cat_19_issue_oa-lionsnews oa-lionsnews_0_176f6e8ab725_【広報部員コラム】“野球”がない世界で笑顔を作る“野球”の魔法 176f6e8ab725 176f6e8ab725 【広報部員コラム】“野球”がない世界で笑顔を作る“野球”の魔法 oa-lionsnews 0

【広報部員コラム】“野球”がない世界で笑顔を作る“野球”の魔法

2019年8月30日 15:00 西武ライオンズ

「Do you know BASEBALL?」 「“BASEBALL”?What’s that?」

気温35度を超える12月のカンボジア。シェムリアップ国際空港から世界遺産で有名なアンコールワットへ向かう車内で、タクシーの運転手が笑いながら答えた。

「I don’t know “BASEBALL”」

衝撃だった。日本で野球を知らないという人はほとんどいないだろう。しかし、この国では“野球”を知っている人がマイノリティなのだ。カンボジアはそんな国だった。

野球の仕事をしていると、たくさんの笑顔に出会う。

“野球”がない世界で、“野球”がもたらした子どもたちの笑顔。その笑顔が今でも忘れられない。

日本を代表するヒットメーカー、カンボジアへ


2018年12月、カンボジア王国の首都・プノンペン。凍えるような寒さの東京とは打って変わり、飛行機で約7時間の東南アジアの一国では、立っているだけで汗がしたたり落ちる。

そこに日本を代表するヒットメーカー秋山翔吾が降り立った。


「LIONS BASEBALL FOR THE WORLD」

西武ライオンズが2013年から行っている、ファンの皆さまや選手から不要になった野球用具を集め、野球発展途上の地域へ寄付する野球振興プロジェクト。その一環として、秋山が昨年12月にカンボジア王国の首都・プノンペンで野球教室を行った。

この野球教室は、秋山本人の希望により実現したもので、2015、2016年に用具を寄贈したカンボジアで実施。現役選手が海外で野球教室を行うのは、ライオンズでは初めてのことだった。

15分で生まれたたくさんの笑顔


カンボジアに来て2日目。午前中はカンボジアのU-17代表選手を中心に現地の高校で、午後はプノンペン日本人学校を訪問し、野球教室を行った。そして最後の訪問先、現地の小学校に着いたのは、少し前から降り始めた雨がちょうど止んだ時だった。

校庭に防球ネットとティースタンドを立てる。準備万端。あとは子どもたちを待つのみ。

我々に与えられた時間は授業の休み時間の15分。それでも秋山は“野球”を伝えるために準備した。

チャイムが鳴る。いつものように校庭へ飛び出す子どもたち。しかしそこにはいつもと違う光景が広がっていた。

見慣れない格好をした異国の大人たち。見慣れないボール。見慣れない道具の数々。

「カキーン。カキーン」金属バットの甲高い音が校庭に響く。それまで近くによることを少しためらっていた子どもたちが次々に集まる。校舎の二階の通路からも身を乗り出す子どもたち。そこにいるすべての視線は、秋山に釘付けになっていた。

「やってみたい人!」スタッフが促す。まばらに手が上がる。1球、2球。見様見真似でバットと振る。そして秋山とハイタッチ。

そこからは止まらない。僕も私もと前のめりになって手を挙げる子どもたち。1球、2球、ハイタッチ。それを何度も繰り返す。その度に笑顔が増えていく。一人、二人と。

再びチャイムが鳴る。あっという間の15分。しかし、15分前とは明らかに違う。子どもたちの笑顔がとてもまぶしかった。

秋山と少年、二人のまぶしい笑顔


休み時間が終わった後、聞こえるのは校庭にいるニワトリの鳴き声と、教室に戻った子どもたちの音読の声。

「さぁ、帰ろうか」。一行は帰り支度をはじめる。

「カン、カン」。ボールを打つ音がかすかに聞こえる。そこには自分の背丈の3分の2ほどもあるバットを握る小さな少年。すかさず秋山が駆け寄る。

小さな体で懸命に大きなバットを振る。少しずつボールに当たるようになってくる。少年の顔にも笑顔があふれる。

「パチン」秋山の大きな手と少年の小さな手が合わさる。そこには二人の最高の笑顔があった。

“野球”は笑顔を作る魔法


「たくさんの笑顔に囲まれて、本当に楽しかった」。秋山も旅の最後にそう振り返ったように、カンボジアでの3日間、子どもたちの屈託のない笑顔にたくさんの勇気をもらった。

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カンボジアの多くの子どもたちは“野球”を知らない。しかし、そんな地でも“野球”はたくさんの笑顔を作った。そこに“野球”の力を見た。

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cat_19_issue_oa-lionsnews oa-lionsnews_0_3c5df38ad0b9_忘れられない大歓声 戸川が再昇格に懸ける想い 3c5df38ad0b9 3c5df38ad0b9 忘れられない大歓声 戸川が再昇格に懸ける想い oa-lionsnews 0

忘れられない大歓声 戸川が再昇格に懸ける想い

2019年8月30日 15:00 西武ライオンズ

 あの大歓声を聞いたからこそ必ず一軍に戻ることを目標にバットを振っている。入団5年目の戸川大輔は、7月に完成したばかりの新室内練習場「ライオンズ トレーニングセンター」の中で繰り返しティー打撃を行っていた。練習試合で2打席立った直後も黙々とバットを振る姿が印象的だった。「この施設は本当にいいですよね。きれいだし何よりやる気が何倍も出る。モチベーションも上がりますよ」と笑いながら話した。


 5月31日、ZOZOマリンスタジアムでの対千葉ロッテ戦で一軍でのプロ入り初本塁打。低めの難しい球をうまくすくいあげ右翼席に運んだ「技あり」の一撃で、ライオンズファンに大器の片鱗を見せつけた。あの時、大観衆の中でプレーした感動は今も戸川の心の中にしみついている。「ひとつひとつレベルアップをして、一軍でもう一度やり返したい気持ちがある」。

守備の意識も変わった


 そのために、打撃だけではなく、守備への意識も変わった。一軍ではミスもあって自分の弱さを知ったと振り返る戸川。「捕れそうな打球は果敢に攻めて捕りにいく。打球を待たずにチャレンジするという気持ちを持っています」と鋭い眼光で話す。

 チームメイトからは「トガシ」と愛称で呼ばれ、人気者の戸川。またシュアな打撃をメットライフドームで披露してくれるのが楽しみだ。


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西武ライオンズが取り組む「L-FRIENDS」とは?

2019年8月30日 15:00 西武ライオンズ

 2018年3月。埼玉西武ライオンズの「L」マークが入ったオリジナルのベースボールキャップが埼玉県内の小学生30万人の手に渡ることが決まった。これが「L-FRIENDS(エルフレンズ)」を発足して最初の活動だった。

 メットライフドームからわずか3.5キロに位置する小手指小学校では、約600人の小学生たちが落ち着かない様子で、まだか…まだか…と“その瞬間”を楽しみに待っていた。

 埼玉県の小学校を代表して同小学校では、増田達至、十亀剣、髙橋朋己のが児童に直接「ベースボールキャップ」を贈呈するイベントが開催されることになっていたからだ。

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「L-FRIENDS」とは

 これまでに、さまざまな社会貢献活動や野球振興活動に取り組んできた。

 秋山翔吾によるひとり親家庭のご家族の招待や、増田達至によるNICU病棟の支援など選手による社会貢献活動や、埼玉県内の市町村と連携協力に関する基本協定を締結し、フレンドリーシティとなる活動。

 また、OB選手が小学生に直接野球を指導するライオンズアカデミーなど。活動は多岐に渡っていたが、今後より一層強化して取り組んでいきたい。そんな想いから2018年3月「L-FRIENDS」が発足したのだ。

大きな柱は3つ。
「野球振興」「こども支援」「地域活性」

 地域・ファン・スタッフがひとつの仲間としてつながり、“よりすこやかな社会”、“のびやかな未来”を目指しさまざまな活動を行っていくものだ。

「野球振興」~こどもたちに野球をやるきっかけを~

 昨今、野球離れが深刻な状態にあると叫ばれているが、決して野球というスポーツの人気が下がっているわけではない。ライオンズには球界を代表する安打製造機の秋山翔吾や、豪快なスイングからあっという間に、スタンドへ白球を運ぶ山川穂高もいる。

 野球を「する」「教える」「見る」機会を提供し、野球の楽しさを実感してもらうことを目的に、小学校の体育の授業や、幼稚園・保育園を訪問。「投げる」「打つ」「ベースボール型ゲーム」など年齢に応じた指導をし、身体を動かす楽しさや野球の楽しみを体験してもらうイベントを定期的に開催している。

 また、2019年からは「ライオンズキッズサークル」を発足し、「チームに加入しなくても参加できる試合(あそび)の場」として、その日に集まった仲間と決まったルールの中であそぶ、1回完結型の野球遊びのイベントを開催。

 野球をすることのハードルを下げて、誰もが野球をやることができるきっかけを提供している。

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「こども支援」~こどもたちの心身ともに健全な発育に野球を通して貢献していきたい~

 昨今、学校の休み時間や放課後に外で遊ぶ時間や、運動時間が減少していると言われているが、こどもたちが元気いっぱいの笑顔で外で遊ぶ一助になればという想いから、前述の「オリジナル・ベースボールキャップ」の贈呈が決まった。

 2018年に続き、2019年も埼玉県内の小学生(今年は1,2年生約11万人)に贈呈し、贈呈式はメットライフドームで試合開始直前のグラウンドで行った。

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 他にも、前述したとおり選手自身による社会貢献活動や、ライオンズのマスコットキャラクター「レオ・ライナ」が地域の幼稚園・保育園・保育所などを訪問し、スポンジボールを使った安全で簡単な野球体験などを通して仲間を思いやる気持ちや、身体を動かすことの楽しさを伝える活動を行っている。

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地域活性~人と人とが繋がり合い、地域が活性化していくことを支援~

 2015年からは埼玉県内の市町村と「連携協力に関する基本協定」を締結しているパートナーのことを”フレンドリーシティ”と呼んでいる。

 互いの資源を有効に活用し、さまざまな事業の協業を通して、地域社会の発展や市町村民福祉の向上などに寄与することを目的としている。現在、その数42市町村。続々とフレンドリーシティが増えつつある。

2016年6月には、埼玉県とプロ野球チームとしては初となる「包括的連携協定」を提携した。

 これは、スポーツ振興、青少年の健全育成、地域振興を柱として、協業事業を通じた更なる相互発展、県民サービスの向上、地域活性化を目指し、埼玉県の「スポーツ立県」を名実伴うものにしていきたいという考えだ。

 地域活性化のひとつとして、高齢者の方々と交流を図りながら、健康づくりの一翼を担うことを目的とした「リアル野球盤」というレクリエーションゲームも定期的に開催している。

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L-FRIENDSをもっと知ってもらいたい

 どこか遠い存在であるような気がするプロ野球球団、プロ野球選手。

 しかし、「L-FRIENDS」プロジェクトでは前述に挙げた活動のみならず、ほかにもさまざまな活動を行っている。このコンテンツを通して皆さまにこれからもL-FRIENDSの活動をどんどん伝えていく。そして地域の皆さまに愛され、地域に根ざした球団をこれからも目指していく。

 近い将来あなたの街にも”ライオンズ”がやってくるかもしれない。

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「いつか自分も主役に」その日のためにバット振る鈴木

2019年8月30日 15:00 西武ライオンズ

 ネクストバッターサークルで自らの打席の準備をしていた鈴木将平の目の前を弾丸ライナーが通過し、瞬く間にライオンズファンの待つレフトスタンドに飛び込んだ。7月19日、中村剛也の通算400号となるサヨナラホームランを間近で見ていた鈴木は心を震わせた。

「間近であれを見た瞬間、本当に感動をして野球をやっていて良かったと思った。いつか自分も主役になりたい」。

 7月上旬、約3ヶ月ぶりに一軍に昇格。一ヶ月強、一軍メンバーとして戦いの輪に加わった。その間、初安打、初打点、初のマルチヒットを記録。8月上旬から再び、ファームで昇格を目指す日々が始まったが、今は6月までの鈴木とはまた違う。

「しっかり引っ張れる打球が増えてきたし、相手の内野、外野の守備位置が全体的に右側に変わってきたんです」と手ごたえを話した。

切磋琢磨しあう同級生


 そんな鈴木へのインタビュー中、ふとロッカーに現れた伊藤翔が、この日、練習試合でヒットを打った鈴木に茶々を入れてきた。

「(将平に)ヒットがでると俺もうれしいよ!打てない日と違ってヒットが出てる日は、本当にいい顔してるもん(笑)」。

伊藤と鈴木は同級生。仲もよくお互い切磋琢磨する間柄でもある。

「ファームで翔が投げていているとき、僕がセンターフライを捕球すると、両手で丸を作って一つアウトを取ったな、と合図してくれるんです」。

 一方、同じく同級生の今井達也は既に堂々と一軍のローテションの中心で投げている。鈴木と伊藤の「儀式」が一軍で実現し、彼らがその舞台で主役になる日を楽しみに待ちたい。

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球界最長身長の大窪が見る夢

2019年8月30日 15:00 西武ライオンズ

 思わず見上げてしまうほどの高身長だ。球界の日本人選手で一番高い198㎝を誇るルーキーの大窪士夢(おおくぼじゆ)の大きな背中には126の数字。支配下登録を目指し、毎日腕を振る日々だ。

「自分の持ち味はこの身長ですね(笑)。だからそれをしっかり生かして直球のキレやコントロールを磨いていきたいんです。一番の武器はたてに割れるカーブです」と話す。

「プロは試合たくさんがあるので、アマ時代と疲れ方も違います」とここまでを振り返る一方で、プロ野球選手として送る生活にも慣れてきたという。

2桁の背番号で先発を


 7月には新室内練習場「ライオンズトレーニングセンター」が完成し、その中には4レーンのブルペンが並ぶ。メットライフドームのマウンドと同じ仕様で作られたものだ。いつかドームのマウンドで投げるために、その感触を確かめながら腕を振る。

「やっぱり僕は先発(投手)をやりたいんです」。支配下投手となり背番号を2桁にして、まっさらなメットライフドームのマウンドから投げ下ろす大窪を心待ちにしたい。

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cat_19_issue_oa-lionsnews oa-lionsnews_0_4370175e70fe_ファームでは多数のポジション、飛躍目指す山野辺 4370175e70fe 4370175e70fe ファームでは多数のポジション、飛躍目指す山野辺 oa-lionsnews 0

ファームでは多数のポジション、飛躍目指す山野辺

2019年8月30日 15:00 西武ライオンズ

 8月25日、春先よりもずっと日焼けした山野辺翔は、汗を滴らせながらも爽やかに西武第二球場から引きあげてきた。その柔和な雰囲気と優しい性格で、春季キャンプではルーキーの中で1、2を争う人気者。サインを求めて長蛇の列を作ってくれたライオンズファンにいつも応えていた。

 だからこそ、4月21日のソフトバンク戦に途中出場をし、一軍初打席で山野辺の名前が場内にアナウンスされた時は、大きな歓声があがった。一打席目に四球、二打席目に死球でそれぞれ出塁した。初出場で死球を受けたのは、チームを代表するリードオフマン、秋山翔吾と同じ。その話を球団広報がすると、「縁起がいいですよね」と笑った。

「高校以来」のショートにも挑戦


 再び昇格を目指し、ファームでバットを振る山野辺は、守備では本職のセカンド以外に、サード、そして「高校以来」と話すショートも守る。

「一軍にいたときは、守備で痛いミスをしてしまったことがありました。守りもしっかり練習していかなくてはなりません」。

 一軍の内野は層が厚い。今は、内野の各ポジションのレベルを向上させて、多くのポジションで勝負できるように鍛錬する日々だ。

 オフの日は音楽鑑賞や読書でリフレッシュ。チームメイトの中では、粟津や田村、山田遥楓と仲が良く一緒に食事にもでかけるという。

 プロ1年生ももう少しで終わり。長年、山野辺と同じ背番号4と二塁手のポジションを守った軍野手総合コーチの高木浩之二に追いつき、追い越すべく、今日もひたすらに練習に励む。

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cat_19_issue_oa-lionsnews oa-lionsnews_0_b2fa06d70436_メットライフドームがオレンジに染まった日 b2fa06d70436 b2fa06d70436 メットライフドームがオレンジに染まった日 oa-lionsnews 0

メットライフドームがオレンジに染まった日

2019年8月30日 15:00 西武ライオンズ

7回表終了時のラッキーセブン、球団応援歌「吠えろライオンズ」に合わせてオレンジ色の風船が飛ぶ。8月21日、メットライフドームがオレンジに染まった。

いつもとは違うメットライフドーム。いつもとは違う選手たち。いつもとは違うスタッフ。

「僕はまだ子どもいないんですけど、いつか生まれてくる自分の子どもに、こういう日に活躍できたよって言いたいなと思います」この日のヒーロー、金子侑司は語った。場内からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。

「こども虐待のない社会の実現」を目指すオレンジリボン運動を広めるために「『SAVE THE HOPEライオンズオレンジリボン運動』デー」と銘打って開催したこの日の試合。たくさんの子どもたちの笑顔がそこにはあった。

野球を通じて子どもたちを笑顔に


7月16日、「『SAVE THE HOPE』ライオンズ オレンジリボン運動プロジェクト」は始まった。ライオンズが取り組む「L-FRIENDS」活動の一環として、こども虐待防止・オレンジリボン運動に賛同。野球を通じて、選手、ファン、球団が一体となって、こども虐待防止・子育て支援に「共に強く。共に熱く。」取り組み、社会課題の解決に立ち向かうことに決めたのだ。

近年、連日のように子ども虐待のニュースが流れる。認定特定非営利活動法人 児童虐待防止全国ネットワークおよび、社会保障審議会 児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会の統計によると、虐待による死亡事例は、年間50件を超え、1週間にひとりのこどもが命を落としており、児童虐待相談対応件数も13万件を超えているという。

そこでライオンズは立ち上がった。「野球を通じて、子どもたちの笑顔を増やしていこう」と。

「子どもたちの夢を乗せて」山川の誓い


8月21日、「『SAVE THE HOPE』ライオンズオレンジリボン運動デー」と銘打って開催した北海道日本ハムファイターズ戦。選手たちはオレンジ色のユニフォームを身にまとい、グラウンドに立った。そして、子ども達を笑顔にするために。

「子どもたちの夢を乗せて、アーチを描きます!!」
試合前、昨季のホームラン王、山川穂高は力強くペンを走らせた。その宣言通り、2回裏、左翼スタンドへ特大アーチを放った。

「子どもたちと“どすこい”できてよかった」そう話す山川の顔から笑みがこぼれた。

そして、メットライフドームはたくさんの子どもたちの笑顔があふれた。

オレンジ一色に不安も


オレンジ色のユニフォーム。球場をオレンジ一色に。
ライオンズファンの皆さまに受け入れられるだろうか。不安や抵抗が全くなかったといえば嘘になるだろう。
例えば、青を基調にユニフォームの一部をオレンジにすることもできた。ただ、それでは意味がないのだ。
「ライオンズ=青」というイメージがある。それがオレンジになったらいつも以上に注目が集まる。一人でも多くの人に「オレンジリボン運動」を知ってもらいたい。一人でも多くの子どもを救いたい。そう思うからこそ、オレンジ一色にすることに戸惑いはなかった。

すべての球場が子どもたちの笑顔と未来への希望に溢れる場所であり続けるために


「僕たちも子どもを育てていく中で難しさを感じている部分もある。社会全体として温かい目で子どもたちを応援、サポートしていけたら」(栗山巧、7月16日の記者会見時)

「『SAVE THE HOPE』ライオンズ オレンジリボン運動プロジェクト」はまだ始まったばかり。これからも選手、ファン、球団が一体となって、継続的にこども虐待防止・子育て支援に取り組み、現代社会課題の解決に立ち向かっていく。すべての球場が、子どもたちの笑顔と未来への希望に溢れる場所であり続けるために。

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