2020年のグラミー賞にて、女性初、最年少で主要4部門を独占し、合計5冠に輝き一躍世界的シンガーへと転身したビリー・アイリッシュが、英VOGUEの6月号の表紙で見せた写真を通してインスタグラムの新記録を打ち立てた。
ビリーと言えば、オーバーサイズな服に身を包むスタイルが特徴で、前述のグラミー賞含む様々なイベントのレッドカーペットでもそのスタイルを貫き通してきた。
ビリーは以前より自身のボディーイメージに関する辛辣なコメントを世間の人々から浴びせられており、その度に「この世界は私についてのすべてを知る必要はないから、体型を晒すつもりもない」、「“こういう服を着るべき”という意見を私は受け入れない」といったコメントを発し闘い続けてきた。
しかし今回、英VOGUEの最新号で表紙を飾ったビリーは、これまでとは全く違う新たな一面を披露したのだった。
ネオングリーンと黒のツートーンカラーのヘアスタイルを止め、最近ではブロンドのニュールックをインスタグラムで披露していたビリー。今回公開となったカバーフォトでは、その美しい髪にウェーブをかけ、様々なスタイルのコルセットに身を包んだビリーが強いまなざしでポーズをとっている。
ビリーは自身のインスタグラム上にも、これらのカバーフォトを投稿。すると、一番最初に投稿した表紙の画像がたった6分間で100万いいねを叩きだし、「歴代最速で100万いいねを獲得」という新記録を樹立したのだった。
長いこと肌の露出に対して抵抗する姿勢を見せていたビリーだが、一体どのような心境の変化で今回の表紙撮影に臨むこととなったのか――同誌のインタビューの中で、ビリーは次のように語っている。
「突然肌を露出することに決めると、偽善者だとかお前は単純だとか尻軽女だとか言われたりする。もしそうならば、私は自分を誇りに思うね。私も世の中の女性たちも皆あばずれで、それが何だって言うの?」
「それを覆して、エンパワーすればいい。自分の体型や肌を見せたり、もしくは全く見せないからといって、その人が尊敬されなくなるということはあってはいけない」
「きっと世間の人からは、“ボディー・ポジティブを説くならどうしてコルセットなんか着るんだ?”とか言われそうよね。“どうしてありのままの体型を見せないんだ?”って。でも私が思うに、皆別に自分の着たいものを着ればいい。全ては、どういう格好をしたら自分の気持ちが良くなるかという点だと思う。もし整形をしたいなら、やったらいいよ。もしも他人が“そのドレスを着るには君の体は大きすぎる”ってコメントしても、自分は着たいと思ってるドレスなら、着ればいい。そういうことはもう気にしちゃいけない。自分で“いい感じ!”って思えるなら、ホントにいい感じってことなんだから」
「私は今回のカバーフォトをすごく気に入ってるし、撮影も楽しかったよ」
MTV NEWS