ビリー・アイリッシュが、待望の2ndアルバム『Happier Than Ever』を発売し、自身が監督した表題曲「Happier Than Ever 」のミュージックビデオを公開した。
「Happier Than Ever」は、前半の爽やかなアコースティックのペースから、後半のギターが効いた盛り上がりのある曲へと展開していく。この曲のトーンの変化を視覚的に反映している同MVでは、ビリーが電話で元恋人に愚痴をこぼしているところから始まり、突然、天井から水が滴り落ち、部屋の照明が点滅する。映像の最後には、ビリーは沈みかけた家の屋根の上で歌詞を口ずさみながら、溜まっていた感情をすべて吐き出し、次ように歌う。
「共感できないよ、全く / 私は自分をそんな目に遭わせたりしないから / あなたのせいでこの街が嫌いになった / それに私はあなたの悪口を インターネットで言ったりしない / 誰にも悪く言ったことはない / そういう悪口って見苦しいから / あなたは私のすべてだった なのにあなたは私を悲しませただけ」
アーティストとしてわずか数年で大スターになってしまった彼女が感じた悲しみや虚しさが、一気に感じ取れる内容となっている。
ニューアルバム『Happier Than Ever』には、鋭いウィット、日常の観察、秘密、逃避が織り交ぜられながら、現代社会を生き抜く複雑な人間とは何かという探求が収められ、これまでで最も生々しく、最も告白的な作品となっている。
このアルバムのエッセンス、アートワーク、テーマカラーは、彼女のお気に入りのアーティストであるジュリー・ロンドン、フランク・シナトラ、ペギー・リー、そして彼らが君臨した1950年代から60年代の「黄金時代」からインスピレーションを得ている。16曲入りの本作は、デビューアルバムと同様、外部のソングライターやプロデューサーを起用せず、19歳のビリーと彼女の唯一のコラボレーター、そして実の兄であるフィニアスの2人だけで制作されている。
このアルバムは、リリース早々、日本のApple Musicにおいて、ストリーム総合アルバムランキング1位を獲得した。
MTV NEWS