現地時間で7日、英国王室のヘンリー王子とその妻であるメーガン妃が米トーク番組司会者オプラ・ウィンフリーのインタビューに応じ、その様子が放送された。インタビューの内容の一部についてはすでに日本でも報道されており、英国王室の実態について暴露する二人のもとには世界各国から様々なリアクションが寄せられている。
本記事では、インタビューの中で語られたいくつかの内容を簡単にまとめ、またそれぞれの主張に対しこれまで寄せられている反論についても紹介していきたい。
メーガン妃は“英国王室とは何なのか”を知らなかった
英国王室なるものが存在することは把握していながらも、君主制について、また王室が担う役割について「詳しくは知らなかった」と暴露したメーガン妃。「夫のことをネットで調べたりしなかったわ」「王室が担う仕事が何なのか、すべてを理解していなかったの」と語った。
これに対し異論を唱えたのは、メーガン妃の異母姉であるサマンサ・マークルだ。8日にオーストラリアのラジオ番組『Fifi, Fev & Nick』に出演したサマンサは、メーガン妃は事前に君主制について学んでいたどころか、ダイアナ妃を真似ようとしていたと明かしたのだった。
結婚式の3日前に二人だけで密かに結婚していた
二人が2018年5月19日にウィンザー城の聖ジョージ教会で挙げた結婚式の様子は、カメラを通してイギリスだけでなく世界各国へと放送された。しかし、実はこの結婚式の3日前に自宅の庭で二人だけで密かに結婚していたというメーガン妃。カンタベリー大主教に式を執り行ってもらい、「私たち3人以外にそのことを知る人はいない」と明かしたのだった。
しかし、この発言に対して教会の関係者は、「式は、教会か、特別なライセンスを持つ特定の場所――大聖堂やチャペル、もしくは病院といった場所で挙げ、聖職者に執り行ってもらう必要があり、また証人が最低でも2人は必要になる。そのすべての条件を満たさない場合は正式な結婚として認められない」とTMZの取材に対し語っており、ヘンリー王子とメーガン妃の“秘密の結婚式”は無効である可能性が高いとされている。
結婚式の準備をめぐってキャサリン妃に泣かされたメーガン妃
司会者のオプラ・ウィンフリーから「キャサリン妃を泣かせたことがあるか」と問われたメーガン妃は、「その逆ならある(自分がキャサリン妃に泣かされたことならある)」と回答。結婚式でフラワーガールが着るドレスについて意見の食い違いがあったのだと説明した。
「(私が泣いてしまったから)キャサリン妃は謝罪のお花と手紙を送ってきてくれたわ。私が彼女でもきっと同じことをしてた。誰かを傷つけてしまったのなら、責任を取らないとだから」
息子アーチーくんの肌の色を懸念する声
メーガン妃はヘンリー王子との第一子となる男の子アーチーくんを2019年5月に出産した。しかし、生まれてくるアーチーくんについて、妊娠時期には王室のメンバーから次のような発言があったことを明かした。
「まだアーチーがおなかにいたとき、王室では“生まれてくる子の肌の色はどれだけ黒いのか”と懸念する声があがっていたの」
ヘンリー王子に対しこの発言を行った人物について、「名前を言えば、その人物に大きなダメージを与えることになる」と、具体的な名前は明かさなかった二人。インタビュー後、司会者のオプラ・ウィンフリーは独自の調査を行ったようで、8日の朝に出演したCBSの番組『This Morning』の中で、「エリザベス女王とフィリップ殿下による発言ではない」と断言。「ヘンリー王子は名前を明かさなかったけど、自分の祖母(エリザベス女王)と祖父(フィリップ殿下)の発言ではないことだけは明確にしておきたかったみたいよ」と説明していた。
メーガン妃は自殺願望を持っていた時期もあった
王室のメンバーという慣れない立場に置かれ、イギリスの現地メディアからは毎日のように非難されていたメーガン妃。そうした日々を送るうちにすっかり気を病んでしまったようで、自殺を考えるようになったと告白。
「もうこれ以上生きていたくないと思うようになったわ。願望はとても明白で現実であり、恐ろしかった。その気持ちを常に抱くようになったの」「いっそ死んでしまったほうが他の人にとってもいいのではないかと思ったこともあったわ」
こうした心の葛藤を経て、夫ヘンリー王子に打ち明けることにしたメーガン妃。セラピストなどプロの力を借りて問題を解決しようと試みたものの、王室に相談すると、「それはできない。王室にとって良いこととは言えないから」と、要望を拒否されたのだと明かしていた。
ヘンリー王子の電話に出なくなったチャールズ皇太子
ヘンリー王子とメーガン妃が昨年1月に「英国の高位王族の地位から退く」という発表を行った直後、チャールズ皇太子はヘンリー王子の電話に応えなくなったと、ヘンリー王子は暴露。その理由について聞かれると、「なぜなら、その時点でもう僕は自分のことは自分で対処しなくちゃいけなかったからだ。家族のためにやらなくちゃいけなかった。誰にとっても驚きだったと思う。こうなってしまったことは悲しいけど、自分や妻、そしてアーチーのメンタルヘルスのために行動を起こさなくちゃけなかったんだ。何もしなければその後どうなるか、僕にはわかってたから」と答えていた。
“子供は2人以上は作らない”という決断
現在第二子である女の子を妊娠中のメーガン妃。出産は今年の夏を予定しており、赤ちゃんの誕生を待ちきれない様子の二人であるが、メーガン妃は「子供は2人だけでいい」と、これ以上家族のメンバーを増やす気はないと明かしたのだった。
MTV NEWS