シンガーに女優、ビジネスウーマンと、様々な顔を持つリアーナは2019年5月、ルイ・ヴィトンやディオールなどを傘下におくラグジュアリーブランド界の大御所LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)社の下、ファッションブランド「Fenty」を設立。しかし今回、そんなLVMHとのブランド運営を休止することを発表した。
FentyとLVMHは今月10日、共同の声明を発表。次のように綴った。
「リアーナとLVMHは、状況が改善するまでヨーロッパを拠点とする既製服のラインの運営を休止することといたしました」
両者が運営の休止に合意したのは、新型コロナウイルスのパンデミックが主な原因だったと報道されている。業績低下に加え各国間で渡航禁止命令が敷かれることとなり、製造はイタリアで行っているにもかかわらずリアーナがアメリカから出ることが出来ない、といった状況が続いたことが一因とされている。
またこの知らせを聞いた人々は、同ブランドが業績不振に陥ったのも無理はないとリアクション。「リアーナ自身は既製服を購入できるような人かもしれないけど、彼女のファン層はZara(ファストファッション)を買うような人たちが多いはず。そのあたりの計算を誤った」と、Fentyの洋服は価格帯が高すぎたことを指摘していた。
Very sad but not surprised about the closure of the LVMH/Fenty Fashion house. Rihanna may be a ready to wear girl but her fans are largely the Zara set. Total miss in scale. There was a mid-market that was sorely overlooked. https://t.co/Y71tYlwdaP
— SHAAANAAAN (@shannboogie) February 10, 2021
とはいえ、これでリアーナとVMHのパートナーシップが完全に解除されたというわけではない。両者は休止の声明に続き、「(LVMHと提携している未公開株式投資会社の)Lキャタルトンが、「Savage X Fenty」に出資することが確定となり、LVMHとリアーナは、Fenty エコシステムの成長と長期的発展という目標に専心することを再確認するため、コスメ、スキンケア、ランジェリーに焦点を当てることといたします」という、今後のビジョンに関する声明も発表したのだった。
MTV NEWS