ニルヴァーナでドラマーを務めていたデイヴ・グロールが、1994年にロックバンド、フー・ファイターズを結成してから27年––9月12日(現地時間)に授賞式が開催される予定の「2021 MTV Video Music Awards」(以下 VMA)にて、世界の音楽史に名を刻む偉大なアーティストに贈られる特別賞「グローバル・アイコン賞」を受賞することが決定した。
2021年は、フー・ファイターズにとって間違いなく忘れられない年となることだろう。というのも、バンドは5月に「ロックの殿堂(The Rock & Roll Hall of Fame)」の「パフォーマー部門」に殿堂入りすることが確定。10月30日にオハイオ州クリーブランドにて記念式典が開催されるのだが、その直前である9月12日に一足早くVMAの「グローバル・アイコン賞」を手にすることとなる。
「グローバル・アイコン賞」は、音楽業界やその他の業界においてユニークなレベルで世界的な成功を納め続ける、多大な影響力を持ったアーティストやバンドに贈られる賞で、これまでに、クイーン、ホイットニー・ヒューストン、エミネム、グリーン・デイ、U2などが受賞している。
🚨 BREAKING NEWS 🚨@FooFighters will receive the Global Icon Award at this year's #VMAs
— Video Music Awards (@vmas) August 19, 2021
Witness History in the Making. Sunday, September 12 on @MTV 🌎🤘 pic.twitter.com/uOKDRi4jRm
9月の授賞式では、フー・ファイターズはスペシャル・パフォーマンスも披露することが決定!バンドはこれまで、ヨーロッパ最大級の音楽授賞式「MTV Europe Music Awards」では出演者として圧巻のパフォーマンスを何度も披露してくれたが、VMAの舞台に立つのは2007年以来となる。
とは言え、バンドとVMAの間には長い歴史がある。1996年に初ノミネートを果たしているバンドは、2011年に楽曲「Walk」で「最優秀ロック・ビデオ賞」を獲得。本年のVMAでは、昨年11月にリリースしたシングル「Shame Shame」で「最優秀ロック・ビデオ賞」、「最優秀撮影賞」、「最優秀振付賞」の計3部門にノミネートしている。
ニルヴァーナ時代からのファンだけでなく、現代の若者の間でも大変な人気を誇るフー・ファイターズ。その秘訣は、常に全力で音楽と向き合う彼らの姿勢にあるのかもしれない。デイヴは2009年にMTV Newsのインタビューに応じた際、音楽活動にかける想いについてこう語っていた。
「俺たちにできることなんて、一時的なもんなのさ。こういうものは、永遠に続きはしない。一度に1枚のアルバムを作る。アルバム1枚作る度にこう思うんだよ、“もしこれが最後のアルバムになろうが、俺は構わない。最高の時間だったから。素晴らしい作品になった”ってね。かといって、新しいアルバム作りを止めることはない」
2021年は、「アメリカ同時多発テロ事件(911テロ事件)」から20年という節目を迎える。そのため今年のVMAは、非営利団体「9/11 Day」と協力し、911テロ事件で被害に遭われた方々を追悼するとともに、改めて事件への意識を高めよりポジティブな行動を起こしていけるようにと、世界に向けてメッセージを発信するイベントとして開催される。
「2021 MTV VMA」は、現地時間で9月12日(日)にニューヨークのバークレイズ・センターにて開催予定!
MTV NEWS