「今年も、ひときわ注目を集めたのは眞子さまが詠まれた歌でした。昨年に続いて、小室圭さんとの結婚を望むお気持ちが滲み出ている歌だったからです」
そう語るのは皇室担当記者。3月26日、皇室の新年行事「歌会始の儀」が、皇居・宮殿「松の間」で行われた。
コロナ禍により2カ月遅れでの開催となった今回。会場でもアクリル板などの感染防止策がとられ、天皇皇后両陛下、皇族方もマスクを着用。モニター越しにオンラインで参加した入選者もいた。
厳かな空間で、披講諸役により朗々と歌い上げられることになる皇族方の歌。昨年、眞子さまが発表されたのは次の歌だった。
《望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな》
月にうさぎが棲んでいるというおとぎ話を信じるほどの純粋な心を持ち続けたい、という思いの和歌だが、意味深だったのは2度も使われた「月」だ。
「小室さんは婚約内定会見で、きれいな月を見つけると眞子さまに電話をしてしまう、というエピソードを話しました。これは、夏目漱石が『I LOVE YOU』を『月がきれいですね』と和訳したという俗説をなぞったものと考えられます。つまり眞子さまと小室さんの間で『月』は、『愛してる』を意味するキーワードといっても過言ではないのです」(前出・皇室担当記者)
そして今年のお題は「実」。注目された、眞子さまの歌は――。
《烏瓜その実は冴ゆる朱の色に染まりてゆけり深まる秋に》
宮内庁が発表した文書には《眞子内親王殿下は、幼い頃から烏瓜の美しい色合いがお好きでした。季節が深まるにつれて烏瓜の実が秋の色に染められていくように見える様子をお詠みになりました》との解説が添えられている。歌人の梅内美華子さんに、この歌を解説してもらった。
■今秋、眞子さまと小室さんは30歳に
「烏瓜の実の鮮やかな朱色を『冴ゆる』と表現されたのは、眞子さまがその色にはっとして立ち止まり、眼差しを向けられたと想像させます。凜とした韻律と、抑揚の利いた美から、眞子さまが大人になられたと感じました」
では眞子さまはなぜ、「烏瓜」を歌に詠まれたのだろうか。
「実は、烏瓜には『よき便り』という花言葉があります。烏瓜の種子の形が結び文に似ていることからついた花言葉です。その烏瓜が秋の色に染まる……。つまり、秋によい便りが来るようにと願われた歌なのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)
今年の秋といえば、10月に眞子さまと小室さんがお二人とも30歳の誕生日を迎えるタイミング。
そして、ニューヨーク州弁護士を目指す小室さんは7月下旬に予定される司法試験を受験するとみられているが、その結果が出るのも10月下旬ごろになる。
「結婚延期が3年以上も長引き、眞子さまは早く結婚したいというお気持ちを募らせています。小室さんの留学も区切りがつき、30歳という大きな節目を迎えるこの秋に結婚を間に合わせたいと以前からお考えだったようです」(宮内庁関係者)
眞子さまは歌会始の儀の和歌が注目されているのを知りながら、あえて“結婚への思い”を新しい歌に込められたのだ。
この秋に結婚を実らせるための準備は進んでいるのだろうか。小室さんが置かれている状況について、ニューヨーク州弁護士のリッキー徳永さんはこう解説する。
「7月に行われるニューヨーク州の司法試験に向けて、小室さんは5月の大学卒業後は試験勉強に追われることになります。試験勉強に集中するため、小室さんは前もって就職先を決めている可能性が高いです。ニューヨークの法律事務所の平均年収は約1千500万円とされています。日本ではその3分の2ほどですし、アメリカの大学院で学んだ強みを生かすならば、やはりアメリカで実務に携わるのがよいと思います」
この秋、眞子さまに「よき便り」は届くのか――。
「女性自身」2021年4月13日号 掲載