「逮捕の一報を聞いて、全員が凍りつきました。『なんてことしてくれたんだ』と……。それほど伊藤さんは重要なキャストだったのです。でも、彼の出演シーンはカットせざるをえませんでした」(ドラマ関係者)
10月29日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(轢き逃げ)の疑いで逮捕された伊藤健太郎(23)。
その余波は'21年新春に放送予定のドラマ『教場2(仮題)』(フジテレビ系)にも及んでおり、すぐに再撮が決定したという。
「『教場2』は、200期の生徒たちがメインの話。しかし前作の最後に出演していた伊藤さんや三浦貴大さん(35)、上白石萌歌さん(20)ら199期の生徒たちも回想シーンで出演する予定でした。
伊藤さんの役名は『伊東求久』。彼の名前をもじったものでしたが、幻のキャラになってしまいました。現在は、スタッフが代役探しに奔走しています」(前出・ドラマ関係者)
再撮が即座に決まったのには、理由があった。実は事故直前に撮影されていたのが、“人を轢くシーン”だったのだ!
■「あ。僕、大丈夫なんで」とスタントマンを拒否
「問題となったのは、伊藤さんが三浦さんを車ではねる場面。2人はライバル関係にあり、首席で卒業したい伊藤さんが三浦さんを轢いてしまう……という流れでした。
車を使ったシーンでは通常、運転手用のスタントマンが用意されます。でも伊藤さんはよほど自信があったみたいで、『あ。僕、大丈夫なんで』と断って自分で運転していました。
まさか、その後に轢き逃げ事故を起こすなんて。『どうして……』という思いでいっぱいです」(前出・ドラマ関係者)
三浦貴大の母・百恵さん(61)も仰天の暴走シーン。物語の重要なシーンではあったが、あまりにも事故を彷彿とさせてしまうとして変更は避けられなかったという。
結果、伊藤は俳優人生の危機に瀕している。
「再撮には主演の木村拓哉さん(47)やたくさんのエキストラをもう一度集めなければなりません。全部で4日は必要といわれています。スタッフは頭を抱えていますし、局の上層部も激怒しています。
実は伊藤さん、来年7月クールの月9ドラマ出演も決まっていました。しかし今回の事件で、出演は絶望的に。ほかの仕事も含め、すべて白紙になってしまったそうです」(テレビ局関係者)
今年9月放送の『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)でも、轢き逃げ犯役として出演していた伊藤。だが現実の事故の代償は、思った以上に大きかった――。
「女性自身」2020年11月24日号 掲載