LEE6月号別冊付録『お片づけ・収納BOOK』では、整理収納アドバイザー、OURHOME Emiさんに、整理収納のことのみならず、忙しいママとして、働く女性として、暮らしのルールやアイデアについても答えていただきました。
「お片づけや家事ができるだけラクになる方法」を常に考えてきたというEmiさん。今回は、ズボラを自認するEmiさんが使って、本当に役に立った道具たちを、もの選びのポイントと共に大公開します!
Emiさんのもの選び3つのポイント
01. 子供でも扱いやすい
「私がラクする」ためには、家族を巻き込むことが大事。小学生になった2人の子供は、ますます立派な戦力に。
「いろいろなことを任せるためにも、子供にとって使いやすいか、という視点は意識しています」
軽くて持ち運びがしやすいもの、子供の小さな手でも扱いやすいもの、色やマークで用途を見分けやすくしているもの。時には使っていて、楽しくなるような要素も取り入れて。
「子供たちの『自分にもできた!』という自信の積み重ねが、回りまわって私の『ラク』につながります」
02. 一石三鳥で使える
「〇〇専用」ではなく、できるだけ使い回せるものを選ぶのは、収納だけでなく、すべての道具に共通して心がけていること。
「小さな子供向けには、いろんな用途の道具が販売されていますが、用がなくなると、処分しなくてはいけないのはもったいないですよね。『一石二鳥』はもちろん、『三鳥』『四鳥』を意識してもの選びをすれば、長く使い続けることができるんです」
使い回しがきく道具は、結果的にデザインもシンプルなものが多いのもいいところ。
愛用しているのはスチーム機能のない、パナソニックのごくごくシンプルなアイロン。価格もリーズナブルで、どことなくレトロな雰囲気もお気に入り。
03. その機能、本当に必要?
最近の家電は、さまざまな高性能な機能がたくさん。けれどよ~く考えると、実は「自分にとって、必要なかった」ということもよくありがち。
例えばアイロン。当たり前のようにスチーム機能がついているけれど、私は霧吹きがあれば十分。シンプルなタイプを選べば、給水口やスチームの穴が目詰まりして掃除をする手間が省ける利点も。
ブレンダーも「混ぜる」だけのシンプル機能にしたら、コンパクトで空間の無駄を省けるように。
ノートにポイントを3つ書き出しておく
例えば「アイロン台が欲しい」と思ったら、「どんなアイロン台が必要だろう?」と、そのポイントをノートに書き出していく。
「収納場所が限られているので、洗面所の隙間に収まるコンパクトサイズ」
「アイロン台にはそんなにお金をかけられない」
「シンプルで出していても、見た目がうるさくない」など、自分がそのアイテムに何を求めているのかを客観視。先にものを見てしまうと選択肢が多すぎて混乱するので、このプロセスがとても大切。
アイテム名+ポイントで画像検索して探す
次に「アイロン台+コンパクト」「アイロン台+リーズナブル」「アイロン台+シンプル」といった具合に、アイテム名だけでなく、それぞれのポイントも一緒に入力して画像検索を。
こうするとただ「アイロン台」と入れたときよりも、欲しいものにたどりつく時間が格段にスピードアップ。
「ネット通販はつい『人気1位』に目が行きがちですが、人が求めているものと自分が欲しいものは違うもの。検索するときの工夫って大事です」
検索リサーチの結果、ほんの数㎝の隙間に収まる、ほとんど板だけというシンプルなアイロン台を発見し、購入しました。
普段、洗濯機の横にある洗面台の上でアイロンがけをしているので、振り向いたところに収納場所があるというラクな動線に。
連載「整理収納アドバイザーEmiさんのお片づけBOOK」