜中まで練習した後、監督に連れられて行った屋台のラーメンの味は今も忘れられない。

 だが、今の時代、それはもう通用しない。もちろん越智が上甲のやり方をそのまま模倣したわけではないが、根底には昔ながらの「厳しさ」があった。そうした指導法を、もう一度考え直すための時間でもあった。

 その後、2019年9月に監督復帰。そして5期生となる今年のチームで、秋の愛媛県大会、四国大会を勝ち抜き、ついに初の甲子園を掴んだ。


◆鮮やかな「赤」のユニフォームに込めた想い


 聖カタリナのユニフォームは、高校野球では珍しい鮮やかな赤を基調にしている。これは越智自身が選んだものだ。

 チームカラーにはこだわりがあった。交流のあった春江工業(福井)の川村忠義監督から、「色は大事やぞ」とアドバイスされたのがきっかけだった。2013年にセンバツに初出場した春江工は、ウインドブレーカーの眩いオレンジ色が強烈な印象を与えていた。越智は言う。

「せっかくチームの立ち上げからやれるのだし、伝統がない分、ありきたりな雰囲気でやったらダメ。これからずっと続いていく、チームのイメージを表す色にしたかったんで」

 当初は早稲田の臙脂(えんじ)を用いたかったが、地元の名門・松山商業とかぶってしまう。ならば、「相手を飲み込んでしまうような強い色」と赤を選んだ。そしてチームスタイルは、宇和島東と同じ打って勝つ攻撃野球。緻密な野球を展開するチームが多い四国で、経験がない分、1点取られたら3点取り返せばいいんだ、と。そうやって、相手を力でねじ伏せる野球で甲子園にやって来た。

 初戦の相手は優勝候補にも挙げられている東海大菅生(東京)。それでも、聖カタリナには何かしでかしそうな雰囲気が漂う。

 聖カタリナが四国大会を勝ち上がりセンバツ出場を決めた時、石川県の新聞がそれを伝えたという。石川には今も越智を応援する人は多い。宇和島東、早大時代のチームメイトたち。第二の故郷・石川の人々。みな、越智の監督としての甲子園初陣に注目している。

 試合は3月24日。プロ野球は開幕直前だが、和田や鳥谷も、この日ばかりはこちらが気になって仕方がないはずだ。

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竹中直人が『青天を衝け』で放つ存在感 “烈公”徳川斉昭役を熱演

2021年3月24日 07:05 NEWSポストセブン

 吉沢亮が渋沢栄一を演じて話題のNHK大河ドラマ『青天を衝け』。21日放送では世帯視聴率は15.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と好調を続けている。

 個性あふれる出演陣が揃うが、特に存在感を放つのが徳川斉昭を演じる竹中直人(65才)だ。コラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんが解説する。

 * * *
「困った時はおやじを出せ!」というのは、私が勝手に言ってるヒットドラマの鉄則だが、今期は『青天を衝け』で竹中直人演じる徳川斉昭の鼻息が荒い。

 水戸藩主の斉昭は、黒船来航で大混乱の江戸城で、対応に追われる老中、阿部正弘(大谷亮平)らに「(外国勢など)打ち払ってしまえ!!」「なんと腑抜けな」「黙れ黙れ黙れ!!」と怒りまくる。下田沖で津波のためにロシア船が転覆した聞くと「神風が吹いたのじゃ」「皆殺しにせよ」などと発言して、知識人の側近・藤田東湖(渡辺いっけい)に彼らにも祖国に親や友がいるのだと諭される過激殿様。ニックネームが「烈公」というのも納得だ。

 一方、斉昭は、期待の息子・七郎麻呂に徳川御三卿の一橋家への養子話がくると、一度は断りながら、心の中ではガッツポーズ。口癖の「快なり!!」が飛び出す。さらに息子が十二代将軍・家慶(吉幾三)に可愛がられ、名前を慶喜(草なぎ剛)と改めると、ますます「わが息子が将軍になるやも」と目を輝かせるのである。面白いのは、ここで竹中直人の「特技」が発揮されていること。竹中と言えば、デビュー当時、「笑いながら怒る人」という持ちネタで人気を博していたが、この斉昭は「怒りながら(息子のことで)笑う人」になっている。


 歴史に残る「キャラが立った殿様」「カミナリパパ」である斉昭は、これまで名作ドラマや映画で大物俳優が演じてきた。実は「ドラマの隠れた大黒柱」なのである。

 最高視聴率25%を超えたTBSの人気シリーズ『江戸を斬る』では、名奉行・遠山の金さん(西郷輝彦)の愛妻で、しばしば紫頭巾を被って自ら悪を成敗する雪姫(松坂慶子)の父が斉昭という設定で、演じたのは昭和を代表する俳優・森繁久彌だった。姫が刀を持って暴れても怒るどころか目を細めて見守るって。懐深すぎだ。

 井伊直弼を主人公とした大河ドラマ第一作『花の生涯』で斉昭を演じたのは、嵐寛寿郎。昭和の映画全盛期に正義の味方『鞍馬天狗』などで大人気となった名優だ。その後、1990年『翔ぶが如く』に金子信雄、1998年『徳川慶喜』では渋い声の菅原文太斉昭が登場。印象的だったのは2008年、宮崎あおいが主演した『篤姫』の江守徹だ。江守の斉昭は、島津の姫である篤姫が将軍の正室になるのが気に入らず、嫌な顔。口をへの字にしてのしのしと歩き、怒りっぽい上に、大奥も「金がかかる」と批判するので、大奥の女子たちは斉昭の気配がしただけで、眉毛を吊り上げていた。

 この他、『八重の桜』の伊吹吾郎、『西郷どん』の伊武雅刀、2010年の映画『桜田門外ノ変』では、『青天』で徳川家康役の北大路欣也が子孫である斉昭に。桜田門外で暗殺に関わった者たちを「藩の名誉にかけて必ず捕らえよ」「大罪に処せ!」と厳命する。

 竹中直人、菅原文太、北大路欣也は大河ドラマの主演俳優。江守徹も『元禄太平記』準主役の大石内蔵助。『青天』では、よきアドバイザー藤田東湖が安政の大地震で亡くなり、斉昭の暴走が止まらない。阿部は倒れたが、次は井伊直弼(岸谷五朗)が動く。大物にして過激なおやじが、まだまだドラマの熱を上げるのは、間違いない。

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BTSを侮辱する“風刺画”騒動 米メディアはグラミー賞を猛批判

2021年3月24日 07:05 NEWSポストセブン

 音楽界の最高栄誉とされる第63回グラミー賞にノミネートされながらも、受賞を逃した韓国の人気アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」。

 授賞式の余韻に浸る間もなく、BTSに対する人種差別的な風刺画騒動が勃発したことで、SNSなどで抗議が殺到するなど全米で波紋を呼んでいる。

 騒動の影響やARMY(BTSファンの呼称)の反応について、ソウル在住のKDDI総合研究所特別研究員・趙章恩さんがリポートする。

 * * *
 3月14日に行われた今年のグラミー賞授賞式で、韓国人歌手として初めて「最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス部門」にノミネートされながらも、惜しくも受賞を逃したBTS。授賞式ではノミネート曲『Dynamite』の単独パフォーマンスを見事に披露し、改めてその存在感を世界に轟かせたものの、同部門を受賞したのはレディー・ガガとアリアナ・グランデの『Rain On Me』だった。

 BTSは、いまや世界を股にかけたグローバル・アイドルだ。米音楽界の主要アワードの一つである2020年「American Music Award」のポップ/ロック部門で2年連続「Favorite Duo or Group」を受賞し、「Favorite Social Artist」も3年連続で受賞、2020年の「Billboard Music Awards」でも4年連続「Top Social Artist」に選ばれ、いよいよグラミー賞受賞かと注目されていた。それだけに、今回のグラミー賞の結果にARMYたちはさぞ落胆しているかと思いきや、想像とは少し違ったようだ。

 受賞は逃したが、BTSが以前から目標にしていたグラミー賞で単独パフォーマンスができたことにARMYたちは大喜び。SNSでは、「韓国の歌手がグラミー賞で単独公演なんて信じられない。言葉にならない!」、「安定の歌声にダンスや舞台セットも素晴らしく、最高の公演だった」、「今年は受賞を逃したけど、来年こそはファンの声援に包まれながら受賞しなさいということだと思う」といった喜びの声で溢れている。韓国メディアも、「BTSの次の挑戦が楽しみ」、「アジア初の米国3大音楽賞受賞にはならなかったが時期が遅れただけ」「BTSはK-POPの跳躍に大きく貢献した」など、グラミー賞ノミネート自体快挙だとして、BTSの働きを高く評価した。


 アメリカでも、BTSのグラミー賞でのパフォーマンスは大きく取り上げられた。米大衆紙のUSA TODAYは、「残酷なほど正直なグラミー賞のパフォーマンスレビュー」というタイトルで、「BTSは壮大なソウルのスカイラインを背景に踊りながら、紛れもないカリスマ性と気を失いそうなほど素晴らしい歌声を持っていた」と絶賛。米PEOPLE誌も、BTSが2018年から一歩ずつグラミー賞に近づいていることや、「受賞を逃したことを失敗と考えていない」というメンバーのRMの言葉を紹介。「象徴的なダンスとファッションの才能を見せた」とし、BTSの前向きな姿勢とレベルの高いパフォーマンスを評価した。

◆米メディアが相次ぎグラミー賞を批判


 しかし、そんな祝福ムードに水を差すような騒動が起きた。授賞式から2日後、米トレーディングカード大手「Topps」がBTSを侮辱するような風刺調のカードを販売したことで、世界中から非難が殺到。カードには、「K-POPをぶっ叩く」という文言とともに、傷だらけのメンバー7人を“もぐらたたき”に見立て、怯えた表情で穴から顔を出しているメンバーのイラストが描かれていた。Twitterでは、抗議の意を示すハッシュタグ「#RacismIsNotComedy」がトレンド入りし、Topps社は謝罪する事態となった。

 人種差別的な描写に当然ながらARMYたちは怒り心頭だ。「いつから人種差別を“風刺”と呼ぶようになったのか。これは差別であり暴力だ」、「“カードの販売を中止したのだから良いだろう”というTopps社の態度も深刻な問題」、「嫌悪、差別、暴力を前提したイラストを描いておいて、“冗談が通じない”と言ってうやむやにするのはおかしい」、「“表現の自由”という言葉で人種差別をするのは止めてほしい」。SNSでは、「#RacismIsNotComedy」、「#StopAsianHate」というハッシュタグとともにこんなコメントが並んだ。

 怒りの矛先は、Topps社だけでなくグラミー賞を運営するレコーディングアカデミーにも及んだ。米CNNは、グラミー賞が放送されている時間帯のTwitterのハッシュタグを分析し、グラミー賞とBTSの両方を含むツイートは440万件以上あったのに対し、BTSを除いた「#Grammys」は150万件に過ぎなかったことを指摘しながら、「BTSがいたからグラミー賞に関心を持つ人が多かったのに、運営側はそれに気付いていないようだ」と批判。

「多様なクリエイターと観客がグラミー賞を必要とする以上に、グラミー賞が多様なクリエイターと観客を必要としている」、「(有名アーティストがグラミー賞でのパフォーマンスを断る中)BTSは義務ではなく愛情を持ってパフォーマンスを行い、純粋な喜びで歌い踊った。人種や言語、文化、アイデンティティが違っても、音楽が国境を越えて私たちを結びつけることをはっきりと思わせてくれるパフォーマンスだった」と報じた。


 米TIME誌も似た論調だった。授賞式の放送中、視聴率のために「次はBTSが登場(BTS COMING UP NEXT)」と繰り返し告知しながら4時間も引っ張ったことを皮肉り、「BTSは手ぶらで帰ったが、今後さらに(視聴者に)歓迎されるグラミー賞パフォーマーになるだろう。次のグラミー賞のステージでは韓国語で歌うかもしれない」と伝えた。

 米Forbesも、「BTSは2020年驚くほど多くの曲を作り、クリエイティブな面でも商業的な面でも成功したことから、グラミー賞の全ての部門で受賞しても遜色なかったが、結果は違った。人種差別問題が何度も起きたグラミー賞の歴史に改めて目を向けよう」、「グラミー賞は、恥ずかしげもなく視聴率のためにBTSのパフォーマンスを利用した」、「グラミー賞のためにもBTSをもっと認めるべきだが、そうならなかったとしてもBTSとBTSのファンはがっかりしなくていい。グラミー賞が損をするだけなのだから」と、グラミー賞を厳しく批判した。

 2019年にも、米ローリングストーンズ誌をはじめ多くの米国メディアが、「ツアーを成功させ、米国で最も売れているアーティストであるBTSを、グラミー賞は(音楽で)ノミネートすらしなかった」と批判している。

 全米で波紋を呼びARMYを憤慨させた風刺画騒動だが、一方のBTSは落ち着いている。メンバーはこれまでずっとそうして来たように、1日も欠かさずダンスの練習に励み、曲を作っているよう。独自制作しているバラエティー番組『走れバンタン』でも、いつものように可愛くて面白い一面を見せてくれている。

【趙章恩】
ジャーナリスト。KDDI総合研究所特別研究員。東京大学大学院学際情報学修士(社会情報学)、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。韓国・アジアのIT・メディア事情を日本と比較しながら分かりやすく解説している。趣味はドラマ視聴とロケ地めぐり。

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韓国発“慰安婦オンラインゲーム” 「R15指定」のプレイ内容と評価

2021年3月24日 07:05 NEWSポストセブン

「相手の立場に立ち膝を交えれば、過去の問題も賢明に解決できる」──3月1日に行なわれた「対日独立運動記念日(三一節)」の式典で、文在寅大統領は冷え切った日韓関係の改善を訴えた。

 だが、当の韓国からは、日韓の歴史をテーマにした「反日玩具」が今も続々登場している。

 昨年4月には、初代韓国統監の伊藤博文が民族主義者の安重根に暗殺された事件をブロックフィギュア化した玩具「独立軍ハルビン義挙」が発売された。韓国では歴史的英雄である安の逝去110周年を称えるために販売されたという。


 2018年には独島(島根県・竹島の韓国名)を舞台にしたすごろく形式のゲームも発売されている。プレイヤーはサイコロを振ってコースを進みながら、島のいたるところを訪れてミッションを果たす。ゲームのキモは、遊びながら「独島が搾取されてきた歴史」を学べる点だ。


 そうしたなかで“ついに登場したか”と話題になったのが、「慰安婦オンラインゲーム」だ。韓国情勢に詳しいジャーナリストの河鍾基氏が言う。

「慰安婦をテーマとしたR15指定の『ウェンズデー』というアドベンチャーゲームで、昨年12月にリリースされました。これまでのダウンロード数は不明ですが、オンラインで配信されており、日本をはじめ世界中でプレイすることが可能です」

 ゲームの内容は、過去に大日本帝国の慰安婦として働き、インドネシアのとある島の慰安所から唯一生き残った女性・スニが戦時中にタイムスリップして、慰安所で働く仲間たちを救うため孤軍奮闘するというもの。

 実際にゲームをプレイした河氏が指摘する。

「慰安婦だけでなく、捕虜施設での捕虜虐殺や強制労働にいたるまで、日本軍に関する様々な問題が登場します。軍属でスニに休養を取らせる優しい日本人も出てきますが、多くの日本兵は歯向かう捕虜を日本刀で切り殺すなど、残虐かつ高圧的に描かれている。

 全体的に、『日本兵はこんなに悪いことをした』ということを、ストーリーを通じて学習する構成です」


 開発には自己負担金のほか、韓国コンテンツ振興院の支援金1億1900万ウォン(約1140万円)が投じられた。

「ゲーム開発には慰安婦支援団体・正義記憶連帯の前理事長で公金横領疑惑のある尹美香氏が関与したと報じられた。実際に制作者は、毎週水曜に日本大使館前で開かれる慰安婦問題の抗議集会に着眼し、ゲーム名を『ウェンズデー』にしたと公言しています」(河氏)

 韓国内からは「ゲームとしての完成度が低い」という批判がある一方、「日本軍はもっと残虐だ」との声まで聞こえる。


※週刊ポスト2021年4月2日号

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「海外客ゼロ」の東京五輪 フェンシングや馬術はガラガラに?

2021年3月24日 07:05 NEWSポストセブン

 延期を乗り越え7月に開催される予定の東京五輪は、一筋縄ではいかなそうだ。現段階で、すでに大きな問題に直面している。

 開催するためには、やむを得ない判断なのか。政府と五輪組織委、東京都が、海外からの一般客受け入れを断念する意向と報じられた。その影響は計り知れない。まず問題になるのが、すでに販売済みの海外向けチケットだ。


◆都民が減収分を税金で肩代わり


 東京五輪は当初、1000万枚超のチケットを販売予定で、そのうち海外向けは90万枚程度が販売済みだった。組織委によれば、東京五輪のチケット収入は約900億円と見込まれている。過去の大会では全体の1~2割が海外販売分となっている。単純計算でも100億円規模の減収は免れない。

 五輪招致運動で推進担当課長を務めた国士舘大学客員教授の鈴木知幸氏によれば、「大会収支が赤字の場合、IOC(国際オリンピック委員会)と開催都市契約を結ぶ東京都が負担することになる」という。減収分は公費で穴埋めされるのだ。


◆フェンシング、馬術はガラガラ?


 競技会場となるスタジアムでも、異例の光景が繰り広げられることになる。元JOC職員でスポーツコンサルタントの春日良一氏が言う。

「海外客が全体の1~2割というのは、あくまで“平均値”の話です。海外から東京五輪のチケットを購入する場合、組織委が各国のオリンピック委員会(NOC)に配分したチケットを公式代理店を通して入手する。各代理店は、自分たちが担当する国の人気スポーツを踏まえ“この競技のチケットは多めに配分してほしい”と要望を出している。その配分は各国との交渉なので、日本ではマイナーでもヨーロッパなどで人気の高い競技は海外で多く販売されている可能性が高い」

 フェンシング、馬術、射撃、自転車競技、ハンドボール……これらの競技では“空席率”が高いかもしれない。


※週刊ポスト2021年4月2日号

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cat_1_issue_oa-newspostseven oa-newspostseven_0_gj8qj3sg41tg_大マスコミの「総務官僚接待」は菅長男やNTTよりひどい gj8qj3sg41tg gj8qj3sg41tg 大マスコミの「総務官僚接待」は菅長男やNTTよりひどい oa-newspostseven 0

大マスコミの「総務官僚接待」は菅長男やNTTよりひどい

2021年3月24日 07:05 NEWSポストセブン

 菅義偉・首相の長男・正剛氏ら東北新社幹部による総務官僚接待問題では、同社が放送法に規定された外資規制に違反して衛星放送の事業認定を受けていたことが発覚し、接待の目的は、事業認定をめぐって総務省に便宜をはかってもらうことだった疑惑が一層濃厚になっている。

 新聞・テレビは連日、東北新社とその後に発覚したNTTによる接待問題を取り上げてはいるが、どうも歯切れが悪く、突っ込みが甘いと感じる読者も多いのではないか。

 それは、大マスコミ自身が触れられたくない“タブー”を抱えているからだ。新聞社やテレビ局は、自分たちこそが総務官僚接待の大先輩だと知っている。その前線に立っていたのが「波取り記者」だ。民放キー局の報道幹部が明かす。

「テレビ局は総務省から様々な認可を得なければならない。そのため、各社は総務省の記者クラブに“波取り(なみとり)”と呼ばれる記者を置いている。『電波を取ってくる役目』だからそう呼ぶ。彼らは本社の電波を担当する部署などから送り込まれる社員で、肩書きこそ“記者”だが、普通の取材はしないし記事も書かない。それでも記者クラブに登録しておけばフリーパスで総務省に出入りできる。報道を目的に取材する我々と違い、電波行政に関する情報を収集して上司に報告するのが役目です」


 まさに正剛氏が果たしたのと同じ、総務官僚に取り入るのが任務なのだ。波取り記者は、テレビ局だけではなく、系列テレビ局を持つ大手新聞社からも送り込まれているが、その存在は読者・視聴者には隠されている。具体的にどんな仕事ぶりなのか。全国紙のベテラン記者が語る。

「私が総務省担当だった時は、記者3人のうち1人が“波取り”でした。彼らは大臣や幹部の会見にも出席するから、見た目では区別がつかない。記者クラブで隣の新聞社のブースに見慣れない顔がいたから、知り合いの記者に『あれは誰?』と聞くと、『波取りですよ。鬱陶しいですね』と。誰が波取りなのかは、他紙の記者でもなかなかわかりません」


 しかし、総務官僚への食い込みぶりは報道記者よりはるかに深い。総務省には電波行政に関わる多くの審議会や研究会が置かれ、制度の見直しなどが議論される。そうした会議は記者シャットアウトで、終了後に「囲み取材」で担当の役人によるレクチャーが行なわれることが多いため、報道記者たちは会議室の前で聞き耳を立てて待つ。ところがその時、“波取り”はすでに会議室の中にいるのだ。

「会議が終わると、波取り記者が役人と一緒に出てくることがある。記者が入れないはずの会議に出席しているわけです。彼らはそのまま役人のレクにも出るが、会議に参加してすべてを知っているから、質問せずに聞いているだけ。しかも、中で見聞きした情報を彼らが記事にすることは絶対ありませんし、私たちにも教えません」(同前)


 それだけに一般の記者にとっては目障りな存在のようで、時には衝突することもあるという。別のベテラン新聞記者の話だ。

「こんなことがあった。総務省から衛星放送の新規参入枠を広げるという方針が出た時、記者会見で社の上層部の意向を受けた“波取り記者”の一人が、規制緩和に否定的な質問をぶつけたことがある。さすがに国民の感覚とかけ離れていたので、クラブの幹事社の記者が『“書かない記者”は出て行ってくれ!』と制止した」

 波取り記者が最も重要視するのが、総務省の人事情報と電波行政に力を持つ自民党議員の動向だという。新聞社やテレビ局が電波の認可や規制政策で有利な立場を得るには、どの役人が出世するかをいち早くつかんで食い込み、障害になりそうな政治家がいれば懐柔する必要があるからだ。そうした役人、政治家と社の幹部をつなぐのも彼らの重要な役目になっている。

 かつて大蔵省(現・財務省)を「ノーパンしゃぶしゃぶ接待」漬けにした銀行のMOF担社員とやっていることは変わらない。ある波取り経験者がこう告白する。

「我々は交際費が使えるわけではないので、MOF担のような豪華な接待はできない。官僚と食事をしながら取材することがあっても、せいぜい居酒屋の個室程度です。ただ、一般の記者と同様、会社のハイヤーは使えるから、官僚が政治家と会合する際にハイヤーで送迎してどんな話だったか聞き出したり、電波行政について会社の考えを伝えたりはしました。肩書きは記者ですから、たとえ官僚と会食しても公務員倫理規程には抵触しない」

 国民の負託を受ける「報道」を名乗って、その実、自社の私利私欲のために官僚接待に明け暮れるとは、東北新社やNTTより悪質だ。

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