暑い季節は、ジメジメ、ベタベタがいつも以上に気になるもの。でも、掃除に時間や手間がかかるとおっくうになりがち…。
そこで「汚れの不快さと手間を表わしたイヤイヤ度」別に、掃除のプロ・日本ハウスクリーニング協会理事の髙橋敬子さんに、気軽にできるテクニックを教えてもらいました!
【汚れの不快さと手間を表わしたイヤイヤ度】
30%:不快に感じる汚れではあるものの、手間はあまりかからない。
70%:汚れの不快指数も高く、掃除の手間もそこそこかかるもの。←今回はここ!
100% :不快な汚れがたまりがちで、掃除をするのにも一苦労。
子どもがはだしで歩くから床がベタベタ…
→フロアワイパーの“一筆書きがけ”で すぐにサラサラ!
湿気や皮脂汚れがベタベタの主な原因。
「雑巾がけをしなくても、フロアワイパーにウェットタイプのシートをつけて拭けば、充分サラサラに。そのときのコツは拭いた場所が汚れないよう、前後に動かすのではなく、くねくねと一筆書きをするようにかけて」
子どもの靴から出る砂ボコリがすごい…!
→ほうきで掃いたあと、床掃除のついでにフロアワイパーで拭くだけ
ホコリはもちろん、外からの砂が入り込み、汚れやすい玄関のたたき。
「置いてある靴などをよけてから、ほうきで掃くだけで充分キレイ。泥汚れがこびりつきを防ぐにはゴミを掃き、床掃除の最後にフロアワイパーで拭くのを習慣にすれば、ラクにすませられます」
▲掃除しやすいように、たたきにあるものはげた箱にしまうか、外に出して。ホコリや砂は、ぬらす前に取ってしまうのが鉄則!
▲床掃除の最後にやればラク!
▲ちなみにドアはハンディモップで!
窓の手アカが目立って汚い…
→重曹水を含ませたスポンジとスクイージーでピカピカに!
雑巾だとどうしても拭き残しや拭き跡が出てしまうのが窓掃除のイヤイヤポイント。
「100円ショップで気軽に買える水切り用のスクイージーが便利。手アカがついた場所はスポンジで重曹水を塗ってこすり、最後に全体を水でぬらし、スクイージーをかければラクに完了!」
【手順 1 】 手アカ部分にまず重曹水をつける
手アカがつきやすいのが、鍵や取っ手の周り。スポンジに重曹水を数回スプレーして含ませたら、こするように塗る。
【手順 2 】 全体をスポンジでぬらす
スポンジに水をたっぷり含ませて、窓全体をぬらす。窓に砂ボコリがついている場合は、落としてからぬらして。
【手順 3 】 スクイージーで水を切る
スクイージーを左から右に、右端にたまった水は上から下にスライド。動かす方向に少し傾けると、水が流れやすくキレイに仕上がる。
ベランダのどろっとした汚れはどうしたらいい?
→水を流してスポンジでこするだけでOK
エアコンの室外機の周りなどにありがちな、どろっとした汚れ。
「砂ボコリが水でぬれた泥汚れなので、大抵は水を流してスポンジでこするだけで落とせます。ただし、乾いたゴミは水でぬらす前にほうきで取り除いて」
蛇口にこびりついた白い塊をなんとかしたい!
→クエン酸を振りかけて指でなじませるだけで取れる!
「水滴を放置すると、白く固まってしまうカルキ汚れ。アルカリ性なので酸性のクエン酸が効果的。振りかけると反応して発泡するので、指でくるくるとなじませて落とします」。
肌が弱い人はゴム手袋をはめて。継ぎ目に入り込んだ汚れは、古歯ブラシで。
汚れにあった“適材適所”の道具を使えば、高く感じていた掃除のハードルもグッと低くなります。手間をかけずにキレイにするワザを身につけて!
撮影=原田圭介 取材・文=鈴出智里