(写真:ロイター/アフロ)
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、宅配サービスの需要が世界的に激増しているが、ドライバーが危険に晒される機会も増えているようだ。
米テキサス州ハルトムシティにある集合住宅で23日夜、外傷を負った女性が倒れているのを住民が発見し、911に通報した。女性は現場で死亡が確認された。
彼女の名はライアン・グラハム・マンジーさん(31)。5歳、10歳、11歳の3人の子どもを育てるため、副業でUber Eatsのドライバーとして働いていた。NBC系列の地元テレビ局によると、マンジーさんは現場となったアパートメントの一室に商品を届けに来て、事件に巻き込まれたという。届け先を訪ねる前に襲撃されており、注文主は警察の聴取で事件に関与していないことがわかっている。容疑者や動機も不明で、警察は目撃情報の提供を呼びかけている。
Uberの広報担当者は「私たちはこの恐ろしい犯罪に深く心を痛めており、ライアンさんの家族に心を寄せています。当局に協力し、できる限りの支援をしていきます」と声明を発表した。
この1カ月前にはハルトムシティから20kmほどのウエスト・ダラスで、アマゾンの配達ドライバーとして働いていた65歳のティモシー・ポール・アレンさんが射殺されており、犯人はまだ捕まっていない。アレンさんはミュージシャンで、長年バンド活動を続けるかたわら、地域の教会でピアノを弾いていたという。パンデミックの影響で仕事が減り、副業でアマゾンのドライバーを務めていた。