4月中旬の午後2時過ぎ、横浜市内の繁華街。フェースシールドをつけた福山雅治(52)と新木優子(27)が突如現れた。監督の説明に熱心に耳を傾ける福山。スタッフが手にしている台本には「ガリレオ」の文字が――。
福山の代表作『ガリレオ』(フジテレビ系)の新作撮影が8年ぶりに始まったのだ。
「ドラマは’07年のシーズン1の平均視聴率が21.9%、’13年のシーズン2が19.9%。映画『容疑者Xの献身』と『真夏の方程式』の興行収入もそれぞれ49.2億円、33.1億円と大ヒットを記録しました。8年ぶりの撮影となる今回も、映画とドラマを同時並行して進めています。映画は来秋公開を目指し、同時期にスペシャルドラマを放送予定です」(テレビ局関係者)
本番の声がかかり、フェースシールドを取った福山の眼光鋭い表情は、あの天才物理学者・湯川学そのものだった。
「ただし、福山さんは基本的に同じ役柄を続けて演じることを“イメージが固定される”と良しとしません。シーズン2も、制作サイドの熱心なオファーにもかかわらず、説得に6年を要しましたから……」(前出・テレビ局関係者)
撮影合間も、ときおり目を閉じ、演技に集中する福山。雑談はいっさいなかった。今回、『ガリレオ』再始動を了承した背景には何があったのか。
■福山が8年ぶり再始動を了承した“意外な理由”
「福山さんは’15年に吹石一恵さんと結婚して、翌年末にパパとなりました。50代を迎え、今ならまた違った“湯川学”を見せられると考えたからのようです。3年ほど前から保護猫も2匹飼い始めました」(音楽関係者)
4月10日放送の『福のラジオ』(TOKYO FM)で、福山は知人から相談を受け、右腕がない「オレちゃん」、そして「トラちゃん」という2匹の雄猫を引き取って育てていると語っていた。
「“保護動物に対して、まだまだ自分が勉強中”という理由で、いままで公にしなかったそうです。彼の楽曲『いってらっしゃい』の間奏に入っている猫の鳴き声はオレちゃんの鳴き声なんですよ。
また、福山さんは地元・長崎で今も生き続ける『被爆樹木』を平和発信に活用するプロジェクトにも総合プロデューサーとして参加しています。戦争の記憶、命のたくましさを次世代へつなぐことを目的としているそうです。“50代の父親”となり、福山さんの世界はますます広がっています。それが湯川の演技にも生きると確信しているそうです」(前出・テレビ局関係者)
今回も“実に面白い”新たな湯川教授を見せてくれそうだ。
「女性自身」2021年5月4日号 掲載