専門家が施術してくれるならともかく、自分で腸をもむなんて超面倒くさい!
と思いきや、案外気軽にできることが判明。
1分もむ、寝ながらプチ運動、呼吸法を少し変える、のいちばん簡単な3パターンをご紹介します。
教えてくれたのは▷真野わかさん
腸を扱わせたら右に出る者はいない、といわれる養腸セラピスト。
下剤や腸内洗浄に頼らず、腸もみ・食・心の在り方で腸を整える〝養腸〟を提唱している。
腸もみでもむのはココ!
▷小腸__約6~7mの長さがあり、食べ物の消化、吸収を行なう器官。
外敵から体を守る免疫細胞が密集している場所でもある。
▷大腸__約1.5mの長さがある。
小腸から送られた食べ物から水分を吸収し、残りかすや食物繊維などから便をつくり排せつする器官。
腸もみのココがすごい!
1▷腸が動くのでお通じスッキリ!
おなかの上から手で腸を刺激する〝腸もみ〟。
心地よく刺激されることで腸が本来の動きを取り戻し、便などの老廃物の排せつもスムーズに!
2▷下腹ポッコリも解消!
ポッコリおなかの原因で多いのは、便秘やガスによるハリ、そして腸の下垂によるもの。
腸もみはこれらをすべて解決!
スッキリとしたペタ腹をつくります。
3▷気持ちが安定してリラックス
腸をもむと血行が促進されて、全身が温まります。
また、幸せホルモンといわれるセロトニンの分泌が活性化され、気持ちもリラックス。
1分でおなかも心もスッキリ!基本の腸もみマッサージ
腸がカチコチに凝り固まっていると、体の不調を招く原因に。
腸もみで、「つきたてのお餅」のようなやわらかい腸を目指して!
腸もみ効果UP のポイント
1▶︎力を入れ過ぎずやさしくもむ !
2▶︎いつでも気づいたときに行なう
3▶︎1日1分でもOK! 毎日継続を
◎手の形を覚えよう◎
【OK】利き手を下に、人さし指から薬指を重ね合わせます。
親指の先は合わせて。
腸をもむときは重ねた指の腹でやさしく押します。
【NG】指を立てないように注意。
指の先でおなかをグッと強く刺激してしまうと、腸にストレスを与えてしまいます。
免疫を活性化する 「小腸もみ」
小腸をもむと免疫力がアップし、風邪などをひきにくい体に。
また、食べ物の消化、吸収が促進され、代謝アップにもつながります。
↑小腸もみで刺激するのはこの5カ所↑
1.上の写真を参考に手の形をつくります。
まずはおへそから左に3cmほどの位置( a )に重ねた指を置き、息を吐きながら指の腹で軽く押します。
指を斜め右下( b )にずらし、同様に刺激。
2.続いておへそから3cmほど下の位置( c )に指をずらし、同様に刺激します。
3.さらに、指を右上にずらした位置( d )、おへそから右に3cmほどの位置( e )の順に、同様に刺激します。
毎日スッキリ!を実感 「大腸もみ」
お通じの改善に役立つのが、大腸もみ。
左の骨盤の内側は、便がたまる位置。便秘が気になる人は、この部分を念入りにもみほぐして。
↑大腸もみで刺激するのはこの5カ所↑
1.上の写真を参考に手の形をつくります。
まずは右の骨盤の内側( a )に重ねた指を置き、息を吐きながら指の腹で押します。
2.手の形はそのままに、続いて右のろっ骨の下( b )、おへそとみぞおちの間( c )、左のろっ骨の下( d )の順に、同様に刺激します。
3.最後に、左の骨盤の内側( e )を、円を描くように息を吐きながら押しもみます。
ペタ腹、くびれづくりに効果的!腸もみエクササイズ
おなかまわりの筋肉を動かしながら、同時に腸を刺激するエクササイズ。
おなかを引き締めるほか、骨盤まわりの血行促進にも効果的です。
腸ひねりエクササイズ
日常の動作ではなかなか行なわない、ひねる動きで腸を活性化。
脚を左右に、パタパタとリズミカルに動かしましょう。
1.あおむけになり、両ひざを立てます。両手は頭の下に当てましょう。
右ひざを、左の太ももにかけてスタンバイ。
2.息を吐きながら、両脚を右側に倒します。
息を吸いながらに戻り、今度は息を吐きながら左側に脚を倒して。
3往復行ない、脚を組み替えて同様に。
Point▶︎▶︎▶︎脚を倒したときに、背中が浮かないように注意しましょう。
脚は倒せるところまででOKです。
腸上げエクササイズ
生活習慣などが原因で腸が下がると、ポッコリおなかの原因に。
腸の位置を戻し、おなかとお尻も引き締めるエクササイズです。
1.あおむけになり、両ひざを立てます。
足は軽く開いて。
両手を重ねて恥骨の上辺りに置きます。
手首が骨盤のいちばん出ている部分に当たる位置にくるように。
2.息を吐きながらお尻を持ち上げます。
このとき、両手の位置が動かないように注意して。
息を吸いながらに戻り、とを3回繰り返します。
Point▶︎▶︎▶︎肩からひざまで一直線になるように、体をキープ。
手は腸を持ち上げるようなイメージで行なってください。
その場でできる!腸もみウォーク▶︎▶︎▶︎
腸を活性化させる運動の中でも、手軽なのが「その場足踏み」。
ひざを蹴り上げるようにかの辺りまで高くて、リズミカルに足します。
いすに座っ態で、脚だけ動かしOKです。
自律神経を整えて心もリラックス「超もみ呼吸」
ふだん何気なく行なっている呼吸も、やり方を工夫するだけで腸のマッサージに!
深い呼吸は緊張をほぐして、体の働きをコントロールする自律神経を調整します。
腸もみ腹式呼吸
体の休息に効果のある、副交感神経を働かせる呼吸法。
家事の合間や寝る前など、リラックスしたいときにどうぞ。
1.両手をおなかにやさしく当てます。
鼻でゆっくり息を吸いながら、おなかを膨らませます。
Point▶︎▶︎▶︎呼吸とともに、しっかりおなかを動かすのがポイントに。
寝て行なうと、おなかの動きがよく分かります。
2.今度は口からゆっくり息を吐きながら、おなかをへこませます。
息を吸った長さの2倍の時間をかけて息を吐きましょう。
ゴロ寝腸もみ呼吸
ゴロンと寝ながらできるお手軽なメソッド。便秘解消に効果的です。
テレビを見ながらなど、気楽な気持ちで行なって!
右側が下になるように体を横にして、右手で頭を支えます。右脚は伸ばし、左脚はひざを曲げて体の前に。
息をゆっくり吐きながら、左手で、左の骨盤の内側を押しもむように刺激します。
Point▶︎▶︎▶︎腸もみを行なっているときは、呼吸を止めないように。
深く息を吐きながら、じっくりもんでください。
【お腹のハリが気になる人は…】
体の向きを反対側にして、右手で右の骨盤の内側を押しもみます。
このときもゆっくりと息を吐きながら行ないましょう。
おなかにガスがたまりやすい人、おなかを下しやすい人はこちらを丁寧に。
おなかに脂肪がたっぷりある人でも、脂肪を押せば腸も押されるので大丈夫とのこと。
安心して、がぜんやる気に。
(編集部 橋本より)
【レタスクラブ編集部】