(C)JMPA
《長女の結婚については、対話を重ねながら、親として娘の気持ちを受け止め、一緒に考えていくことが大切だと考えています。その中では、共感したり意見が違ったりすることもありますが、お互いに必要だと思うことを伝え合いつつ、長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております。現状や見通しを含め、話したことの内容をお伝えすることは控えさせていただきます》
9月11日、秋篠宮妃紀子さまは54歳の誕生日を迎えられ、宮内記者会からの質問にお答えになった。
今回もっとも注目を集めたのは、眞子さまの結婚に関しての言及だった。結婚延期から2年半という状況で、紀子さまはこれまでにない踏み込んだコメントをなさったのだ。
これまで秋篠宮さまと紀子さまは、小室さんとの結婚に強く反対されてきた。'18年11月、秋篠宮さまは会見で「やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」と明言されていたが――。
「過去の秋篠宮ご夫妻の発言と比較すると、『長女の気持ちをできる限り尊重』との一節は、眞子さまに大きく歩み寄られたという印象を受けます。眞子さまの“お気持ち”とはすなわち『小室さんと結婚したい』ということにほかなりません。つまり紀子さまは今回、眞子さまと小室さんの結婚を事実上容認されたといっても過言ではないのです」(前出・皇室担当記者)
だが、秋篠宮家に近い関係者によれば、紀子さまが結婚に反対するお気持ちには変わりがないのだという。
「一読すると、紀子さまが眞子さまの結婚を応援されていると受け取る方もいるかもしれません。しかし、紀子さまはいまも変わらず、小室さんとの結婚に反対とのお考えです。“意見が違ったり”とは、まさにそのことを示されているのです。話し合いはこれからも続けられるでしょう。眞子さまを説得し、結婚を断念してもらうことを諦められたわけではないのです」
紀子さまは内心では、小室さんとの結婚には賛成していない――。ではなぜ、結婚“容認”ともとれるコメントをされたのだろうか。
宮内庁関係者は、過去の反省を踏まえた紀子さまの“方針転換”があると語る。
「秋篠宮ご夫妻はこれまで、小室さんがいかに結婚相手としてふさわしくないか、眞子さまに何度も説明されたのだと思います。しかし、小室さんの渡米後もテレビ電話でコミュニケーションを取られている眞子さまは、いまも小室さんこそが“運命の人”と確信されています。むしろ小室さんへの批判を繰り返すご両親に、さらに不信感を募らせていったのです。亀裂が開くばかりの状況に危機感を抱かれた紀子さまは、あえて眞子さまに“大幅譲歩”の姿勢を見せられたのでしょう」
だが、そう簡単に結婚をお認めになるわけにはいかないはず――。紀子さまはいったい、どのように眞子さまとの話し合いを進めていくつもりなのだろうか?
「結婚か破談かという二者択一では、いつまでも平行線のままになってしまいます。そこで紀子さまは、眞子さまに“新たな選択肢”を提示されたようです。眞子さまと小室圭さんが日本で結婚生活を送るとなれば、マスコミの注目を集め続け、悠仁さまの将来のご即位にも悪影響を及ぼしかねません。国民の多くが納得していない状況にもかかわらず小室さんと結婚したいのなら、2人でずっとアメリカで暮らしなさい――。それでも結婚する意思は変わらないのかと、眞子さまに問いかけられているのです」(前出・宮内庁関係者)
言い換えれば、小室さんとご家族、どちらかを選ぶように迫っているようなもの――。厳しい条件にも思えるが、そこには紀子さまの隠れた意図があるのだという。
「これまでは秋篠宮ご夫妻が、小室さんとの結婚を認めるか否かの決断を迫られている状況でした。しかし、今度は眞子さま自身が決断を迫られることになります。そういった状況に置かれることで、小室さんとの結婚で失うものの大きさと、真剣に向き合わなければならなくなるでしょう。大切な両親の思いを裏切り、日本を離れてまでも、小室さんとの愛を貫くのか――。眞子さまが思い悩む中で考えを改めてくれるに違いないと、紀子さまはあえて、結婚への条件を提示されたのだと思われます」(前出・宮内庁関係者)
新局面に入った母娘の対話。眞子さまが紀子さまの切なる願いにお気づきになる日はくるのか――。
「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載