昨年11月13日に楽曲「Therefore I Am」をリリースしたビリー・アイリッシュ。同時公開されたミュージックビデオは公開後わずか6時間で400万回再生をたたき出し、その注目度の高さを見せつけた。
今回、そんなビデオの舞台裏ストーリーを紐解いたメイキング映像「The Making of 'Therefore I Am' | Vevo Footnotes」が公開に!ショッピング・モールで撮影されることとなった経緯や作品にまつわる裏話が、ビリーのコメントとともに解説されている。
――以下、映像の和訳――
「Therefore I Am」のビデオは、2020年11月にリリースされました。
楽曲のタイトルは、フランス人哲学者であるルネ・デカルトからの有名な引用「I think, therefore, I am(我思う、ゆえに我あり)」からきています。
同曲はビリーの兄フィネアスによってプロデュースされ、ビリーとともに共同で作詞・作曲が行われました。
2人はこの曲を自宅隔離中にレコーディングしましたが、作詞の過程は2020年1月から始まっていたのです。
「私達は、色んな方法で曲作りをしている。ピアノやギター、ウクレレから始まることもあれば、曲のメロディーや歌詞から始まることもあって、ビートとかそういうものから始まる場合もあるの。時間をかけて良いものを作っていくだけ。この曲はこういう気持ちになったから。」ーービリー・アイリッシュ
ビリーは同曲の監督を務めていますが、彼女にとって、自身のMVの監督を務めるのは、これが初めてではありません。楽曲「Everything I Wanted」と「Xanny」のビデオのビジュアルも彼女が手掛けました。
彼女がプレッツェルを盗み食いするシーンでは、実はそれを直接口にはしていません。1日中ショーケースの中にあったものなので、食べるのには古くなりすぎていました。
このビデオは、ロサンゼルスのショッピング・モール「グレンデール・ガレリア」で、一晩かけて撮影されました。
撮影のアイディアは、ビリーと彼女のマネージャーが、ドライブスルーのスターバックスを訪れた際に思いついたものだったのです。
「この曲に本当にふさわしいビデオとはどんなものなのか、1日中かけて考えたけど、誰も全く思いつかなくて。いつもなら私が曲について考える時、すぐに頭の中にイメージが沸くんだけどね。でもどういうわけか、この曲のビジュアルが思いつかなかった。それで私達は丸1日かけて、頭を悩ませていたわけ。それでスターバックスで待っている時に、マネージャーと『ショッピング・モールで撮影するのはどう?』って思いついたんだ」ーービリー・アイリッシュ
ショーケースに並んだドーナツを盗むのは、ビリーのお気に入りのシーン。
彼女はまた、ソウルを拠点に展開するブランド「スクート」によるデザインの衣装を着ています。
「Therefore I Am」のビデオの全編が、ビリーの母親のiPhoneによって撮影されました。
ビリーは撮影前に、このモールへ数回偵察に来ていました。
「最初にモールを偵察しに来た時、ビデオ全体のイメージが頭に浮かんだの。それでみんなに、全てのショット、全てのポーズ、全てのズームイン、詳細なカメラの動きを叩き込んで、そこから順に撮影していったわけ。すごく楽しかった。」ーービリー・アイリッシュ
ラストのシーンでビリーを怒鳴りつける声は、ビリー自身の警備員によるものです。
MTV NEWS