現地時間で2月26日、今や世界的スーパースターとして若い世代を中心に人気を集めるビリー・アイリッシュのドキュメンタリー作品『ビリー・アイリッシュ: 世界は少しぼやけている』がApple TV+にて公開となった。
同作品は、シンガーソングライターのビリー・アイリッシュが世界的スーパースターに成長するまでを描いた、新しい時代の到来を告げるストーリーになっている。ドキュメンタリーで数々の賞に輝くR・J・カトラーが監督を務めた本作は、類稀なる才能をもったティーンエイジャーの素顔を掘り下げ、若干17歳にしてミュージシャンとして北米・欧州ツアーを敢行、ステージに立ち、家族と共に自宅で暮らすかたわら、作曲やレコーディングを行い、デビューアルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』を発表するまでの道のりを描いている。
特にファンにとって嬉しかったのは、この作品でビリーの素顔に迫ることができたことだろう。普段はなかなか私生活について公に語らないビリーだが、同作はビリーの私生活にも密着しており、これまでビリーが明かしてこなかった一面を見ることが出来るようになっている。
そして何よりも驚きだったのは、ビリーが自身の交際歴を公表したことだ。
ビリーは過去に7:AMPという名義で活躍するラッパー、ブランドン・アダムスと交際していたのだが、作中ではそんな二人が交流する姿もカメラに収められている。
ブランドンのことを「Q」と呼んでいたビリーは、電話越しに「大好きよ。あなたのことをすごく愛してるの」と愛の言葉を囁く。しかし、ドキュメンタリーの撮影が終わるころには、二人は別々の道を行くことを決意する。
「私がただ幸せじゃなかったの。彼が望んでたことを私は望んでなかったし、それが彼には申し訳ないなって思ったの。私が思うに、自分がすごく夢中になれるものがあっても相手がそれをどうでもいいって思っているなら、その人とは別れた方がいい。それじゃ自分が可哀そうだから。相手もね。私たちには努力が足りなかった。なんていうか、“ねぇ、自分自身を愛してあげられるだけの愛情もない人が、私のことを愛せるわけがない。あなたは私のことを愛してないわ、あなたはそう思ってるみたいだけど”って感じだったの」
「私は彼のことを愛してるけどね、だからすごく辛かった。まだ彼に未練があって、新しい恋を見つけられてない。彼に対する愛情はずっと持ち続けてきた。彼と離れていた時、“ワォ、彼のことがすごく恋しい。一秒たりとも彼のことを考えない時なんてないのに、彼の望むことを私は望んでなくて、私の望んでることを彼は望んでないんだ”って気付いたわ。彼を“治したい”とは思ってないの。そんなことできない。もうやってみたの」
別のシーンでは、「バレンタインデーをどう過ごしたか」と聞かれたビリーが、Qからは何も貰えなかったと、こう語ったのだった。
「まだ何も貰ってないの。バレンタインデーの前夜には、すごいそっけない態度を取られたわ」「友達と旅行に行くって言われたの。だから、“あっそう、楽しんでね。私のことはいいから。私はすごく惨めなのに、あなたが恋しい。私と話をしてくれたらいいのにと思ってる。だって私には他に話せる人がいないから”って言ったわ」
MTV NEWS