今月24日、現地時間で2021年1月31日に開催される「第63回 グラミー賞」について全ノミネーションが発表となった。すると、今年3月に最新アルバムをリリースし全米公式チャートで初登場1位を獲得するなど、社会現象となるほどヒットを飛ばしたザ・ウィークエンドは、自身がどの部門にもノミネートされていないことを「不正」と呼び抗議。
The Grammys remain corrupt. You owe me, my fans and the industry transparency...
— The Weeknd (@theweeknd) November 25, 2020
また、最新アルバム『Changes』が「最優秀ポップ・アルバム賞(ボーカル)」にノミネートしたジャスティン・ビーバーも、「『Changes』はポップ・アルバムではなく、自分はR&Bアルバムのつもりで制作した」と、アルバムのジャンルの分類が間違っていると不満の声をSNS上で発信した。
すると、過去にグラミー賞について批判的なコメントをしたことがあるドレイクも、今回のウィークエンドの意見に同調。インスタグラム・ストーリーズに「インパクトのある音楽とこういうアワードにノミネートする音楽が必ずしもイコールではないということに毎年驚かされるけど、そろそろもう、いちいちビックリするのは止めないか」「間違いが正されるのを僕らは期待するけど、どうやらこういう組織は自分たちのやり方を変える気はないみたいだし」と綴り、改めてグラミー賞の在り方を非難したのだった。
さらにこれに続き、シンガーのホールジーもグラミー賞に対して一言。次のように辛辣な言葉を並べて、率直な意見を述べたのだった。
「グラミー賞は、つかみどころのないプロセスなのよね。プライベートなパフォーマンスの“舞台裏”について語り、相手にすべく“正しい人たち”は誰なのかを把握し、噂の秘密経路を介してキャンペーンを行い、れっきとした賄賂も曖昧な定義を以て“賄賂ではない”と言い張りながら、そういう人たちと“握手”や“賄賂”を交わす」「ザ・ウィークエンドは、もっと評価されるべきだったわ。それから、私のアルバム『Manic』もよ。自分でこういうことを言うのは見苦しいかもしれないけど、私にとってはすごく気になる問題なの」
「来年のグラミー賞にノミネートを果たした才能ある友人たちのことは、本当に嬉しく思ってる。でもそれと同時に、システムの透明性がもっと増し、改革されることを願ってるわ。まぁ、この投稿で私はグラミー賞のブラックリスト入りになっちゃうのは目に見えてるけど」
MTV NEWS