TOKIOの山口達也元メンバー(48)が9月22日に逮捕されてから一週間。逮捕前日の夜9時ごろから焼酎5~6杯を飲酒し、当初は「朝も酒が残っていると自覚があった」と認めるも、その後、一転して否認へ。24日に釈放されるものの、同時に家宅捜索が行われるという異例の展開となった。
'18年2月に自宅で女子高生へキスを迫るなどした際も泥酔していたという山口元メンバー。'18年5月のTOKIO脱退以降は、東京郊外にある家賃7万円の賃貸マンションで更生に向けて静かに暮らしていた。修行僧のような生活ぶりについて、昨年8月、『女性セブン』の取材に対して飲酒はしていないと明かしたうえで、こう語っていた。
《今は週に何日かお寺で勉強をさせてもらっています。読経や写経、境内の掃除などの作務を通じて、自分を見つめなおしています》
更生に励む山口を支えるモチベーションとなっていたのが、“TOKIO再加入の夢”だ。
'18年4月26日の謝罪会見では、「彼らを信じて、もし、待ってくれている場所が、私の席がそこにあるのであれば、またTOKIOとしてやっていけたらなと……」と、復帰への意欲を見せていた。
しかし、同年5月に残る4人で行われた会見では松岡昌宏(43)はじめ各メンバーは「甘すぎる」と一蹴。その後、山口元メンバーはTOKIOを去り、4人も音楽活動を封印することに。
それでも残された4人は遠くから懸命にエールを送り続けていた。
「TOKIO脱退後、山口さんは4人といっさい連絡を取っていなかったそうですが、恩人であるジャニー喜多川さん(享年87)が亡くなったことをきっかけに少しずつ連絡を取るようになったといいます。やり取りするなかで、山口さんの病気を気にかけることもあったそうです」(芸能関係者)
昨年9月にリーダーである城島茂(49)が結婚した際も、山口元メンバーには報告があったという。
「結婚会見で城島さんは音楽活動について『どーんと出られるよう、いまは目下、腕を磨いています』と再始動に前向きでした。山口さんは『女性セブン』の取材では復帰を否定していましたが、心の中ではこの2年間ずっと“TOKIOに戻りたい”という思いを抱き続けていました。それだけに城島さんの言葉を聞いた山口さんはとても喜んでいたそうです」(山口元メンバーの知人)
再加入を信じてストイックな日々を過ごす山口元メンバーだったが、思わぬ転機が。7月下旬、長瀬智也(41)が'21年3月いっぱいでジャニーズを退所し、残る3人は「株式会社TOKIO」を設立することが発表されたのだ。
「正式発表の前に長瀬の退所報告を受けた山口さんは、“自分の思い描いていた居場所がなくなってしまうのでは……”と次第にふさぎ込むように。そして、これまでやめていたお酒を少しずつ飲むようになっていったんです……」(前出・芸能関係者)
今回の“暴走”によって、一部ではアルコール依存症を疑う声も上がっている山口元メンバー。依存症治療を専門とする東京都豊島区のライフサポートクリニックの山下悠毅院長はこう語る。
「依存症という疾患では、たった1回の飲酒で元の“やめられない自分”に戻ってしまいます。10年間やめられていたとしても、たった1回で、です」
山口元メンバーが事件の引き金となる飲酒をしていた逮捕前日の9月21日はくしくもTOKIOの記念日だった……。
「TOKIOのデビュー記念日でした。メンバー全員が大切にし、山口さんも忘れるはずのない1日です。自分が輝いていたTOKIOでの24年間を思い出しながら一人飲んでいたのかもしれません」(音楽関係者)
痛飲の代償はあまりに大きく、再加入の夢は完全に消えてしまった――。
「女性自身」2020年10月13日号 掲載