新天地を求めて3月に所属ジムとの契約を更新せず、現在はフリーの元WBCフライ級王者・比嘉大吾。横浜市内の公園で”青空練習”に励む姿を独占撮影した。
取材日は最高気温が29度。立っているだけで汗ばむ蒸し暑さの中、3分8ラウンドのマスボクシングが行われた。
ジムでの練習に比べ、暑さによるスタミナの消費が大きい。しかも、平地ではなく、斜面で行われていることに驚いた。
黄色いグローブが比嘉大吾
一体なぜこんな足場の悪い場所で…
「あえて斜面を利用することで、平地より足に負荷をかけてるんです」と比嘉。
今後は王者時代から2階級上のバンタム級に挑戦する。バランス感覚と筋力を同時に高め、より重いパンチを下半身から繰り出すために効率的なトレーニングだ。
過去16勝のうちKO勝利16回。パンチにさらなる重さが増せば、比嘉の持ち味である爆発的な突進力が上の階級でも存分に生きてくるだろう。
比嘉も「木村さん、キツイですよ〜」と口では弱音を吐きながらも、生き生きとした姿を見せてくれた。
所属ジムが決まった後のリング復帰時には、パワーアップした比嘉の姿が見られそうだ。
■比嘉大吾(ひが・だいご)
沖縄県浦添市出身、24歳、右ファイター、元WBC世界フライ級王者。過去戦績16勝(16KO)1敗。デビューからの15戦連続KO勝利は日本記録タイ。趣味はYouTube鑑賞。
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