三の丸尚蔵館で源氏物語図屏風をご覧になる愛子さま(写真提供:宮内庁)
12月1日、20歳の誕生日を迎え、成年皇族となられた愛子さま。宮中三殿へのご参拝や、ティアラを付けローブデコルテをお召しになっての両陛下へのご挨拶など、主な成年行事は誕生日当日ではなく12月5日に行われる。
宮内庁によると、このご日程となったのは、誕生日当日は平日であり、愛子さまの大学の授業があるからとのことだった。学業優先の姿勢を、いち早く示された形となった。
愛子さまは現在、学習院大学文学部日本語日本文学科の2年生。ご入学直前に深刻化したコロナ禍の影響で、一度も大学で講義を受けられていないが、現在はどのような学生生活を送られているのだろうか。
「愛子さまは、学習院幼稚園時代から名簿などには敬宮(としのみや)愛子と記されていて、お友だちからは敬ちゃん、愛ちゃんと呼ばれています。それは大学生になってもお変わりありません」
と明かすのは、学習院の生徒。愛子さまは、皇族というよりも同級生の一人としてご友人たちとお付き合いされてきたのだ。
■TPOに合わせてお召し替えを
授業をオンラインで受けられるなか、学習院大学の目白キャンパスに登校されたのは新入生のガイダンスに出席された昨年の10月24日のみ。登校時には、グレーのスカートに紺のジャケットを合わせたややかしこまった装いで報道陣の取材をお受けになった。愛子さまは、「大学では新しい知識を得たときに感じられる喜びを大切にしながら、様々なことに取り組んでいければと思っております」と、マスクをされていても笑顔とわかる表情で学生生活の抱負を語っていらした。
その後、ガイダンスに出席された際には、紺のジャケットではなく淡いブルーのカーディガンにお召し替え。学生らしいカジュアルな装いで臨まれた。
「ガイダンス会場では、学生は1席ごとに空けスペースをとって座りました。愛子さまもほかの新入生と同じ列に並んで着席し、周辺に座っていた何人かの同級生と話をされていました。記念撮影に応じたり、初対面の人には『お名前はなんと言いますか?』などと話しかけて交流するなど、フレンドリーに接されていました」(前出・学習院生)
学生たちにも心を配られながら、交流を楽しまれていた愛子さま。愛子さまが通われている日本語日本文学科は2年生になると日本文学系と教育系に分かれる。学部のHPの説明を見ると、〈本学科では、古代から現代に至る日本語・日本文学を中心とする日本の文化(日本語日本文学系)、及び日本語教育(日本語教育系)に関心のある学生を受け入れ、研究と教育を行っています〉とある。愛子さまは日本文学系を選択されたという。
■課題からもわかるスーパープリンセスぶり
授業はオンラインでも、課題やレポートの提出に真剣に取り組まれているようで、愛子さまの“スーパープリンセス”ぶりが発揮されているそう。
「愛子さまが提出したレポートが、授業のなかで教授に取り上げられることも少なくないです。内容は論理的で新しい視点も盛り込まれていますし、素晴らしいとしか言いようがありません。その上、文章から謙虚なところもうかがえるのです。真面目な生徒の間でも『愛子さまの課題のレポートはすごいね』と話題になることもあります」(前出・学習院生)
こうしたところにも、誠実でまじめな一面がうかがえる。また、勉強にかける時間が長く、コロナ禍で外出も完全にお控えになっているため、時間のあるときには、職員たちとバレーボールやバドミントンなどをされ、軽い運動を心がけているという。
「新型コロナウイルスの感染拡大が終息し、みなさまが普段通りの生活や活動ができるようになることを心より願っております」
昨年10月、こう話されていた愛子さま。1日も早く、大学に自由に通い、新しいご友人たちと過ごせる日が来ることを願いたい。