「謹慎期間中も伊藤を心配した仕事関係者たちがメッセージを送っていたのですが、彼は『俳優は絶対に引退しません』と、返信で固い決意を表明していたそうです」
そう語るのは芸能関係者。
昨年10月、道路交通法違反などの疑いで逮捕された伊藤健太郎(23)だったが、東京地検は不起訴処分とした。
この判断について、弁護士法人「天音総合法律事務所」代表弁護士の正木絢生さんはこう語る。
「まず過失運転致傷の疑いについては、被害者との示談が成立していることもあり起訴猶予になったのでしょう。こちらは予想どおりでした。もう一つのひき逃げの容疑に関しては、起訴処分になってもおかしくない印象を持っていました。しかし事故現場へ数分で戻っていることから、十分な証拠がないと検察が判断したようです」
被害者はバイクに乗った20代男性と20代女性の2人だったが、伊藤に対する感情は対照的だったという。
「実は後部座席に乗っていた女性は伊藤さんの大ファンだったので、比較的早く示談に応じたようです。しかし運転していた男性は、なかなか納得できなかったそうで、それが処分が下るまでに時間がかかった理由の1つだと聞いています」(全国紙・社会部記者)
伊藤の不起訴処分を一日千秋の思いで祈っていたのが、恋人である山本舞香(23)だった。
■動き出した“大物監督”の映画復帰計画
「舞香さんは家族や所属事務所の人たちから、『彼とは別れなさい』と説得されていました。しかし『仕事も恋愛も自分で決めます』と、決別を拒否したのです。
事件後、舞香さんはまったくお酒を飲まなくなりました。もともと酒量は多くないのですが、伊藤さんとのデートや友人との食事会で口にするのは好きだったのです。でも最近は勧められても『私はいいから』と、断るようになっています。
彼女には意外に古風なところもあります。知人たちの間では、伊藤さんが俳優復帰できるまで“酒断ち”をしているのではないかと評判になっているのです」(山本の仕事関係者)
恋人の酒断ち祈願が天に届いたのか、“大逆転不起訴処分”が下った伊藤。
「すでに連続ドラマのオファーもあるそうですし、事故前に決まっていた主演映画の計画も再び動きだすそうです。映画は“大物監督”が手がけます」(映画関係者)
だが悲願の俳優復帰が現実になっても、すべての問題が解決するわけではない。
「これから迷惑をかけた関係先へ“謝罪行脚”を始めるそうです。また打ち切られたCMの企業、穴を開けた舞台制作会社、さらにテレビ局からの損害賠償請求は、トータルでなんと7億5千万円とも報じられています」(テレビ局関係者)
“ひき逃げ犯”の汚名は免れたが、長い茨道が続くのだ。
「女性自身」2021年4月13日号 掲載