グラウンドに活気が満ちる。ベルマーレは6月2日、全体練習を開始した。
チームでのトレーニングは先週再開していたが、感染拡大予防のため、グループに分かれて密集を避け、接触プレーが生じないようメニューにも配慮がなされていた。
全体練習となったいまもドリンクを個別にし、練習前後のマスク着用を義務付けるなど変わらず細心の注意を払う。そのうえで、仲間とボールを追いかける喜びにピッチは明るい。
「久しぶりに顔を合わせた選手もいたので、みんなの顔を見ることができて素直にうれしかったですね」
背番号10を纏う山田直輝は声を弾ませた。
「全体トレーニングになり、少しずつ対人練習もできるようになったので、サッカーをやれている実感がある。いい汗をかいて、いい疲れを感じています」
グループ練習から1週間足らずで全体練習へと移行できた背景には、活動自粛期間中の選手たちの過ごし方もあるようだ。
「みんな自主トレに真面目に取り組んでいたので、フィジカルコンディションを上げていた」と浮嶋敏監督は言う。個々に粛々と重ねてきた準備が、全体練習へのスムーズな移行に繋がった。
今後は練習試合を組み込みつつ連係を深めていく。7月4日のJ1再開に向け、感染予防対策を講じながら着実に歩を進める。
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