テイラー・スウィフトは、自身の手元から原盤権が離れてしまった過去のアルバムについて昨年から再録作業に入っており、その第一弾となる『Fearless』の新バージョンは、今年の4月にリリースされた。そして今回テイラーは、2012年リリースのアルバム『Red』の再録バージョンを今年の11月19日にリリースすることを発表した。
18日(現地時間)にアップしたSNS投稿の中で、テイラーは『Fearless』の新バージョンについて告知。本作には、テイラーによるオリジナル曲が合計で30曲収録されているのだという。また、その中の1曲は尺が10分もの長さになっていることも告白。テイラーと共同作曲のリズ・ローズは以前、『Red』収録曲の「All Too Well」はもともと10分の曲であったことを明かしていることから(オリジナル版では約5分半の曲として収録されている)、どこも削れていない完全なる形の「All Too Well」が収録されているのではないかと予想されている。
新作の告知をするにあたり、テイラーは投稿の中で「heartbroken(失恋)」という言葉を頻繁に用いて、アルバムのコンセプトをこう説明していた。(一部抜粋)
「私は常に、失恋をした人にとって世界は全く違う見え方をするようになると説いてきた。別の軸を中心に本来とは違うスピードで回り始める。一瞬の間で、時間が過去に戻ったり、前に進んだりするの」「失恋をすると、一日の中で何千という小さな感情が沸き起こる。慣れ親しんだ声が聴きたくてつい電話をかけたくなるけど、そういう衝動をなんとか抑えようと奮闘する。失恋の世界では、瞬間の心の強さ、独立心、向こう見ずな暴走が、悲しみや硬直した脆弱性、絶望感なんかと共に複雑に絡み合っている」
「自分の未来が、回り道をしながら常に過去へと帰っていく様子を想像してみて欲しい。つまり、これが言いたいの、私は次なるアルバムとして、自分のバージョンの『Red』をリリースする予定よ」
「新たに平和な生活を求めるように、私はスタジオに通っては異なるサウンドやコラボレーターたちとの実験を繰り返した。自分の考えをきちんとこのアルバムに注ぎ込めているのかどうかはわからない。何千通りもの声が情熱的な連帯の中で歌詞を歌い返してくるのを聞きいたからなのか、それとも単に時間の問題だったのか、結局は途中でこの道をたどることになった」
「時には、心の中に描いていることについて何度も何度も何度も口に出して話をすることが必要なの。まるで、友達が元恋人のことについて話をしたくて、夜中に電話をかけてくるのと同じようにね。どうしても、曲を書かずにはいられなかったのよ」
MTV NEWS