現在世界規模で猛威を振るっている新型コロナウイルス。先日はシンガーのピンクが3歳の息子共々感染した時の恐怖の体験談を涙ながらに告白し話題となっていたが、イギリス人シンガーのサム・スミスもまた、このウイルスに牙をむかれたアーティストの1人なのだという。
実際には検査を受けなかったため本当に新型コロナに感染していたかどうかの確認はしていないそうだが、妹と一緒に住んでいた期間中にコロナの症状が出ていたと、Apple Musicとのインタビューで次のように話す。
「検査は受けなかったけど、コロナに感染してることはわかってた。コロナの症状についてまとめられた記事を読んだ限り、自分の体に起こっていた症状と一致していたの。だから間違いなく感染してたと思う」
サムが感染症状を自覚したのは、イギリスで感染の拡大が深刻化する直前の時期であったという。また自分が感染した約1週間後には、妹の体にも症状が出始めたそうで、残りの家族を守るため、二人は3週間ほど隔離生活を送ることに。
「けっこう年を取った祖母がいるから、リスクを負いたくなかったんだよ」「ちょうどイギリスでロックダウンが始まる頃に完治したんだよね」
さらにサムは、コロナに感染してた時の自身の状態について、こう続けた。
「感染して最初の2週間は、“歌を歌いたい。自分の曲は歌いたくないし、その様子を録画するのも嫌だけど、とにかく家の中を歩き回って歌を歌いたい”って感じだった」「だからリビングルームに座って、コリーヌ・ベイリー・レイの古い曲に合わせて歌ってた。昔歌うのが大好きだった彼女の曲をね。それからスティーヴィー・ワンダーの過去の曲も。すごくいい気分になるんだこれが。だけどそういう気持ちも、そのさらに1週間後には完全になくなってたね。歌なんて歌いたくなくなっちゃったんだ」
またサムは、このパンデミック騒動を受けてニューアルバムの発売延期を決めた件について、次のようにその理由を説明した。
「この2年間は、私の人生がガラッと変わった2年間だった。今では新しいことにチャレンジするのが当たり前になってる」「『To Die For』の曲のタイトルが、何だかしっくりこなくなっちゃったんだ」「この騒動が終わり次第、もしくは自分の気持ち的に正しいタイミングだと思う時が来れば、いつでも新しいアルバムをリリースする準備は出来てるよ。アルバムはもう完成してるから」
しかし、当初予定していた収録曲に若干変更が出るようで、「「Dancing with a Stranger」と、それから「How Do You Sleep」と「To Die For」も、アルバムに入れるかはわからないや。多分その3曲はアルバムに入れないで、新しいものを作るかも。そしたらこのアルバムは全く新しい作品になるね」と、明かしていた。
MTV NEWS