「未知との出会い」は喜びにつながる
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ーーケイというキャラクターは、「科学漫画サバイバル」シリーズの読者にとっておなじみですが、役柄はすぐにつかめましたか?
石田彰さん(以下敬称略)キャラクターの役割がはっきりしているので、早めに理解できたと思っています。
ーーケイに共感できるポイントはありましたか。
石田 初対面のノウ博士に対して不躾な態度を取るジオをいさめるところなど、ちゃんとした人であると感じられたのが良かったです。
ーー映画では登場人物が絶叫するシーンが多く、驚きが連続するストーリーです。主人公たちの冒険をもり立てるのにどんな工夫をされたのでしょうか。
石田 ジオが常に全力で頑張っているので、ケイもそれに見合う熱量でサポートしているのが伝わるよう、「全力」ということを意識しました。
ーー「サバイバル」シリーズに通ずる、学ぶことの楽しさについてコメントをください。
石田 初めて「知らない」ことに出会うと、興味を持つ前に思わず拒絶してしまうこともありますが、それを一度学んで分かっておくと、次にそれと出会ったときには「知っている」ということが喜びになり、それが興味につながったりもするものです。そして興味のあることを学ぶことは、苦労ではなくなります。
あなたの体内にも、映画の舞台と同じ構造が…
ーー映画のお気に入りのシーンを教えてください。
石田 所長の突然の訪問に対応するシーン。ある意味、ケイの一番の見せ場です。
ーー今作を通して、ご自身にとってチャレンジだったことはありましたか。
石田 今作に限ったことではありませんが、ひとりでの収録は相手の出方を想像しながらですので、「挑戦」と言えるかもしれません。
ーー原作マンガは人体以外にいろいろな場所をサバイバルするシリーズですが、どこにでも探査機で行けるとしたら、どこへ行きたいですか?
石田 火星移住計画に興味はありますが、もう少し現実的に考えて、まずは月探査でしょうね。
ーー新型コロナウイルスが蔓延するなかでの過ごし方や、感じたことを教えてください。
石田 外出は控えていても、ネットなどを介して情報はふんだんに入ってくるという状況のなかで、どれだけ憶測に基づくものや不正確な情報を切り捨てて現状を見据えることができるか……という取捨選択のスキルが大切だと改めて感じました。
ーー映画を楽しみにしている方、そして石田さんのファンの方にメッセージをお願いします。
石田 普段意識したことがなくても、映画の舞台になっているのと同じ構造が自分の体の中にもあると思うと、ちょっと不思議だったり、ワクワクしたり、自分の体を労ってあげたくなったりするのではないでしょうか? マスクをした上で、ぜひそんな気持ちを体感しに映画館へ来てください!
※映画『人体のサバイバル!』は、全国公開中です。
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(マグミクス編集部)