パンを食べたら別の生き物に!?
2000年代前半に約6年間連載された人気マンガ『焼きたて!!ジャぱん』(著:橋口たかし)。2004年10月にはアニメ化も果たしています。主人公・和馬が世界中に愛される日本独自のパンを創ろうとするストーリーは、熱くて王道的な展開。一方でパンを食べた際のユニークなリアクションや、個性的すぎる敵などの迷シーンが話題になることも……。
まず『焼きたて!!ジャぱん』のカオスキャラとして有名なのがヒューパンです。ヒューパンとは、人の心を支配するパン・魔王によって人間が変化させられた化け物のこと。体中の部位がパンに置き換わった独特な見た目は、普通の料理マンガのキャラクターとは思えません。しかも和馬の憧れの人である霧崎雄一がヒューパン化してしまうのは、かなり衝撃的だったのではないでしょうか。
またパンを食べた人のリアクションも、『焼きたて!! ジャぱん』がぶっ飛んでいると言われる要因のひとつ。おいしさに感動してオーバーリアクションをするのは料理マンガあるあるですが、『焼きたて!! ジャぱん』ではパンを食べた人が別の生物に変化することもあります。人間がモナカなどに変わった絵面は、ギャグマンガ並みにシュールです。
ほかにも最終回ではメインキャラの河内恭介が、パンを食べて「STREET FIGHTER」シリーズのダルシムらしき姿へ変わります。さらに河内は陸地を浮かせて世界を水没の危機から救った上、ダルシムのまま「なんやて!?」と言うコマで連載が終了します。
料理マンガらしからぬラストは、未だに伝説の最終回という声が絶えません。俳優の菅田将暉さんも2021年4月26日に放送された『菅田将暉のオールナイトニッポン』で、忘れられない最終回として『焼きたて!!ジャぱん』の名前をあげていました。
(マグミクス編集部)
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