今月2月に急逝したマイケル・グディンスキーを追悼するため、マイケルのために書き下ろした新曲「Visiting Hours」を披露したエド・シーランが、ステージ上で感極まり涙する場面があった。
マイケル・グディンスキーは、起業家としてオーストラリアの音楽業界を牽引してきた人物で、生前はエドとの交流も深かった。しかし現地時間で今月2日、マイケルは68歳で突如この世を去ることとなる。多くのアウトレット誌は、マイケルがメルボルンにある自宅で睡眠中に息を引き取ったと報じていたが、シドニーのラジオ局「2GB」は、心臓発作で亡くなったと伝えていた。
そして現地時間で24日、メルボルンのロッド・レーバー・アリーナにて、マイケルの追悼式が行われた。マイケルをとても慕っていたエドも式に参加し、参列した7千人のゲスト、そして生配信を見ていた視聴者の前で、マイケルのために書き下ろした新曲「Visiting Hours」をパフォーマンスしたのだった。
演奏に先立ちエドは、こうスピーチをしていた。
「ロックダウン中の僕にはギターがあって、良いことも悪いことも、なんだって曲にして対処してきた。この曲は、つい先週書き上げたものだよ」
この「Visiting Hours」は、天国へと召されたマイケルを恋しく思う気持ちを歌った曲で、「天国にも面会時間があったらいいのに / そしたら会いに行きたいな / いい報せとともにね / 彼女(エドの娘、ライラちゃんを指す)はどんどん大きくなっていく / あなたにも会わせたかった / 彼女が僕から学んでいることは / すべて僕があなたから学んだことなんだ」と、昨年の夏に誕生した第一子のライラちゃんの成長ぶりをマイケルに報告するような歌詞が続いている。
マイケルとの思い出を頭に浮かべながら演奏していたのか、エドはパフォーマンス中に感極まり、涙を流す場面もあった。
エドはこの日、「Visiting Hours」以外にも、マイケルとの思い出の曲として「Castle on the Hill」と「The A Team」もアコースティックセットで披露していた。
マイケルが亡くなった3日後の今月5日、エドは長文の追悼メッセージをインスタグラム上にアップ。次のように故人を悼んだのだった。(一部抜粋)
「マイケルは僕にとって、また彼を知る多くの人々にとってどれほど大切な人だったか、言葉にして説明するのが本当に難しい」「マイケルはまるで、“喜びの竜巻”みたいな人だった。彼のむちゃくちゃな鳴き声を聞いただけで、“あ、来たな”ってわかるような感じで、彼がその場に現れたんだって認識した途端にその場がワクワク感で満たされるような、そんな人だった。彼のエネルギーはすさまじく、また、彼に関わった人はみんな、“自分は彼にとってとても大切な人なんだ”って思わずにはいられなくなる、そんな不思議な力が彼にはあった」
MTV NEWS