綾野剛(36)主演のテレビ朝日系ドラマ「ハゲタカ」の制作発表会見が7月9日、都内で行われた。
19日スタートの同作は真山仁さんの経済小説が原作で、バブル崩壊後の97年が舞台。外資系投資ファンドの代表・鷲津政彦(綾野)が“ハゲタカ”と批判されながらも、不良債権を抱えた大手銀行や経営不振の名門企業買収に乗り出すというストーリー。大森南朋(46)が鷲津役をつとめ、09年NHKでドラマ化。同年、映画化もされた。
各スポーツ紙によると会見で綾野はうどん好きの主人公を演じるにあたり、「コンビニに寄ったとき、うどんを買うようになった」と明かしたという。実際、綾野はこれまでもかなり役柄に影響されてきていた。
「09年公開の映画『クローズZERO II』でオリジナルキャラクターの漆原凌役を演じ、一躍脚光を浴びた綾野さん。その後も『そこのみにて光輝く』『新宿スワン』『日本で一番悪い奴ら』などで規格外の演技ぶりを見せつけましたが、その秘訣は私生活から役柄に憑依すること。妻夫木聡さんとゲイのカップル役を演じた『怒り』では、撮影前から妻夫木さんと同居生活を送ってカップルになりきったほどでした」(映画関係者)
だが役柄に憑依しすぎるあまり、時に周囲を困惑させてしまうこともあるという。
「14年公開の人気アニメを実写化した『ルパン三世』では、ルパンの仲間である剣豪・石川五ェ門を熱演。その際、スタッフに『五ェ門は普段、こんなことしませんよね~』と聞いていたそうです。そう言われても五ェ門はアニメの架空キャラなので、スタッフは返答に困ったそうです」(芸能記者)
原作ファンの間では、鷲津役は大森のイメージで定着しているという。綾野流でどんなインパクトを残してくれるかが、注目される。