(写真:アフロ)
「ここ数年、各局のエースアナと呼ばれる人材が次々と“独立”しています。昨年だけでもTBSの吉田明世アナ、宇垣美里アナ、テレビ朝日の宇賀なつみアナ、小川彩佳アナ、竹内由恵アナ、最近ではテレビ東京の鷲見玲奈アナも退社しました」(テレビ局関係者)
相次ぐ退社により、競争が激化するフリー女子アナ業界。そのなかで業界人気が高まっているのは、宇賀なつみアナ(33)だという。
「辞めたアナウンサーは基本的にどこかの芸能事務所へ所属するものですが、宇賀さんはどこにも所属せずにひとりで活動しています。当然、マネージャーもいませんし、送迎車もありません。移動は常に電車だそうです。テレビ局のヘアメイクさんを使ってますし、ロケのときは自分で友人に頼んだりしてやりくりしてるそうです。そのあたりも好感度が高い理由だと思います」(芸能事務所関係者)
宇賀アナにも他のアナウンサー同様、テレビ朝日を退社するときには多くの芸能事務所から誘いがあった。だが、それらを全て断ったという。
「彼女は17年、大手新聞社に勤務する同級生と結婚。もともと退社を機に、仕事は減らす意向だったようです。芸能事務所へ所属すると、自分の意向だけで仕事を決めにくくなります。また彼の仕事柄、時間も不規則ですし転勤もあるかもしれません。そのため、少しでも彼の都合に合わせたいという気持ちもあったようです」(テレビ朝日関係者)
ところが、そんな宇賀アナに待ったを掛けた人物がいた。
「今もレギュラー番組を一緒にやっている池上彰さんです。池上さんから『あなたはもっと、表舞台の仕事をした方がいい!』と言われ、そこから少し仕事を増やすことにしたそうです」(番組スタッフ)
だが“少し”仕事を増やすつもりのはずが、今やテレビやラジオを合わせて6本ものレギュラー番組を抱える売れっ子アナとなってしまった。
「彼女はアナウンサーとしての技量はもちろんのこと、他のフリーアナに比べて現場スタッフの受けもいい。起用する側も事務所を通さず彼女に直接企画の説明もできますし、何よりギャラ交渉も本人と行えます。仕事が増えるのも、当然と言えるでしょう」(前出・番組スタッフ)
自分のペースで、好きな仕事を行う。まさにフリーアナのお手本のような宇賀アナだが、そんな彼女にも“苦手”なことがあるという。
「『仕事を断ること』と『ギャラ交渉をすること』だそうです。ギャラは他のフリーアナに比べて破格の安さですし、実力も人気も申し分ありません。彼女自身は家庭もおろそかにしたくないのでもう少し仕事を抑えたいようですが、なかなか周りがそれをさせてくれないようです」(番組プロデューサー)
しばらくの間、ゆっくりと過ごすことは難しそうだ。