マスクのつけ方に端を発する暴行事件を起こした男の裁判が先週結審し、禁固10年の有罪判決が下された。
The Washington Postによると、米アイオワ州に住むシェーン・マイケル(42)は昨年11月、眼鏡店で別の客に正しくマスクを着けるよう注意された。マスクから鼻を出していたマイケルは腹を立て、駐車場まで相手を尾行。被害者の目を殴り、股間に膝蹴りをしたばかりでなく、マスクを剥ぎ取って顔に咳とツバを吐きかけながら「俺がウイルスを持ってるんなら、お前だって同じだよ!」と叫んでいたという。
マイケルは逮捕され、暴行の罪で起訴された。2月にはクラスDの重罪を認めるかわりに2年間の保護観察となる司法取引を持ちかけられた。だが、相手から先に手を出されたと主張するマイケルはこれを拒否したと、アイオワ州のローカルニュースサイトCapital Dispatchが伝えている。また、マイケルは自身の運命を陪審員の判断に任せることにしたと報じた。
裁判では、検察は罪状をクラスCの「重傷を負わせた故意の傷害」に格上げ。結局マイケルは有罪となり、アイオワ州の定めるクラスCの最高刑である禁固10年が言い渡された。
マイケルの父親は、前出のCapital Dispatchの取材に対し、「正当防衛なのに罪が重すぎる。マスクだって着用していたのに」と不満を漏らした。